会期:2024年6月4日(火)~6月17日(月)、オンライン会場:2024年4月25日(木)~6月30日(日)

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アカデミー賞短編部門ノミネート選考対象となる5部門含む優秀賞を発表
4936作品の頂点に! 森崎ウィン監督が映画祭のグランプリとなる「ジョージ・ルーカス アワード」を受賞!

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2024.06.19

森崎ウィン監督喜びを爆発「別所さん、マジで嬉しいっす!!」

グランプリ作品「せん」出演した中尾ミエさん「人生で最高の喜びです!!」

片岡鶴太郎さん、永作博美さん、藤岡弘、さん、前原滉さん
池田朱那さん、永田凜さん、国山ハセンさん、河瀨直美監督LiLiCoさん
豪華ゲストアワードセレモニーレッドカーペットに登場

 

 米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2024」は、2024年6月17日(月)にアワードセレモニーを明治神宮会館で開催いたしました。本セレモニーは日本の映画祭では最多となる計5作品が翌年の米国アカデミー賞短編部門にノミネート選考対象作品となるライブアクション部門(インターナショナル、アジア インターナショナル、ジャパン)、ノンフィクション部門、アニメーション部門の優秀賞の発表・授与を始め、HOPPY HAPPY AWARDの発表、講談社シネマクリエイターズラボの優秀賞授与を行いました。他に、海外からも注目を浴びる「東京」の魅力を発信するTOKYO PROJECTや、HOPPY製作ショートフィルムの作品完成発表など、盛りだくさんな内容とセレモニーに華を添える様々なゲストにお越しいただき、本年も開催いたしました。

■最高賞「ジョージ・ルーカス アワード」は森崎ウィン監督の『せん』が受賞!

 本映画祭のグランプリである「ジョージ・ルーカス アワード」は、森崎ウィンさんが初めてメガホンを取った、ミュージカルで構成されたショートムービー『せん』の受賞が発表されました。森崎監督は、グランプリ発表にて自身のタイトルが映し出されると驚きの表情を浮かべた後、「別所さん、マジで嬉しいっす!!」と、片手を突き上げ受賞の喜びを爆発。そして、「今回初めて監督を務めて、モノづくりの楽しさを感じつつも、難しさを改めて痛感しました。また機会があれば監督として携わっていけるよう精進したいですし、エンターテイメントでどんな”せん”も乗り越えていけるよう、みなさんと一緒にエンターテイメントの素晴らしさを広めていきたいです」と涙ぐみながら語りました。また、本作で主演を務めた中尾ミエさんもお祝いに駆け付け「こんなに嬉しいことは他にないですし、人間って何でも限界を超えると笑っちゃうんですよね。笑って涙が出できちゃいます。本当に私に声をかけてくれた監督に感謝します。人生で最高の喜びです!!」と、共に作品を創り上げた仲間としての喜びも込めて森崎監督への祝福の気持ちを伝えました。

 

■映画祭アンバサダーLiLiCoさん&別所の登場でセレモニーがスタート!

 アワードセレモニー冒頭は、本映画祭代表の別所哲也と映画祭アンバサダーのLiLiCoさんが登壇しスタート。「ご来場いただきましたみなさま、サポート頂いております皆様、クリエイターの方々に心よりお礼を申し上げたいと思います。」と別所から18の国や地域から参加くださった方々へ改めて感謝を述べ、 LiLiCoさんも、「毎年こうして皆様との新しい出会いができてとても光栄です。」と喜びの表情を見せました。その後、MCを担当する国山ハセンさん望月理恵さんがマイクを手に取り、セレモニーの幕が上がりました。

 

■各部門優秀作品・プロジェクトなどを発表!

●ライブアクション部門(インターナショナル、アジア インターナショナル、ジャパン)&ノンフィクション部門&アニメーション部門 発表・授与

 公式審査員を務めた藤岡弘、さん、永作博美さん、本木克英さん、山崎エマさん、ティム・レッドフォードさん、シャロン・バダルさん、シンヤマザキさんが一挙に登壇し、それぞれの賞の発表、表彰が行われました。

 ライブアクション部門インターナショナルはポーランドのマテウス・リビンスキー監督『ヤマアラシのジレンマ』、ライブアクション部門アジア インターナショナルはのインドネシアのプラディーダ・ブリファ・ラハユ監督『いつの日か』 に決定。そして、俳優でもある森崎ウィン監督の作品『せん』がライブアクション部門ジャパンの優秀賞に輝きました。ノンフィクション部門はナイジェリアのジェイコブ・クルプニク監督「ナイジェリアのバレエダンサー」、アニメーション部門はカナダのアレクサンドラ・ミョッテ監督、ジャン=セバスチャン・アメル監督の共同作品『プールのカニ』が受賞しました。

  表彰後には審査員総評が行われ、ライブアクション部門 インターナショナルカテゴリおよびノンフィクション部門の審査員を務めた永作さんは、「本当にたくさんの宝に出会わせていただいたことに感謝します。審査員としてディスカッションできたことは自分の未来にとっても大きなヒントになりました」と、演じる側としてのコメントを残しました。」とコメント。ライブアクション部門 アジア インターナショナルカテゴリおよびジャパンカテゴリ審査員を務めた藤岡弘、さんは、「非常に多くの国の伝統、国民性、時代性が描かれていて考えさせられました。映像によって世界が平和に向かっていく希望を感じられる作品をたくさん観ることができ大変嬉しく思います。」と、世界の映画業界の未来への熱い想いを込めてお話いただき、本木さんは、映画監督の視点で「自分のライバルである映像作品を見て点数をつけるのはとても楽しかったです。今後の自分の映画づくりの糧にもなりました。」と今回の作品や審査について振り返りました。

 

●講談社シネマクリエイターズラボ 優秀賞授与

 国内外から集まった1126企画という多数の応募の中から3企画が受賞となりました。受賞者の中から石川泰地さん、古山俊輔さん、Milda Baginskaite(ミルダ バギンズカイテ )さんが登壇。プレゼンターの株式会社講談社 代表取締役社長 野間省伸さんからトロフィーの授与が行われました。野間さんは、「受賞者の皆さんには、そのちからを制作の現場で存分に発揮していただいて、国内外の映画祭受賞を果たしていただきたいと思います。我々も全力で伴走いたします。」」と、想いを語りました。

 

●なら国際映画祭 トークセッション

 昨年、別所がアンバサダーに就任したなら国際映画祭からは、若手育成を目的にスタートしたプロジェクト「NARAtiveJr」より、ユースの監督が制作したショートフィルム「Muffin’s Law (マーフィーズ・ロー)」の予告編を上映。トークセッションでは、なら国際映画祭のエグゼクティブ・ディレクターの河瀨直美監督、「Muffin’s Law (マーフィーズ・ロー)」を制作したミラー怜監督、主演を務めた松井遥南さんが登壇。今回アムステルダムから遠隔で編集作業を行なったミラーさんは「熱意があれば世界のどこでも映画制作ができるということを確信しました」とコメント。河瀬さんは「奈良という日本で一番古い街の真ん中に映画というものを置いて、国際文化の発信の場所としてこれから先も営みを続けていきたいです。」と、なら国際映画祭ついての想いを語りました。

 

●Cinematic Tokyo部門・サステナブル・リカバリープロジェクト

小池百合子東京都知事が登壇し、「ショートフィルムは短い分、凝縮して魂が込められていると思います。それら多くの人々を惹きつける作品が、東京で生まれ、世界へ発信していくことを期待しています。」と発信。その後、東京都と映画祭がコラボレーションしている「サステナブル・リカバリー プロジェクト」から生まれたショートフィルム『紋の光』の出演者である、片岡鶴太郎さん、前原滉さん、岩本樹起くん、マシュー・チョジックさん、そして監督の安井祥二さんが登場。物語の軸となる東京都の伝統工芸品“江戸切子”の職人を演じた片岡さんは「この作品をきっかけに、江戸切子を多くの方に知っていただき、日本のウイスキーなどと一緒に使っていただきたいです。撮影は1日限りでしたが、実際の職人さんのアトリエをお借りして撮影をしたので、職人モードになれました。」と、短期間での撮影のエピソードを振り返っていただきました。片岡さんの息子役を演じた前原さんは「お父さんと似ていないな、と思いながら撮影させていただきました。」と笑顔でコメントし、息子・和真役を務めた岩本くんは撮影の感想を聞かれると、元気に「楽しかった!」と答え、会場を和ませました。作品の監督を務めた安井さんは「世界で一番優しい場を作るという目標で制作したので、多くの皆様に見ていただきたいです」と、語りました。

『紋の光』はSSFF & ASIAの公式YouTubeチャンネルで全世界に向け公開中です。

 

●ホッピー×映画祭企画『相対性長屋論』作品完成発表&HOPPY HAPPY AWARD(ホッピー ハッピー アワード)発表・授与

 映画祭アンバサダーLiLiCoさん司会進行のもと、第3回HOPPY HAPPY AWARDの 受賞作品『私たちは他人です』の上條大輔監督による、ホッピーと映画祭のコラボレーション作品第5弾『相対性長屋論』(そうたいせいながやろん)の制作発表を実施。ホッピービバレッジ代表取締役社長の石渡美奈氏とともに、主演をつとめた池田朱那さん、永田凜さんが登壇しました。石渡さんは、テーマを“長屋” に決めた理由を聞かれると、「コロナ禍で会いたい人に会えないという環境の中で、人と人の繋がりのある長屋の世界に惹かれてこのテーマに決めました。」と回答。明るくお人好しな梨花(リカ)を演じた池田さんは、「梨花の明るさ、優しさ、強さを愛しながら演じました。今回役作りの際に梨花の性格や考えが不思議と簡単に理解できたので、梨花の雰囲気が自分に共通する部分があったのではないかと思います。長屋で皆んなとホッピーを飲むシーンがとても素敵なので、ぜひ見ていただきたいです。」と話し、梨花とは正反対の利己的なクールな響(ヒビキ)を演じた永田さんは、「あそこまで淡白な人柄の役を演じたことがなかったので、新鮮でした。無理に頑張らないで自由に生きていいのだと役を演じて感じました。」と、役作りについて振り返りながらコメントをしました。「長屋」「人との繋がり」そして「ホッピー」が絡み合う「ホッピーハッピー」のテーマにあった作品、『相対性長屋論』はショートフィルム専門のオンラインシアター「ホッピーハッピーシアター」で公開中です。

キャストの皆さんが降壇後、第4回HOPPY HAPPY AWARDを発表。倉田健次監督の『十日と永遠』が見事受賞となりました。

 

●ジョージ・ルーカス アワード(グランプリ)発表・授与

 ライブアクション部門(インターナショナル、アジア インターナショナル、ジャパン)、ノンフィクション部門、アニメーション部門の受賞者と公式審査員、LiLiCoさん、別所が登壇。グランプリとなるジョージ・ルーカス アワードとしてジャパン部門の優秀賞の森崎ウィン監督の作品が発表されると、会場は大きな祝福の拍手に包まれました。グランプリトロフィーを森崎監督へ手渡した別所は「おめでとうございます!俳優さんが監督を務めた作品でグランプリを受賞したのは、今回が初めてです。」と俳優としても監督としても世界で活躍する森崎さんへ熱いエールを送りました。さらに、副賞としてクイーン・エリザベスの 2025 年日本発着クルーズ / 海側バルコニー客室 1組2名様が提供が発表されました。

 セレモニーのフィナーレには、各プロジェクトの登壇者も壇上に集まり、 LiLiCoさんは「胸がいっぱいです。」と感動の涙を浮かべ、別所からは「今回受賞された作品は、アカデミー賞に推薦させていただきます。これらの作品が、世界でどう評価されるのか皆様にもご注目いただきたいです」と語り、「また来年お会いしましょう」と最後の一言で本年のアワードセレモニーを締めくくりました。

 

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2024 アワードセレモニー

日時:2024年6月17日(月) 15:50~19:40                               

場所:明治神宮会館(東京都渋谷区代々木神園町1-1)

ゲスト(敬称略):

・全体進行:国山ハセン、望月理恵

・SSFF & ASIA代表 別所哲也、映画祭アンバサダー LiLiCo(開会あいさつ)

・小池百合子東京都知事(Cinematic Tokyo部門・サステナブル・リカバリープロジェクト 発表・授与)

・安井祥二、マシュー・チョジック、岩本樹起、前原滉、片岡鶴太郎

(東京都制作 サステナブル・リカバリープロジェクト 『紋の光』完成発表)

・池田朱那、永田凜、ホッピービバレッジ株式会社社長 石渡美奈

 (ホッピー『相対性長屋論』作品完成発表)

・ホッピービバレッジ株式会社社長 石渡美奈(ホッピーハッピーアワード 発表・授与)

・株式会社講談社 代表取締役社長 野間省伸(講談社シネマクリエイターズラボ 優秀賞授与)

・永作博美(ライブアクション部門 インターナショナル 発表・授与)

・シャロン・バダル(ライブアクション部門 アジア インターナショナル 発表・授与)

・藤岡弘、(ライブアクション部門 ジャパン 発表・授与)

・山崎エマ(ノンフィクション部門 発表・授与)

・シシ・ヤマザキ(アニメーション部門 発表・授与)

・国際協力銀行 前田匡史取締役会長 (国際協力銀行祝辞)

・河瀨直美、村松希祥、中野有紗、別所哲也(奈良国際映画祭 トークセッション)

・シシヤマザキ、デジタルハリウッド大学 杉山 知之学長、川田十夢(VTR出演)(アニメーション部門 審査員総評)

・永作博美、山崎エマ、ティム・レッドフォード、シャロン・バダル、藤岡弘、、本木克英(審査員総評)

 

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2024 アワードセレモニー 受賞発表作品

ジョージ・ルーカス アワード(グランプリ)ライブアクション部門  ジャパン 優秀賞

森崎ウィン『せん』(SEN)

 

ライブアクション部門 インターナショナル 優秀賞

Mateusz Rybinski(マテウス・リビンスキー)『ヤマアラシのジレンマ』(Hedgehog’s dilemma)

 

ライブアクション部門 アジア インターナショナル 優秀賞

Praditha Blifa Rahayu(プラディーダ・ブリファ・ラハユ)『いつの日か』(Maybe Someday)

 

ノンフィクション部門 優秀賞

Jacob Krupnick (ジェイコブ・クルプニク)『ナイジェリアのバレエダンサー』(Then Comes The Body)

 

アニメーション部門 優秀賞

Alexandra Myotte (アレクサンドラ・ミョッテ)Jean-Sébastien Hamel(ジャン=セバスチャン・アメル)『プールのカニ』(A Crab In The Pool)

 

HOPPY HAPPY AWARD

倉田健次『十日と永遠』(10 Days to Eternity)

 

講談社シネマクリエイターズラボ 優秀賞

石川泰地『エンパシーの岸辺』

古山俊輔 『朝のとき』

Milda Baginskaite(ミルダ バギンズカイテ )『Little  Pains』

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