会期:2024年6月4日(火)~6月17日(月)、オンライン会場:2024年4月25日(木)~6月30日(日)

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本年より、優雅な船旅が映えあるグランプリ=ジョージ・ルーカスアワード副賞に! 【グローバルなキュナード社と新世代の映画祭へ航海】

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2024.05.27

映画祭開催前に、代表 別所哲也がクイーン・エリザベスを体験

SSFF & ASIA 2024開幕直前に意気込みを語る~

船旅への想いと新たなエンタテイメントへの挑戦

 

 米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(略称:SSFF & ASIA)2024。26回目のリアル開催がいよいよ6月4日(火)のオープニングセレモニーよりスタートします。

 今年の映画祭より、ラグジュアリーな船旅を提供し続けているキュナードが協賛を決定し、約5,000本の作品群から選ばれる、世界で唯一のジョージ・ルーカスの名を冠したグランプリの受賞者に日本各地を巡る優雅な船旅が提供されることとなりました。

 これを記念し、映画祭代表の別所哲也が、東京に寄港中の客船クイーン・エリザベスを訪問し、コラボレーションにより創出される新世代のエンタテイメント、そして今年の映画祭の抱負を語りました。

 船内をじっくりと訪れるのは初めてだという別所は、改めて、クイーン・エリザベスのダイナミックさを感じたと言います。

「調度品にいたるまで細かいところまでこだわった作りになっていて、非日常を味わえる、夢の船旅の象徴とも言える、最高級のグレードのものを見せていただけた。」 エンタテインメントに携わる一人として、800人の方がシアター入れるという劇場にはボックス席もあり、映画や様々なパフォーマンスを観ることもでき、船の中でありながら、最高級のシアターがあることには特に感動を覚えたと話す別所。

 「世界中を巡るクルーズ船で、ショートフィルムをお届けできるというのは夢の一つ」と語ります。

今年の映画祭テーマ「Illuminate Your Life ~いのち 照らせ セカイ 照らせ」に込めた想い

 「映画というのはまさに、“光の絵の具”でできていて、その陰影がスクリーンに映し出される。光によって、人々自身の生活や人生、命を映し出そう」そんな思いから映画祭スタッフと一緒に考えたというテーマ。

 別所は、「災害や戦争もある現在、本来はみなが手を取り合い、理解し合って、笑顔で幸せにいられるようにするのがエンタテインメントの役割。もっともっと映画をはじめとしたエンタテインメントが光を届けなきゃいけない状況にあると思います。」と語ります。

 光によって照らされる命や世界があり、照らすことで、対立や分断を超え、温かい融和へと辿り着けたら――海を眺めながら想いを馳せます。

 もともと、映画は発明王のエジソンが生み出し、リュミエール兄弟がスクリーンに映し出して始まったものであり、最新の“技術”なくしてその誕生はなく、常に最新のテクノロジーと共に前進してきたものだとしながら、別所は「映画祭はクリエイティブの展覧であると同時にテクノロジーの展覧でもあります。そのふたつが融合するという意味で、いま、非常にシンボリックな現象として起こっているのが生成AIであったり、ブロックチェーンによるNFTであり、撮影技術においてはドローンやVX、XR、VRなど様々なものが生まれています。」と潮流を説明します。

 今回、AIを使用した作品が100本を超え応募があったというSSFF & ASIA。「僕がこの映画祭を始めた頃は、フルCGによる作品が最新のものだったりしましたが、いまやフルAIをはじめ、様々な新たな技術を取り込んだショートフィルムが顕在化しています。そういった最新の技術をみなさんにご覧いただき、分かち合う場が映画祭だと思っています。僕らが何かを仕掛けたというよりも、実態としてクリエイターたちが既に新たな技術を手に歩き出しているというのがあります。」

 今年の映画祭では初のデジタル通貨による賞金授与も決定しています。「映画制作においては初期段階で資金調達する必要がありますが、クラウドファンディングの流れ以降、デジタル通貨や暗号資産といったものが活用される時代になってきた」と説明する別所は、「燃費が良い」とよく評されるように、ショートフィルムは非常に短い時間の中で、時代を映し出す力があり、その身軽さ、即効力が強みであり、テクノロジーの分野においても、新たなことにチャレンジしやすい環境にあることを力説します。

 「制作から、完成した作品のアウトプットも含めて、どんどん新たな技術を取り入れて、映画祭の中でお見せしたい」そんな展望を語ります。

▲全編AIが制作したショートフィルム『人間再プログラム訓練』(The Artificial Conjuring Circle)も特別上映される

AIはクリエイターにとって良い相棒になるのではないか

「AIにどんな可能性があり、何ができるのか? そこに関してはまだ未開発の部分も多く、未完でもあるので、そこに脅威や畏怖を感じる方も多いと思います。あるいは、自分のクリエイティブな領域を浸食され、奪われてしまうのではないかという思いを抱く方もいると思います。

ただ、生成AIやLLM(Large Language Models)の技術に関して話を聞いてみると、結局、僕たち自身が学んできたもの、生み出してきたものからしか学ばないわけで、人間由来のものしかないというのが前提としてあると思います。」

 AI脚本やAI撮影がクリエイターの居場所を乗っ取るのでは、と懐疑的な考え方もある一方で、別所は「AIはクリエイターにとって良い相棒になるのではないか」と考えると言います。「もちろん、議論を進めるためにも積極的に映画祭で様々なテクノロジーを知り、試行錯誤していきたい。

フルAIによる映画製作やNFTを活用した資金調達が既に可能な時代。その流れを誰かが号令をかけて止められるわけではない。だからこそ“良きパートナー”とするためにも、早い段階で付き合っていくべきだと思います。」四半世紀(25年)を経て、SSFF & ASIAは新たな時代へと舵を切ります。

人生の“アナザー・ライフ”を見る体験と“ベター・ライフ”を探すという、ふたつのチャンスをぜひSSFF & ASIAで!

 SSFF & ASIAの水先案内人として、別所が今年の映画祭のみどころを紹介します。

 世界中の様々な映像作家、俳優の作品――ベン・ウィショーにエイドリアン・ブロディ、レア・セドゥといった名優の出演作品が特別上映され、

日本作品でも、千葉雄大さんや仲里依紗さん、福士蒼汰さん、森崎ウィンさんが監督に挑戦する作品がノミネートしている今年の映画祭。

 6月4日(火)のオープニングセレモニーではショートフィルムというカルチャーを切り拓き、画期的な技術や映像表現で作品を発信するクリエイターやアクターを讃える「Global Spotlight Award」の受賞発表にも注目。Stray Kidsやイーサン・ホーク、ジャン=リュック・ゴダールやペドロ・アルモドバルがファイナリストとして名を連ねます。

 また、今年はパリ五輪が開催されることから、スポーツがモチーフとなったドラマの数々を特集する「スポーツプログラム」や、国際赤十字社と共同で行う「戦争と生きる力プログラム」の上映、環境問題や女性の社会進出など社会問題に向き合う作品など見ごたえある作品も多数。

 「映画には人生の“アナザー・ライフ”を見る体験と“ベター・ライフ”を探すというふたつのチャンスがあると思います。まさにそうしたライフを照らし出すショートフィルムの数々をぜひ見に来てほしい。お待ちしています。」

夜に洋上で空を見たらどんな月明かりで、星はどんなふうに輝くのか?

 これまでも世界の映画祭や様々なエンタテインメントとパートナーシップを結び、世界を船旅でつないでいるキュナードとSSFF & ASIAによる新たな船出。「映画祭が新たな一ページに加われることを光栄に思う」とし、「(自分自身も)ゆっくりと船旅とをしながら、停泊する世界中の港の名所をじっくりと見て回れたら最高。船上には様々なエンタテインメントもありますから、それらを楽しみつつ、じっくりと本を読んだりして過ごしてみたい。夜に洋上で空を見たらどんな月明かりで、星はどんなふうに輝くのか? 心が躍りますね。」と語ります。

 副賞としてクイーン・エリザベスの 2025 年日本発着クルーズ の旅が贈られるSSFF & ASIA 2024グランプリ=ジョージ・ルーカスアワードは6月17日(月)のアワードセレモニーにて発表されます。

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