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秋の短編映画収穫祭 Day6 本日は塚本信也監督のセミナーも行われました。

2016年10月23日

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本日は塚本晋也監督のセミナーでした!超満員の大興奮のセミナーでした!まず、何が凄いって、塚本監督の人柄!偉大な監督なのにあの低姿勢、そしてオシャレでユーモアたっぷり。加えて誰にも負けない映画作りへの情熱と、実現させる行動力。全てを兼ね揃えている人でした。
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塚本監督の中学生から毎月1500円のお小遣いを貯めて、8mmフィルムで映画を作り続けたお話から、20代後半ですべての情熱をかけて作った『電柱小僧の冒険』、さらに伝説の映画『鉄男』では、お金もないので、捨ててあるテレビを拾って、中の部品を分解して田口トモロヲさんの肌に着けて演出した事、身体の中からドリルが出るシーンなどは1カットずつわざと荒いコマ撮りで暴力的な見せ方にする演出など、映像クリエイターにはたまらない話のオンパレードでした。

最新作の『野火』では、ボランティアさんによる凄まじい成長の末、軍服さえ作るのに苦労したボランティアスタッフが最終的には50着の軍服や、ライフル、更にはどう見ても本物に見える戦闘車をダンボールで作って撮影した話などは情熱さえあれば映画は作れるという事を証明しているようなお話でした。
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制作部分以外にも、『鉄男2』では海外の映画祭を一年かけて周り、あまりにも素晴らしい体験だった事から、それ以降は監督作品は海外映画祭へ出品する事が当たり前になり、早くから海外映画祭とのコネクションを作ってきた話など、今でも日本人監督が余り得意としない事を早くから行動し、グローバルな監督になっている点など、映画の為に常に学び行動する姿勢は、今でも真似しなくてはいけない事だと思いました。

塚本監督は、海外映画祭へ参加する事で、
⚫︎それまで鎖国のような自身の価値観が広がった点
⚫︎海外映画祭側とのコネクション
⚫︎普段会えないような監督や俳優に会ってコネクションが作れるチャンス
⚫︎海外映画祭での評価が日本での宣伝に活かせる事
⚫︎何より海外配給のチャンスにつながる事で、海外興行収入も視野に入れられる上に、より多くのお客さんに観て頂けるチャンスが増える事。
こんなに多くの利点があると言っていました。

我々も国際映画祭を主催している立場として、非常に納得出来る内容でした。

塚本監督は、映画を作りたいというパッションがあれば映画は作れる。
でも、その作るテーマには、その時代の潮流や、まだ表層化されていないが、水面下で蠢いているようなテーマを題材にして、その波に乗る事も重要だと言っていました。

そして最後に、「お金があればやりたい事が出来たのに」という事を言ったら終わり。それだけは言ってはいけない。と言っていました。その姿勢は映画作りに限った事でなく、全ての仕事や生き方に言える哲学だと思います。
IMG_6006 普段、中々Q&Aでは日本人は手を挙げない事が多いですが、今日のセミナーは大勢が手を挙げ、時間切れで質問出来ないお客さんもたくさんいました。もっと聞いていたい!そう心から思わせてくれる本当に素晴らしいセミナーでした!また、このようなセミナーが出来るように映画祭としても頑張ります!

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