2010.07.05
第5回那須国際短編映画祭「NASU SHORT FILM FESTIVAL 2010」
那須に暮らす人も、那須に集う人も、多くの人が楽しめる映画祭を目指す那須国際短編映画祭―。
今年で5回目となる同映画祭は、牧場や教会など9つの会場があり、 那須の自然の中で短編映画を始めとした映画・映像の魅力を味わうことができるというもの。
7/3(土)那須に向かう東北新幹線は思いのほか込み合っていました。 新幹線に乗り込み、車内誌のトランヴェールを手に取ると 黒澤映画の世界を楽しむ旅」という特集が。“旅と映画”についてを考えながらの道中。
到着してまず向かったのは、那須森のビール園。
今回の那須国際短編映画祭では“旅シヨーット!プロジェクトプログラム”が上映されました。 このプログラムはショートショートフィルムフェスティバル&アジアが観光庁とともに国内観光振興の一環として設立した部門で、 「旅がしたくなる」「旅っていいね」をキーワードに作品を募集したものです。
上映後、お客さんに感想を聞いてみると、 会場となったビール園や牧場をはじめ、ホテルや飲食店などの近隣施設が協力しあって、 那須に観光客を迎えいれる体制を整えているとのことでした。
「那須を舞台にした旅に関するショートフィルムが観たい」との声も。
また、立ち寄ったレストランではウェイターの方が、スタッフパスをつけていた我々に「映画祭はいかがですか?」と質問される場面もあり、町全体がこの映画祭を作り上げているという雰囲気が伝わってきました。
次に向かったのはメイン会場の南ヶ丘牧場。
ここではブリリアショートショートシアターで上映された作品を鑑賞。
多くのお客様に足を運んで頂いている様子でした。
そして圧巻だったのが、ホテルエピナール那須の森のチャペルにての最終上映。
夜と緑に囲まれた中にたたずむ教会は、照明のやわらかい光につつまれてとても綺麗でした。
急遽、座席を追加するほどの大盛況! 鑑賞したアワードプログラムAは“親子でも楽しめる字幕のないアニメ・ドラマ”という説明のとおり、 お子さん連れのお客様もたくさんいらっしゃいました。
ホテルエピナール那須の森のチャペル
受付の様子
翌7月4日は那須アワードの授賞式。
多くの観客とフィルムメーカーが集まり会場は賑わいをみせていました。
全国から162本の応募、ノミネート21作品の中からグランプリに輝いたのは片岡翔監督の『くらげくん』。
ショートショートフィルムフェスティバル2010でも観客賞を受賞している監督は
「映像制作を続けてきた中でグランプリをとるのは初めてでとても嬉しい。」と感想を述べていました。
授賞式終了後は審査員、監督による座談会形式のワークショップも。
映像の魅力と、那須の自然と文化、そこに集う人々が一体となった素晴らしい映画祭でした。
☆各賞は以下の通り☆
グランプリ 「くらげくん」片岡 翔
観客賞 「恋するネズミ」ひだかしんさく
じゃらん賞 「ヤマイグイ」金子 修
那須FC賞 「シャボン玉」羅 子峰「NASA=NASU」矢口真里
http://nasu-filmfest.jp/index.html
『くらげくん』でグランプリを受賞の片岡監督、
くらげくん役の男の子と
受賞監督、審査員、による記念撮影
那須FC賞を受賞した『NASA=NASU』、矢口真里監督欠席により
劇団ひとりプロデューサーが出席