スマートフォン映画作品部門 supported by Sony's Xperia

さらなる可能性を広げるスマートフォン映画作品部門を
ソニーのテクノロジーを搭載したスマートフォン Xperiaがサポート

映画を観るデバイスから、撮るデバイスへ。

消えていく日常のワンシーンがストーリーになるとしたら。
何気ない会話が名ゼリフのように残せるとしたら。
あなたはどんな物語を作りますか。

スマートフォンはテクノロジーの進化と共にその可能性を広げています。
映画を観るデバイスから、撮るデバイスへ。

今年、「UNLOCK」をテーマに掲げる国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023 と“クリエイティブエンタテインメントカンパニー” としてのソニーが作ったスマートフォン Xperia はスマートフォンを通しての技術だけではなく、あなたのクリエイティビティを披露する場も提供いたします。

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023
スマートフォン映画作品部門 supported by Sony's Xperia 優秀賞

たゆたい

たゆたい

0:11:49 / 日本 / 2023

アーティスティックスイミング、元日本代表。 さらに、世界最高峰のエンターテイメント集団に7年間所属。 半生を華々しい舞台で過ごした杉山 美紗(すぎやま みさ)は、肩書きを手放し、いま、人生の間(あわい)を泳いでいる。

齋藤 汐里

監督:齋藤 汐里

映像作家。20代前半でテレビ番組の制作会社に就職し、ドキュメンタリーやバラエティ番組の制作に携わる。2016年春に独立。同年にアメリカに拠点を移し、以来日本とアメリカを中心に映像制作をしている。

受賞理由

水中撮影が素晴らしく、小さなスマホ画面で撮られた画を、大きなスクリーンで観たいと大いに感じさせてくれた作品であった。ドキュメンタリーでありながらも、作りこまれたフィクションのような完成度があり、彼女の人生観にも共感できた。

―スマートフォン映画作品部門 supported by Sony's Xperia 審査員
内田也哉子、ダグラス・モントゴメリー、山戸結希

審査員コメント

自由度の高いスマートフォンのおかげで通常のフィルムよりも作者らの心象風景に親密に寄り添った作品が多い気がした。『リーダー』はプロダクションクオリティの高さ、メッセージの明確さ、ショートフィルムならではの良さがあり、携帯で撮ったということに驚かされた。受賞作の『たゆたい』は、ビジュアル的にも美しく、いろんな意味で鮮度のある作品だった。「一水四見」という言葉も印象的で、答えはない、そのプロセスをいかに味わうかが大切というメッセージにも共感できた。

内田也哉子

内田也哉子 エッセイスト

1976年東京生まれ。エッセイ執筆を中心に、翻訳、作詞、音楽ユニットsighboat、ナレーションなど、言葉と音の世界に携わる。幼少のころより日本、米国、スイス、フランスで学ぶ。三児の母。著書に『新装版ペーパームービー』(朝日出版社)、『会見記』『BROOCH』(ともにリトルモア)、絵本の翻訳作品に『たいせつなこと』(フレーベル館)、『岸辺のふたり』(くもん出版)など。映画出演作品に『東京タワー 〜オカンと、ボクと、時々オトン〜』『わが母の記』『Blue Wind Blows』『流浪の月』などがある。Eテレ『no art, no life』(毎日曜 8:55~)では語りを担当。

「父と娘のかくれんぼ』は、スクリーンの使用に関してすべての親が直面する課題のひとつを見事に取り上げている。
すべての親が直面するスクリーンの使用に関する課題のひとつを見事に取り上げている。これは、子どもたちに常に携帯電話を使わせたくないという今の時代を反映している。私も親として考えさせられました。短編の中で、彼らが消えてしまうところは予想外の展開で、とてもよくできていた。受賞作の「たゆたい」はとても美しく、見た瞬間からスマホで撮ったことを忘れてしまうほどよくできていた。完全に美紗の世界に引き込まれた。スマートフォンで撮影された映像もストーリーも素晴らしく、とても印象に残りました。この短編は、この物語が語られるために必要な、ちょうどいい時間で作られていると感じた。

ダグラス・モントゴメリー

ダグラス・モントゴメリー グローバルメディアの専門家

モントゴメリー氏は20年以上のメディアと小売業界での経験を持ち、ウォルマートストアズで新しく取得した海外小売を統合する仕事に従事する。その後、モンゴメリー氏は15年間、3つの異なる国(米国、日本、英国)でワーナー・ブラザース戦略アドバイザーとして勤務し、WBの経営陣や主要なパートナーに対するコンサルティングに携わる。さらに、氏は114年の歴史を持つ日米協会南カリフォルニア支部の会長を務め、マリー・コンドウと大谷翔平を「国際市民」として表彰するイベントを取り仕切る。2021年には、「グローバル・コネクツ・メディア」を設立し、社長兼CEOとして就任。グローバル・コネクツ・メディアは、クライアントが世界のエンターテインメントや小売市場にアクセスできるようコンサルティング、サポートする企業である。

スマートフォンで映像を撮ることの良さに向き合った作品ばかりで、印象に残った作品からは個人のまなざしにカメラという装置が肉薄できることの素晴らしさが伝わってきた。『地球の素肌』は、身軽なスマホだからこそ自然に共同体に近づき、大きなカメラでは捉えられなかったであろう繊細さを上手く捉えていた。『たゆたい』は、映像における光が美しく、スマホでの表現ということを逆手に取り、スマホから見える世界の広がりに驚かせてくれた。主人公の姿を見事に捉えた美的感覚の充実と、語られる内実の豊かさで、スマートフォンで一人の女性、人間の魅力を見事に映し出した作品。

山戸結希

山戸結希 映画監督

2012年、上智大学哲学科在学中に独学で映画『あの娘が海辺で踊ってる』を監督。2016年、映画『溺れるナイフ』が60万人以上を動員し、20代女性の監督作品において前例なき興行記録となる。10ヵ国以上へとセールス。2018年、初の企画・プロデュースを務めた映画『21世紀の女の子』──“ジェンダーあるいはセクシャリティがゆらいだ瞬間”をテーマとしたオムニバスが、東京国際映画祭にて特別上映。2021年、ドラマ『生きるとか死ぬとか父親とか』にて、初のテレビドラマのシリーズ構成・監督を務める。RADWIMPS、乃木坂46、back numberら多数アーティストのミュージックビデオや、大手企業の広告映像を手がけ、ジャンルを超えたみずみずしい映像表現に定評がある。