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【レポート】子ども大人も映画好きも大興奮のプログラムが続々!6/23 iTSCOM会場

2018/06/24

いよいよ、映画祭最後の週末!雨模様の一日でしたが、そんな時こそ絶好のショートフィルム日和!本日もたくさんのゲストにご登場いただいた、二子玉川iTSCOM会場の模様をお届けします。 

キッズプログラム

セリフなしのノンダイアローグ作品が中心で、6歳以下のこどもも楽しめるショートフィルムを上映した本プログラム。

上映後のトークコーナーには、『映画の妖精 フィルとムー』から、プロデューサーの教来石小織さんが登場してくれました。教来石さんは、NPO法人World Theater Projectの代表として、カンボジアの山間部など映画館のない発展途上地域に住む子どもたちに映画を届ける活動をしている方。本作は、この活動を知った俳優の斎藤工さんが、原案、企画、脚本、声優に携わり制作された、世界の子どもたちに大人気のアニメーション作品です。

『映画の妖精 フィルとムー』から、プロデューサーの教来石小織さん

 

”映画は世界への窓だとだれかが言った。 映画を知らない子ども達がいるならば、そこに窓をつくりにいこう。”教来石さんが代表を務めるNPO法人World Theater Projectの情報はこちらのHPをチェック!https://worldtheater-pj.net

 

 

ノンフィクションプログラム 1 supported by ヤフー株式会社

今年から新設された本プログラムには、特別上映作品『SETOUCHI THE MOVIE』から大里洋吉監督が登場してくれました。日本の始まりの場所として神話に残る瀬戸内の地で育まれた自然、伝統、文化を、ドローンを駆使した美しい空撮映像とド迫力の和楽器の演奏で、今だかつてない形で体感させてくれるショートフィルムです。

本作に深みを与えているのが、2年前の瀬戸内国際芸術祭で出会ったという台湾アーティスト、リン・シュンロンによる196体の子供の像。戦争やテロなど大人の都合で犠牲になった世界の子供たちへの追悼が込められているこのアート作品や、広島の原爆ドームの空撮映像が、平和へのメッセージとなって見る者の心に訴えかけてきます。大里監督は、「日本の子供たちがもっと世界に出て、自分たちの意思を伝えてほしい」とコメントしてくれました。

大手芸能事務所アミューズの会長でもある大里監督。れからも、ライフワークとして日本人の生き様を描くような作品をつくっていきたいとおっしゃっていました。

 

戦争と生きる力プログラム supported by 赤十字 1

国や立場によって異なるさまざまな“戦争のカタチ”を体感できるこのプログラム。『緊急事態』は、テロの脅威からパリの街を警備する兵士たちの視点から戦争の一側面を描いた作品です。迫り来る緊張と激しい恐怖にさらされる中では、どんなに訓練を重ねた人間でも、正しい判断を遂行することが難しいという現実がリアルに伝わってきます。

『緊急事態』のTarek Röhlinger監督。時期が時期であるだけに当然、公道などでの撮影許可が下りなかったため、精神病院の敷地を使って撮ったそうです。

テロ厳戒態勢下の緊迫感が画面の隅々から伝わってくる本作ですが、驚くことにこの作品が撮られたのは、なんと2015年11月に勃発したパリ同時多発テロの2週間後だったとのこと。Tarek Röhlinger監督は、「母国ドイツで既にこの脚本を書き上げていたところ、偶然にも撮影地のパリでテロが発生したのです」と当時の驚きを語ってくれました。

いかがでしたか?「キッズプログラム」上映後には、お子さんたちに好きな映画にシールで投票する企画も!ご家族で楽しめるSSFF & ASIAは、24日(日)が最終日!ぜひiTSCOM会場まで遊びにいらしてくださいネ。

written and photo by チバアキフミ