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【レポート】フィルムメーカーたちが、開催地の原宿・表参道で清掃活動を実施。さらに明治神宮に参拝に行きました!, 6/14,ラフォーレ原宿会場

2018/06/15

こんにちは。映画祭ボランティアライターの井上たまみです。薄曇りの14日(木)、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア恒例の清掃活動「スイーパーズ」が原宿表参道で開催されました。毎年NPO法人グリーンバードさんのご協力を得て開催している企画で、映画祭代表の別所哲也さん、フェスティバルアンバサダーのLiLiCoさん、そして来日した監督やプロデューサーが参加。原宿〜表参道を歩きつつ落ちているゴミを拾う活動を行いました。

原宿〜表参道で清掃活動

グリーンバードとは、「きれいな街は、人の心もきれいにする」をコンセプトに現・渋谷区長である長谷部健さんが中心となり原宿表参道で始まったプロジェクト。主な活動内容は「街のそうじ」で、「街を汚すことはカッコ悪いことだ。」「KEEP CLEAN, KEEP GREEN.」 を合言葉に、現在では日本のみならず世界にもその活動の輪が広がっています。
この日は午前10時過ぎにラフォーレ原宿前に集合。グリーンバードのスタッフさんからゴミを拾う為の長いトング、緑の軍手、燃えるゴミ用のピンクに、燃えないゴミ用の緑のゴミ袋を受け取ると、「ゴミを拾うぞ!」と意気込み十分でスタート。あれ、そんなに目立つようなものは落ちてない?と思いきや、生垣を探ってみると、紙くずやタバコの吸い殻など小さなゴミを発見。皆さんゴミを見つけて何だか嬉しそう。笑顔で小さなゴミをトングでつまみ、仲良く袋に入れていきます。

参加者同士で「この燃えないゴミあなたのグリーンの袋にあげるね」「ありがとう」なんて拾ったゴミをやり取りしながらにこにこ話す様子も見られました。ビニール袋や缶ビール、飲み物のプラカップなど比較的大きなゴミや、タバコの吸い殻がまとめてたくさん捨てられているのを見つけると、各国のフィルムメーカー達が「わー、あった!」「すごい!」などと嬉々として駆け寄り一斉に拾い出す姿は、ゴミ拾いというよりさながら宝探しのよう。皆さん本当に楽しく清掃活動していました。
また、別所さんとLiLiCoさんがひときわ熱心にゴミを探し率先して拾われていている姿もとても印象的でした。ファッショナブルなショップが立ち並ぶメインストリートを揃いのブラックの映画祭Tシャツ、グリーンの軍手、カラフルなゴミ袋というギア装備で、世界各国の方たちと一緒に笑い合いながら、ゴミを見つけて集め歩いてゆく事はとても楽しいアクティビティでしたし、またとない経験になりました。
グリーンバードのスタッフの方によると、曜日によってもゴミの量は変わり、週末明けの月曜日は最もゴミの量が多いのだそうです。

日本のお参りを海外ゲストが体験

汗を流してゴミを拾い歩いた後は、明治神宮へ参拝に。鳥居の前で思い思いに記念撮影してから歩む玉砂利の参道は、アスファルトの通りよりも幾分涼しく感じます。
手水の作法をフェスティバルディレクターの東野さんから教わり、真剣な面持ちで真似をする参加者たち。ご祈祷を受ける本殿に靴を脱いで上がる場面で「靴下履いてないけど大丈夫?入れる?」と質問を受けたり、本殿の畳の間でも「足はどうすればいいの?」と質問を受けたりもし、海外ゲストの方々の真摯な姿勢が印象的でした。座禅のポーズでまるでヨガか何かのように美しい佇まいで座っている方もいました。映画祭の成功と各人の幸せをご祈祷したあと、お神酒のふるまいとご神饌を頂いて外に出ると、それまでとは少し違い心がおだやかになっているような気がしました。

日本、シンガポール、インドのフィルムメーカーがとても打ち解けた様子で、映画祭のカタログを指差しながら、「これ私のプロデュースした映画だから観てね」「僕の作品はこれ」「私のはコレ」などと話されている様子もとても素敵でした。私もインドのフィルムメーカーが持参されていたインドの飾りビンディを額につけてもらい記念撮影して、和やかな雰囲気の中で明治神宮を後にしました。
共に汗を流しつつ街をきれいにし、そのあと明治神宮を参拝する事で、様々な文化の国から映画祭に集った人々が繋がり合えた時間でした。街もそれぞれの心も爽やかになったスイーパーズ活動と明治神宮参拝でした。

Reported by Tamami Inoue