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PRボランティアレポート:6/4(火)オープニングセレモニー
2024.06.18
PR ボランティアがオープニングセレモニーについてレポートします。
会場は、一般客やフィルムフェスティバルで上映される映画関係者の方、取材に来たメディアの方々など沢山の人であふれていました。
レーザー光線の華々しい演出が会場を包み込むと、いよいよセレモニーの幕開け。冒頭、映画祭代表の別所哲也さんにより、映画祭の楽しみ方について、映像で日本語、英語、韓国語、中国語の4か国語で紹介されました。どれも別所さんの声。英語の他韓国語、中国語も話せるなんてすごいなと思っていると、なんと生成AIで日本語以外は作られていました。AI技術の高さに驚きました。今回の映画祭でも、生成AIにより作られた作品があるので、映像の世界の変化を感じた瞬間でもありました。
セレモニーでは、グローバルスポットライトアワード、U-25プロジェクト、 J-WAVE SOUND OF CINEMA AWARD、Shibuya Diversityアワード、Amic Signアワードなど各種アワード受賞作品の発表や表彰が行われました。私がとても印象的だったのは、U-25の川邊出雲監督でした。別所さんが、18歳であることを紹介すると会場からどよめきが。会場の皆さんも私と同じように驚いたようです。もし私があのような大勢の観客の前でスピーチしたなら、緊張で用意した原稿を棒読みしていたことでしょう。しかし監督は、原稿など用意されず、自分の言葉で堂々とスピーチされていました。作品「母のレシピ」を制作されたのは、高校在学中だそうです。シンガポール在住で、シンガポールの巨匠エリック・クー監督のところでインターンを経験したこともあり、秋からはニューヨーク大学で映像を学ぶそう。「多文化の架け橋になるような作品を作りたい」とはっきりと自分の進む道に向かっている姿が素敵すぎました。これからも注目していきたい監督です。
アクターズ・ショートフィルムのトークセッションでは、今回監督として参加された千葉雄大さん、仲里依紗さん、福士蒼汰さん、森ウィンさんが登場し、監督として難しかった点やこだわった点などがフェスティバル・アンバサダーのLiLiCoさん進行で、語られました。仲里依紗さんは、今回芸人の秋山さんを主演に起用。「秋山さんの眼力が好きなんです」と語られました。秋山さんにしゃべらせない、声はできるだけ入れないように消されたということで、目力や表情がホラーストーリーに生かされていて、私も引き込まれてしまいました。千葉雄大さんは、作品作りで苦労した点は「脚本は難しかったが、楽しかった」。4人の友達の会話劇が中心の今作品。立場は違えど、私たちの日常でも起きそうな出来事や葛藤を描いた作もので、共感できる部分も多く、観終わった後にほっこりする作品でした。福士さんは、「ラスト衝撃的な展開になるとは思っていなかった」と撮り終えるまで結末が分からず、意図したものでなかったと語り、その斬新な作品づくりに会場を驚かせました。「主人公を決めて、何か面白いことが起きたらいいなというものを脇道にポンポンと置き、主人公が通るかどうかは主人公が決める」という手法をとられたそうです。森さんは、「オリジナルのミュージカル映画はなぜ日本に普及しないんだ」といところから今回真っ先にミュージカル作品にしたかったと熱く語られました。
また、TUBEとGACKTさんのコラボ楽曲「サヨナラのかわりに」を元に作られたショートフィルムやStray Kidsのショートなど見どフィルムなど見どころ満載のオープニングセレモニーでした。
セレモニーの模様は、現在以下Youtubeでご覧になれます。(作品の上映など、一部省略されています)
オープニングセレモニー – ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2024(SSFF & ASIA 2024) (shortshorts.org)
6月17日にアワードセレモニーが開催され、オフライン上映は終了となりますが、作品のほとんどは6月30日まで鑑賞できます。