News & Reports
ニュース & レポート
【環境の日に、ショートフィルムで考える地球の未来】地球を救え!環境大臣賞はイタリアの『ローカルウォーミング』が受賞!
2024.06.05
他人事ではない気候変動をユーモアを交えて描く作品
6月1日(土)よりオンライン会場から作品配信開始
SSFF & ASIA 2024 地球を救え!環境大臣賞には、イタリアの作品で、地球温暖化にフォーカスし耐えがたい猛烈な暑さを生き延びようとする人々を描いた『ローカルウォーミング』(監督:Manuel Vitali)が選ばれました。
https://www.shortshorts.org/2024/program/int/int-4/local-warming/
本作品は、映画祭オンライン会場より6月1日(土)から配信を開始します。
SSFF & ASIAでは、地球温暖化防止のための国民運動「チャレンジ25キャンペーン」と連携し2008年に映画祭に「ストップ!温暖化部門」を設立。2013年からは「地球を救え!部門」として生まれ変わり、温暖化だけでなくより広く環境に関する作品を紹介してきました。2020年からは、環境問題から更に多様化する地球全体のイシューを発信することを目的に、「地球を救え!」の各アワード授与へと展開しています。
本作品によって、環境問題について見つめ直し、未来への想いの創出ができたらと考えます。
SSFF & ASIA 2024 地球を救え!環境大臣賞受賞作品
『ローカルウォーミング』(LOCAL WARMING)
監督:Manuel Vitali/08:07/イタリア/コメディー/2022
名もなき村の住民たちは、耐えがたい暑さを生き延びようと極端な解決策に走る。
日々の生活は太陽によって気まぐれに変化し、非現実的で…致命的だ。
環境大臣からのコメント:地球温暖化の問題を白黒のシャープな映像とスキャットの音楽の構成の中で印象的に描いた作品だと思います。熱すぎて人も犬も素足では歩けない道、深刻な水不足、燃える大地、海に入る人々。テンポの良い編集で気候危機を強烈に表現しています。我々が地球的喫緊の課題として、今、取り組まなくてはならない事を強く訴えるものとなっています。環境省は、環境問題は一人ひとりの意識変容から広がる、地域から地球大に広がる「同心円」のものであると捉えており、映画・映像の力で一人ひとりが環境問題に取り組む機会に繫がれば幸いです。
受賞理由:映像や音のみの演出で裸足では歩けなくなってしまった地面の熱さを表現するなど、非常に映画的な作品であった。また、コミカルなタッチで描かれるからこそメッセージも押しつけがましくなく、より強く伝わる作品。水不足や温暖化など、”環境“というテーマではどの作品よりも題材が全面に出ている作品であり、設定もシンプルで分かりやすく、ストレートにメッセージが伝わる作品であった。
『ローカルウォーミング』 監督:Manuel Vitali (マヌエル・ヴィターリ)
Manuel Vitaliはイタリア人の映画監督。アニメーションと絵コンテを学んだ後、映画の道に進む。これまでに20本以上の短編映画で脚本家と監督を務め、そのほとんどが国際共同制作である。現在は、自身初の長編映画プロジェクトに取り組んでいる。
【受賞コメント】
この映画を観て賞を決めてくださった映画祭と環境省に多大なる感謝の意を表したいです。これは大変光栄なことです。日本に行けること自体とても素晴らしいことだというのに、賞を受賞しに行くなんてまだ夢を見ているようです。配給会社のSon Of A Pitchにも感謝の意を表したいと思います。皆さんと映画祭でご一緒できるのを楽しみにしています。環境問題が真剣に受け止められ、皆が真に案じているということは大変素晴らしいことだと思います。ありがとうございます!