News & Reports
ニュース & レポート
SSFF & ASIA 代表 別所哲也 東京都知事を表敬訪問
全世界から集まった多彩な「東京」の魅力を伝える作品を選出『Cinematic Tokyo 部門』の優秀賞(都知事賞)を小池都知事から発表!
2024.05.23
本日より公開!木村文乃さんや片岡鶴太郎さんら豪華俳優陣が出演東京都と映画祭による特別製作ショートフィルム『紋の光』も完成報告
米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)の代表を務める俳優・別所哲也は5月22日(水)、東京都庁にて小池百合子都知事を表敬訪問しました。
本年でインターナショナル部門は26年目、東京都と共催しているアジア・ジャパン部門は21年目を迎える本映画祭。「Illuminate Your Life ~いのち 照らせ セカイ照らせ」という今回の開催テーマを踏まえ、小池都知事は「この映画祭を通じて“東京“からも数多くの才能が”世界”へと羽ばたいていることを大変嬉しく思っております。最近は“没入”という言葉を良く耳にしますが、映画はまさにそれができる最高の舞台。泣いたり笑ったりと感情移入ができ、一生忘れられない作品もあります。また、近年は“映画”という昔からあるアナログな芸術の中に新しい技術が加わったりと、多様な考えや発想を作品から学ぶこともできます。皆様方にもぜひ楽しんでいただければなと思っております。」とショートフィルムが持つ力や映画祭開催の喜びについて語りました。
表敬訪問では、多彩な「東京」の魅力を発信するためにSSFF & ASIAと東京都が連携し、「東京」をテーマにしたショートフィルムを世界から公募する「Cinematic Tokyo部門」の優秀作品を小池都知事から発表。本年は全世界から188本の応募があり、6作品が最終選考に残りました。優秀賞(都知事賞)に選ばれたのは、短編映画監督として本作が2本目のオールドルーキーである俵海太監督による『東京流星群(とうきょうりゅうせいぐん)』。別所は「東京で暮らす男女が、花火と流星群が見える夜にある約束をするラブストーリー。」と作品の概要を紹介し、「幻想的な空間の中での会話劇をベースに、夜の東京の街が魅力的に映し出されています。特に上空からの東京の夜景は息を飲む美しさでした。」と大絶賛しました。また、発表を踏まえて小池都知事は「Cinematic Tokyoは、国内外のクリエイターの映像が、東京の魅力を、世界に発信をしてくださってるという意味でも敬意を表したいと思います。この部門で、応募作品の頂点が日本の作品だったということもとても喜ばしいですね。」と笑顔でコメントしました。
さらに、東京都と本映画祭による7回目となる映画製作プロジェクトも紹介。昨年より始まった「サステナブル・リカバリー プロジェクト」の2作品目であり、以前アジアインターナショナル&ジャパン部門にノミネート経歴のある安井 祥二(やすい しょうじ)監督を迎え、木村文乃(きむら ふみの)さんや片岡鶴太郎(かたおか つるたろう)さんら豪華なキャストの皆様にご出演いただいた作品、『紋の光(もんのひかり)』の完成が発表されました。脚本の監修は江戸切子協同組合、工房のロケーションは、江戸切子の第一人者として2020年に東京都名誉都民に顕彰されました瀧澤利夫(たきざわ としお)先生にご協力いただきました。劇中に登場する江戸切子も瀧澤先生の作品です。
本日、この表敬訪問にて予告編を初披露。上映後に小池都知事は、美しく光る江戸切子のグラスを手にしながら「江戸切子はまさに東京都の伝統工芸品の最たるものですので、海外からいらしたお客様へのお土産としてよく進呈させていただいています。現代で当たり前になっている“サステナブル”という言葉ですが、元々“江戸”の社会にもその考え方が根付いており、物を大切にするという一種の哲学をベースに、そこから生まれてきた様々な文化や匠の技があります。この江戸切子もその中の一つだと思いますし、職人の高い技術やこだわりを、次の若い世代につないでいくという側面も描かれており、“サステナブル・リカバリー プロジェクト※1”に相応しい作品であると感じています。」と作品を称賛しました。
『紋の光』は映画祭YouTubeにて本日より公開、シネマチック東京部門優秀賞受賞『東京流星群』は映画祭オンライン会場にて6月1日(水)より世界に向けて配信が開始され、6月4日(火)からは都内映画祭会場での上映も行われます。
表敬訪問後に別所は「俳優として海外の映画祭に呼ばれることもあるが、現代を生きる私たちが、何に価値や美しさを感じているのかを発信し、交流できる場が日本に、そして東京にあることに意義があると思っています。」と、本映画祭への意気込みを語りました SSFF & ASIAは東京都と2016年より共催し、都の観光施策である「東京ブランド」を発信するコンペティションとして「Cinematic Tokyo 部門」を設置。本日発表された本部門の優秀賞作品『東京流星群』は、6月17日(月)に行われるアワードセレモニーにて都知事賞が授与されます。
※1:明るい未来を切り拓き、豊かな地球を次代へ引き継ぐべく、環境、経済、文化、スポーツ、人権、人々や企業の意識・行動様式など、社会全体に係る様々な側面で人々の持続可能な生活の実現を目指ざす取り組み。
Cinematic Tokyo部門 優秀賞 / 東京作品都知事賞 『東京流星群』
2016年に設立された「Cinematic Tokyo」部門は、多彩な「東京」の魅力を国内外に発信するショートフィルムを全世界から募集。今年は全世界から188本集まり、最終選考に5作品が選ばれ、本日小池都知事により優秀賞の『東京流星群』が発表されました。本作品は6/1~6/30までオンライン会場で配信、6/4~の東京会場での上映でもご覧いただけます。
『東京流星群』
監督:俵 海太
日本/ 21:42 / ドラマ / 2022
東京で暮らす芹澤あきらと橘みずき。
二人は花火と流星群が見える夜に約束をする。
遠くない未来に、この光が過去になっても、
まだ続く輝きに小さな願い事をかけた。
星を見上げる度に思い出す、叶えられなかった二人の会話劇。
作品紹介ページ
https://www.shortshorts.org/2024/program/tokyo/tokyo-i-love-yous/
サステナブル・リカバリープロジェクト 特別製作作品 『紋の光』
2022年から始動した「サステナブル・リカバリープロジェクト」の2作品となる、『紋の光』が完成いたしました。本作品は過去のジャパン部門で受賞歴のある以前アジアインターナショナル&ジャパン部門にノミネート経歴のある安井 祥二(やすい しょうじ)監督を迎え、木村文乃(きむら ふみの)さんや片岡鶴太郎(かたおか つるたろう)さんらが出演し、東京都が推進するサステナブル・リカバリーについて美しい映像美と繊細な描写で表現されております。
本編は、本日よりYouTubeにて公開、メイキング映像は6月17日(月)18:30より公開となります。
『紋の光』
脚本・監督:安井 祥二
キャスト:木村文乃、片岡鶴太郎 他
日本 / 21:38 / ドラマ / 2024
優里は、息子・和真の図形好きを愛しつつも、集団の中でうまく過ごしていけるか心配になる。
ライターの仕事をしている優里は、江戸切子の取材に訪れる。
取材中に出会った江戸切子の職人親子からの教えを通じ、
和真を尊重し、その可能性を伸ばすことを考え始める。
作品紹介ページ : https://shortshorts.org/tokyo_project/sustainable_recovery/
本編および予告編 : 同上サイト上にエンベッド
本編音声ガイド版 : https://youtu.be/AxWctDmp_So
※メイキング映像は6月17日(月)18:30公開予定
監督:安井 祥二
株式会社びより代表。TVCMや企業のプロモーション映像を制作しながら映画制作を試みる。
「スイート」SSFF & ASIA 2023 ベストアクターアワード受賞
「からっぽのシュークリーム」SSFF & ASIA 2021 オーディエンスアワード受賞
他「つれづれ」など
今作はbird and insectとタッグを組んで制作する。
キャスト:木村文乃
1987年10月19日生まれ、東京都出身。
映画『アダン』(06)のオーディションでヒロインデビュー。同年の『風のダドゥ』では主演を務める。
最近の主な出演作に映画「ザ・ファブル」シリーズ(19・21)、『LOVE LIFE』(22)、『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(23)など。ドラマ主演作にNHK朝の連続テレビ小説『梅ちゃん先生』(12)、『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』(15/TBS)、『殺人分析班』シリーズ(15,16,19/WOWOW)、『サギデカ』(19/NHK)、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』(20)、『七人の秘書』(20/テレビ朝日)、『PICU 小児集中治療室』(22/フジテレビ)など。
Netflix映画『シティーハンター』が現在配信中。
キャスト:片岡鶴太郎
1954年東京西日暮里生まれ。
1972年片岡鶴八師匠に弟子入り。3年後、東宝名人会 、浅草演芸場に出演。その後 、バラエティー番組を足掛かりに広く大衆の人気者となる。目下は幅広いキャラクターを演じられる役者として、ドラマ、映画、演劇に活躍中で、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめとし、数多くの賞を受賞。また芸術家としての一面も持ち、画家としては、1995年に東京にて初の絵画展「とんぼのように」を開催。
2001年には、初の海外個展をパリにて開催、好評を博す。2015年、書の芥川賞と言われる「第十回手島右卿賞」を受賞。2023年、銀座もとじさんとのコラボレーション展覧会『片岡鶴太郎 男の粋を描く』。今回、初めて手掛けた着物の羽織の裏地「額裏」限定15枚をデザイン、展示。
芸人にとどまらず、俳優、画家、プロボクサー、ヨーギーと多方面で活躍中。
サステナブル・リカバリープロジェクト 特別製作作品 『紋の光』場面写真
【出演者コメント 6月17日(月)公開 メイキング映像より一部抜粋】
■木村文乃さん
<ショートフィルムについて>
ショート(フィルム)はより作品に近いというか、ぎゅっとこだわって撮るというイメージが強いなとやってみて感じました。だから短い時間でも見る人の印象に、心に残る作品になっていくんだろうなと思います。
<東京のおすすめの場所>
東京はあらゆるものが集まって発展してを繰り返している場所なので、来ると疲れてしまう方もいらっしゃるかもしれないですよね。そんな時に行ってぼしいのが、東京都なのに島。南の島に引けを取らないきれいな海とおいしい魚、何よりちょっとシャイでかわいい地元の方々がいます。世界に「ほっこり」という言葉があるかわからないですが、覚えて欲しい日本語として「ほっこり」を覚えられる島が、東京都には実はあります。
■片岡鶴太郎さん
<ショートフィルムについて>
非常に短い時間の中でもエキスがぐっと詰まった感じがするので、とっても見やすいですし、20分くらいで良い作品が見られるのはとても良いことだと思います。
<江戸切子などの伝統工芸について>
私は絵を描き始めてから、工芸や技術などが大好きです。(東京には)江戸切子もそうですし、江戸風鈴もありますが、そういった「ものづくり」で作家が自分の思いを作品に込める、そういう「姿」も「作品」も好きですね。
<表敬訪問 開催概要>
名称:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 代表 別所哲也 表敬訪問
日時:2024年5月22日(水)14:30~14:45
登壇者:小池 百合子氏(東京都知事)、別所 哲也(SSFF & ASIA 代表)、東野 正剛(SSFF & ASIAエグゼクティブディレクター)、武笠 祥子(SSFF & ASIAフェスティバルディレクター)