アメリカンショートフィルムの魅力と、映画祭の意義 |
アメリカでは、インディーズ(独立系)フィルムがきっかけとなり無名の映画監督が、一躍スターダムにのし上がることが珍しくありません。そうした中、明日のハリウッドを担う才能を渇望する映画王国アメリカでは、いわゆる”ショートフィルム”に対する注目も飛躍的に高まっています。ショートフィルムは文字通り、短いもので2、3分、長くても30分程度の作品で、ジャンルは、コメディー、サスペンス、ヒューマンドラマとさまざま。監督は限られた 資金と時間の中で、それぞれのオリジナリティを表現しており、才能の宝庫とも 称されています。ルーカス、スピルバーグ、コッポラ、タランティーノ、スパイク・リー ら著名監督も出発点はすべてこのショートフィルムでした。 |
上映作品について |
■ノミネート作品 米国アカデミー賞ショートフィルム部門賞に輝いた「Visas and Virtue」(第二次大戦中ナチ迫害逃れ越境したユダヤ人にビザを発行し、命を救った杉原大使のエピソードを描いた作品)など30分弱のヒューマンドラマから2〜3分のショートコメディーまで、幅広いジャンルに渡っています。いずれの作品も、アメリカの独立系映画祭の頂点「サンダンスフィルム フェスティバル」をはじめ、名だたる映画祭のショートフィルム部門で入選した 質の高い作品群となっています。 ■特別招待作品 本イベントの実施にあたり、主旨に賛同いただいた著名監督が過去に製作したショートフィルムを特別招待作品として上映いたします。 今回はジョージ・ルーカス作品の提供、上映が決定しました。上映する6つのルーカス作品は、いずれも海外初公開(米国内でも数回しか 上映されていません)、特に「THX1138 4EB」は、映画ファンの間では伝説と なっている短編SF作品で、ルーカスのメジャー進出への足がかりになったものと いわ れています。 『スターウォーズサイト』 ■上映形式 上映時間、作品テーマの異なるプログラム数作を組み合わせ、1つのパッケージ80分程度、7〜9作にまとめたものをA・B・C・Dの4つのパッケージプログラム として上映します。(最終回はエキストラ・プログラムの上映もあります。) 『上映プログラム』 ■上映作品選定にあたって 数ある秀作の中から、プログラムを選定するにあたって、映画関係者や各社 ブレーンにより編成された「American Short Shorts」実行委員会のプログラム チームが当たりました。アメリカ映画界に深い知識と コネクションを持つ、俳優別所哲也氏も委員の一人です。 |