2006年06月08日
International C では、メキシコから「一人の乗客」のマティアス監督と、ハンガリーから「パリカのゴミ出し」のキャロリー監督が来日してくれました。
上映後、観客からの質問に答えるマティアス監督
「一人の乗客」の主人公は、マティアス監督の父親なのだそう。
「父は歴史の教授で、もちろん俳優ではないけれども、仕事柄大勢の人の前で話すことに慣れているし、テレビのニュースでもインタビューをうけたことがあるので、キャメラの前に立つのはまったく問題なかったんだ」と話してくれました。
本作品はカンヌ映画祭のノン・コンペンティションプログラムを含む20もの映画祭で上映されたといいます。
「カンヌの後、たくさんの映画祭に呼ばれたんだ。そして僕はそれらの映画祭でたくさんの映画を見ることができた。それが僕にとってとても重要なことだったんだ」
彼が今取り組んでいる次の作品は、社会的階層の異なる二人の子どもの友情を描いた「グリーン」という作品で、テーマは「一人の乗客」と似ているとのこと。「2つの映画は兄弟みたいなものなんだよ」と話していました。
一方「パリカのゴミ出し」は、暗めの映像から思いもかけないオチへと展開するブラックコメディ。でも彼はこれまで、例えば空気が入ったゴム人形と人間が共存するヒューマンストーリーを作ったり、いちばん最近の作品は実験的な映画を作ったりと、ジャンルにとらわれない作品づくりをしているといいます。
ビデオカメラを胸に据え付けてSWEEPERSをおこなうキャロリー監督
ところでキャロリー監督は、今回の来日の間じゅう、ほとんどハーネスで固定されたビデオカメラを胸から下げているんです。今回の来日をドキュメンタリーフィルムにするとのこと。いったいどんなふうにまとめられるんでしょうね。観てみたい!
1時間ほどゴミを拾い集めて、SWEEPERS終了。最後に記念撮影をしました。
今日のSWEEPERSは、監督やボランティアたちと一緒に審査員のベッチ・サフェイレさんも参加してくださいました。
ベッチさんはブラジル生まれ。サンパウロ国際ショートフィルムで副理事を務めるほか、世界各国の映画祭に審査員として参加しています。
「審査員ということでなかなかこういった催しに一緒に参加する機会がなかったのだけれど、参加できてよかったわ。SWEEPERSを通してすべてのゲストが交流できるし、とてもいいアイディアだと思います。実際にゴミを拾ってみて、東京はとてもきれいだと思ったわ」と話していました。
さまざまな国のメンバー総勢40名ほどでのクリーンアップは、注目度抜群!
それぞれゴミ袋を2枚ずつ持ち、燃えるゴミと燃えないゴミをわけて拾います。
奥に入り込んだ吸い殻も逃さず熱心に拾い集める来日監督たち。
きれいに見える表参道の歩道ですが、植え込みの中には意外にゴミが隠れています。
「街がゴミで汚れているのはよくないことだけど、SWEEPERSをやっていてゴミを見つけると、
なんかうれしい気持ちになっちゃうんだよね」とは別所哲也代表の弁。
今日はNHKの人気番組「英語でしゃべらナイト」が取材に来てくれました。
SWEEPERSや映画祭の様子を、7月の上旬から3週にわたって放送してくれるそう。
みなさん、ぜひチェックしてみてくださいね!
今日は来日監督やスタッフ、ボランティアが一緒に表参道のゴミ拾いをする、SSFFの恒例企画「SWEEPERS」がおこなわれました!
もともと、映画祭のために来日した監督たちが、「自分たちのショートフィルムを上映してくれるこの原宿に感謝の気持ちを表したい」と申し出てくれたことから始まったこの企画。今年は、環境省の二酸化炭素排出6%削減運動「チーム マイナス6%」ともジョイントしておこないました。
緑あふれる表参道の朝はとてもすがすがしく、SWEEPERSたちはみんな楽しくゴミ拾いをしました。
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