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【レポート】遂にグランプリ発表!アワードセレモニー2017,6/11,神宮会館

2017年6月12日

今年で第19回を迎えるアワードセレモニーでは、ブラジルやカザフスタンなど世界各国から集まった作品の中から、各部門ごとの受賞作品が発表されました!

 

■Cinematic Tokyo部門

まず舞台に登場したのは「Cinematic Tokyo部門」プレゼンターである小池百合子東京都知事。

小池都知事は「2020年には、東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。スポーツの祭典というだけではなく、文化や伝統を世界に発信する良い機会。ショートショートフィルムでもぜひ東京の良さ、面白み、歴史などを紹介して欲しい」とコメント。

この「Cinematic Tokyo部門」で最優秀賞に選ばれたのは、番場秀一監督による『東京音℃』 (TOKYO ONDO -BEATS AND TEMPERATURES-)。

BUMP OF CHICKENやスピッツなどのMVを始めとして活躍する番場監督は「正直とても嬉しい。(受賞の予想は)全然していなかった」と語り、作品の一番の見どころを「変わっていく東京の今を捉えられたところ」と話しました。

 

■オフィシャルコンペティション

次に発表されたのはオフィシャルコンペティション。

インターナショナル部門で優秀賞を受賞したのは、ゾーイ・マッキントッシュ監督による『窓から見える世界』でした。

ゾーイ監督に代わってセレモニーに出席した、キャスト監督ホリ・アヒピーン氏は「小さく身近なフィルムで、世界に影響を与えることが出来て嬉しい」と喜びを語りました。

アヒピーンさんと、プレゼンターの三上博史さん

 

次に発表されたアジア・インターナショナル部門では、ミミルイン監督『シュガー&スパイス』が見事、優秀賞を受賞。

ミャンマー出身のミミルイン監督は「この作品は自分の両親についての作品です」と話し、「この賞をいただき、本当に嬉しく思っています。皆様ありがとうございました」と感謝の言葉を述べました。

ミミルインさんと小池都知事。

 

また、ジャパン部門で優秀作に選ばれたのはゴリ監督『born, bone, 墓音。』。

本コンペティションへの応募は今回が3回目というゴリ監督は「嬉しいです。3回目の挑戦でやっと優秀賞がもらえました。演者とスタッフ全員で喜びたい」と興奮気味に喜びを語りました。

ビデオメッセージでコメントをよせたゴリさん。

 

また、本部門の審査員からもそれぞれ受賞者にコメントが送られ、アナウンサーの小倉智昭さんは「77作品を3週間で1本3回は観て審査しました。そのせいでTV番組で眠い顔をしていたこともあります」と語って会場の笑いを誘い、さらに「とにかく面白かった。映画人のレベルの高さを知りました」と本コンペティションにノミネートされた作品のクオリティを高く評価しました。

続く、トライベッカ映画祭ショートフィルム・プログラマーであるベン・トンプソンさんも「東京に来たのはこれが初めて」と語った上で「様々な国からの作品が、人と人を繋ぐということが知れて嬉しい」と話しました。

洋服やデザインの面から審査をされたというモデルのマリエさんは「(審査を通して)アーティストや監督がいかに作品を大事に扱っているかということを知れて嬉しかった。良い作品を作り続けて欲しい」とコメント。

俳優・三上博史さんは「ずっと役者として審査をされる側で悲しい思いもしたので、真剣に一本一本観ました」と語り、審査の観点を「どれだけ映像から”匂い”がしているか」「匂いとは見えないもので、各パートすべてが込めていないと出てこないもの」として、各受賞者に改めてお祝いの言葉を述べました。

 

また、今回のアワードセレモニーで最も印象的と言えたのが、大林宣彦監督の30分にも及ぶスピーチ。故・黒澤明監督から託された次世代の映画人への遺言について語りました。

肺ガンにより余命3ヵ月という大林監督は「今日は命がけで伝えに来た」と前置きした上で、「映画には必ず世界を戦争から救う、力と美しさがある」と話し、生前の黒沢監督が「俺にあと400年あれば(映画の力で)戦争をなくせるが、俺の人生はもう足りない」「次の世代が俺の400年先の映画を作ってくれたら、必ず世界は平和になる」と語っていたことを明かしました。

そして「リアリズムではないけど、事実を超えた真実を描けるのが映画だ」「映画とは風化せぬジャーナリズムである」とした上で、「映画の力を信じて、いつか黒沢監督の400年目の映画を作って欲しい」「俺たちの続きをやってよね」という後進への強い激励の言葉で締めくくりました。

 

 

■ひかりTVアワード

次に発表されたのは、4K HDRの魅力を最も伝えることができる監督に贈られる「ひかりTVアワード」。今年の受賞は松居大悟監督の『ゆーことぴあ』が選ばれました。

松居監督は「すごくびっくりしています。一緒に創ったクリープハイプの尾崎君やスタッフに感謝したい」とコメント。

プレゼンターを務めたマギーさんも「監督や役者が伝えたいリアルな感情は4K HDRだととてもよく伝わる。次回作に期待しています」と映画の技術・監督両方への期待を語りました。

また、本部門の受賞監督は4K HDRの作品監督権を得られるとあって、松居監督は「映像にする程でもないような、言葉にできない感情を撮りたい。温かい感情という”アナログ”に(4K HDRという)”デジタル”を載せた、圧倒的な見たことのない作品を作りたい」と4K HDR作品への意気込みを語りました。

また、前年の受賞者であるA.T.監督の4K HDRを用いた新作『サルガッソー』は、ひかりTVで近日中に公開予定。

登壇したA.T.監督は「4K HDRの綺麗さもあるが、映画文法ではやらないような、反則的な構成に挑戦したのでそれも見どころの一つ」と自身の作品を紹介しました。

『サルガッソ―』の予告編も公開!

 

■CGアニメーション部門

64カ国から作品応募があったCGアニメーション部門では、アロイス・ディ・レオ監督『巨人のならわし』が優秀賞を受賞。
コメントを求められたレオ監督は「製作に2年かかりました。愛の賜物です」と笑顔で語り、会場からは盛大な拍手が送られました。

レオ監督とプレゼンテーターの松下由樹さん

審査員を務めた女優・松下由樹さんは「この作品は、ストーリーと表現がとても豊か。受賞作は体温が感じられ、音楽も非常に良かった」とコメント。

同じく審査員でVFXスーパーバイザーの三橋忠央さんは「CGには最初の頃から関わっているが、もはや表現のギミックだけでは評価されない時代になった。優秀作は、国を超えて人と繋がれる作品でした」と評し、またデジタルハリウッド学長の杉山知之は「製作に2年もかかったのかと驚いた。妥協をせず、時間をかけた分だけの気持ちがひしひしと伝わってきた」と語りました。

 

■グランプリ発表

最後に発表されたのは、米国アカデミー賞へも繋がる本コンペティションのグランプリ作品。

今回の受賞作はミミルイン監督『シュガー&スパイス』が選ばれ、会場からは大きな拍手が送られました。

受賞したミミルイン監督は「毎日続く自分の親の生活を題材にしてこういう作品にしました。私たちの国で知られていないこともたくさんあるので、これからも世界中に映画で発信していきたい」と喜びを語りました。

 

大盛況となった今年のアワードセレモニー。

今回の受賞作品は、6月25日(日)まで続くショートショート フィルムフェスティバル & アジアにて、随時上映されるので、気になった作品があれば、ぜひ会場にまで足を運んでみてください!

映画祭代表の別所哲也とフェスティバルアンバサダーのLiLiCoさん

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