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PRボランティアレポート:6/7(金)ノンフィクションプログラム2
2024.06.18
6/7(金)上映されたノンフィクションプログラム2を鑑賞し、レポートします。
このセッションでは、5作品が上映されました。アメリカで奇跡的に再会した2人のホロコースト生存者について描いた「ジャックとサム」。アイスランドの小さな島で、代々受け継がれている海鳥パフィンの救助を行う10代の女の子たちの成長とそれぞれの選択を描いた「パフィン」。急性骨髄性白血病と診断された白崎亜紀子さんの病との闘いと骨髄ドナー制度の啓発活動についてのドキュメンタリー「いつものように」。撮影監督ブノワ・ドゥロームの芸術家としての側面と思いを追った「ブノワ・ドゥローム」。ナイジェリアはラゴスの小さな町で、YouTubeでバレエを習得し、スクールを開いたダニエル・アジャラと生徒たちを映した「Then Comes The Body/ナイジェリアのバレエダンサー」。
どの作品も共通するのは、「映像の力」。ホロコーストの記憶、パフィンの救助活動、北海道でドナー制度がなかったという現実、芸術家としての魂、バレエの文化のない所で生まれたバレリーナなど、この映像を観ない限り知りえなかった現実ばかり。映像を通して、今回学ばせて頂きました。どの作品もメッセージ性が高く、大変心に響きました。
Q&Aセッションでは、「いつものように」の山田裕一郎監督、出演されている白﨑亜紀子さんが登壇されました。白崎さんは急性骨髄性白血病と診断され、辛い闘病生活を経験。現在は寛解され、同じ病で不安を抱える人たちを助ける活動をされています。全国の自治体で行われている骨髄ドナー助成制度は、北海道ではゼロ。まずは、地元の恵庭市からの導入を目指し、見事に実現されました。このドキュメンタリーによって、同じ病を持つ方や家族の方からの反響が大きかったと言います。他の自治体へも波及してほしいとの願いをおっしゃっていました。不安も抱えられながらも前向きに活動される姿に勇気を頂きました。多くの方に見ていただきたい作品です。
上記5作品は、6月30日までオンライン上映されています。詳しくはこちら
https://www.shortshorts.org/2024/program/program_cat/nonfiction/nonfiction-2/