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シンポジウム
「東南アジアのショートフィルムの現状と展望」
東南アジアでも日本や諸外国と同様にデジタルビデオカメラや映像制作ソフトの普及で映像制作は身近なものとなり、作品は近年益々増加しています。そんな東南アジアにおいて、ショートフィルムの映画産業全体における位置づけ、制作方法、若手育成への取組みなどを各国の短編映画業界を代表するパネリストが議論します。
ディスカッション・テーマ
1)映画産業全体からみた、東南アジア各国におけるショートフィルムの位置づけ
2)各国におけるショートフィルム制作の状況
3)各国での若手映像作家の育成状況
4)未来に向けた共通課題とその解決
#注:時間の関係により、内容変更の可能性があります。
パネリスト
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Lamin Oo
ラミン・ウー
ドキュメンタリー映画監督・プロデューサー
ミャンマー生まれ。米ゲティスバーグカレッジで学士号を取得し、その後は故郷に戻り精力的にドキュメンタリー制作を行っている。映画制作会社タグーフィルムズの一員として、プロデュース、監督、編集において国内外の映画制作者と共に仕事をしてきた。彼の映画作りは、ミャンマーを取り巻く大きな問題を人の目の高さで語ることを目指している。プロデューサーとして農家の苦境を伝えたドキュメンタリー『This Land Is Our Land』は映画祭受賞作となり、また自身の最新短編ドキュメンタリー『The Special One』はミャンマー映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞に輝いた。
Phuong Hoang Nguyen
フォン・ホァン・グエン
映画人材開発センター(TPD) 代表
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Tan Chui Mui
タン・チュイ・ムイ
映画監督、ダフアン・ピクチャーズ共同創立者、ネクスト・ニュー・ウェーブ創立者
釜山国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭といった第一線の国際映画祭でマレーシア人監督として初めて受賞し、またカンヌの監督養成所シネフォンダシオンにも国内から初めて選出された。最初の長編作品『Love Conquers All』が多数の映画賞を獲得したことをきっかけに、国内のインディペンデント映画制作・宣伝を行うダフアン・ピクチャーズを共同設立。またロッテルダム、釜山、クレルモン・フェランといった映画祭の審査員も務めてきた。2015年にはマレーシアの若手映画人を育成するネクスト・ニュー・ウェーブを設立した。
Salaithip Jarupoom
サライティップ・タルプーム
チュラーロンコーン大学映画学教員
チュラーロンコーン大学コミュニケーションアーツ学部卒業、同大学院修了。卒業後は1995年より現在まで、母校の映像・写真学科で指導を行っている。担当分野は脚本術を始めとする映画学、タイ映画の美学、映画入門、マスコミ入門、言語コミュニケーション。1997年からは毎年卒業制作の指導を担当し、15作品を受け持ってきた。2004年のアヌチャー・ブンヤワッタナ監督作品『Down the River』、2014年のジラッサヤー・ウォンスティン監督作品『今月のあの日(That Day of The Month)』は、いずれもその一つ。