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2017/01/21
【コラム】読む、書く、ショートフィルムにつながるショートショート

(この記事は、ショートショートのボランティアライターの協力で制作されています)

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ブックショートアワードとは?

あなたは小さい時、どんなお話が好きでしたか?

寝物語に何度も何度も同じ話をせがんだ経験がある人も少なくないでしょう。もっと大きくなってからは、お気に入りの本を擦り切れるまで持ち歩き読み返したりしたかもしれません。そのうちにこんな風に考えたりはしませんでしたか?もしも桃太郎が鬼退治をしなかったら?もしも人魚姫がこの時代に存在したら?もしも「吾輩は猫である」の主人公猫が犬や兎や亀だったら?

そのたくさんの「もしも」の物語に出会える場所があります。ショートフィルムとつながる文学賞、ブックショートアワードです。

2014年にスタートしたこの文学賞は、おとぎ話や昔話、民話や小説などをもとにした、いわば「二次創作小説」をWEBで公募し、大賞作品をショートショートフィルムフェスティバル&アジアで表彰・ショートフィルム化するというプロジェクトです。大賞受賞作を始め各期で選出された優秀作品は、全てブックショートのWEBサイト(http://bookshorts.jp/で無料公開されています。長くても10,000字までの物語ですからちょっとした待ち時間や移動時間に読むのもおすすめです。

とはいえ、あまりにたくさんのお話があるのでどこから手をつけたらよいのか……と途方に暮れてしまわれた方のために、ほんの一部ではありますが作品をご紹介させていただきます。

(ブックショートアワードのウェブサイト)

 

魅力的な短編小説

まずは第1回大賞受賞作、結城紫雄(ゆうき・しおん)さんの「HANA」(http://bookshorts.jp/20140105h/)。芥川龍之介の「鼻」を、現代の女子校生を主人公として読み替えた物語です。「鼻」では主人公のコンプレックスは大きな鼻でしたが、「HANA」の主人公・ハナの場合それは小さな胸である、という大胆な発想からしてわくわくさせられます。友人たちからプレゼントされた薬のおかげでハナの胸はすくすくと育ち、コンプレックスは解消されるかに思われたのですが……?

続いて第2回大賞受賞作、大前粟生(おおまえ・あお)さんの「ユキの異常な体質/または僕はどれほどお金がほしいか」(http://bookshorts.jp/20151209y/)。僕のもとに突然現れた雪女のユキ。2人はしばらく一緒に暮らしていたのですが、ある朝ユキが溶けて水になってしまいます。ユキが僕にしたお願い事とは。作者の独創的な語り口に引き込まれる作品です。

もっと色々な作品も読みたくなった方は、各期の優秀作品の一覧ページをご覧いただくか、優秀賞受賞者プロフィールのページ(http://bookshorts.jp/award-nominees/)から作者ごとに作品を探すこともできます。ぜひお気に入りのショートストーリーを探しに行ってみてください。また、湊かなえさんや森見登美彦さん、山田詠美さんなど豪華な作家陣のインタビューも多数掲載されていますので、こちらも要チェックです。

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2016年度は3月31日まで作品募集中

さて、ゲームでもスポーツでも何でも、人がやっているのを見ていると自分も試してみたくなるのが人の性。ブックショートアワードで募集している作品は1,000字以上10,000字のショートショートですから、400字詰め原稿用紙に換算すると2.5枚から25枚。これくらいの量ならば、誰しも作文や読書感想文などの課題で書いたことがあるのではないでしょうか?

2016年度の最終締め切りは2017年3月31日ですからまだ間に合います。あなたもぜひ、小さいころ思い描いていた「もしも」の物語を書き起こしてみませんか?優秀作品に選出されると、ブックショートのWEBサイトに掲載されるのはもちろん、小説投稿・登録サイト「ツギクル」でも公開することができます。さらに「原作開放プロジェクト」に参加すれば、大賞受賞作でなくとも映像化されるチャンスが広がります。詳細はブックショートのWEBサイトにてご確認ください。

ショートショートもショートフィルムも、まだあまり馴染みがない人が多いかもしれません。しかし、短いからこそ身近に触れることができ、そして短いからといっておもしろさやメッセージ性が弱いというわけでは決してないのです。ものは試しと思って、まずは手を伸ばしてみてください。きっと、思いがけない素敵な出会いがあなたを待っています。

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ライター情報 木江恭

兼業もの書きです。趣味は創作、読書、映画/演劇鑑賞。SSFF & ASIA主催のプロジェクト「ブックショート(http://bookshorts.jp/)」にて作品公開中です。Twitter(https://twitter.com/kyokinoe)では創作や映画、観劇についてぽろぽろ呟いています。

 


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