高岡ヒロオ監督
瀬戸裕介監督
上映後、ロビーで観客の質問に答える
Ahmad監督
質疑応答には3人の監督が登壇しました。
まずは高岡ヒロオ監督。 「近未来という設定の作品を撮るのに、工夫した点や苦労した点はありますか?」という質問に、 「CGを使ったり街を作り上げるのは不可能なので、まずロケーションを探すことから始めました。
舞台となった海辺の家を見つけて、時代がどう変わってもあのような海辺にある家は変わらないだろうということで、この話しが成立すると感じたんです」と説明してくれました。
続いて瀬戸裕介監督は、 「最後に“世界平和”と掲げられた目の前でまた争いが始まってしまうのはなぜ?」と尋ねられ、 「みなさん“平和はすばらしい”と思うが、実際周りを見渡してみるとそこまで平和ではない。
共通観念はあるけれど自分のエゴや矛盾がある。だからこそ平和ってなんだろうと言いたいと思って作りました」とコメント。
最後にパキスタンを舞台に、戦争がもたらす悲劇を描いた作品を撮ったAhmad監督は、 「本当にパキスタンで撮ったのですか? 戦争というデリケートなテーマを現地でパキスタン人を使って撮るのは難しいと思うのですが」という質問を受け、 「もちろんパキスタンで撮りたかったのですが、予算の問題などがあり、僕自身がアメリカの映画学校に通っていたこともあって、カリフォルニアのオレンジカウンティというところで撮りました。
カリフォルニアのパキスタンのコミュニティからサポートしてもらい、なんとかリアリティを出せたと思います。
もしこれが今後長編で捕れるなら、ちゃんとした予算をとってパキスタンで撮りたい。」と語ってくれました。