第二部では、「電報児」の田村隆匡さんをパネリストに招き、実際のPV撮影にどう効果が現れるかをプレゼンテーションしていただきました。
今回制作されたのは、シンガー・ソングライター、美元智衣さんのPV「アイの島」。
全編ブルーバック撮影により合成された、幻想的な作品です。
撮影機材は、メインカメラにXF305、サブカメラとしてEOS 5D Mark IIを使用. 記憶媒体はふつうに流通しているCFカード、コーデックは放送で一般的なMXFです。 XF305の最大の特徴は、包装用カメラのクオリティーを一般の消費者価格で実現したこと、そして操作が直感的でわかりやすいこと。
田村さんは、現場でのメイキング映像をテンポよく映し出しながら、映像制作の最前線で培われたノウハウを、時折ジョークも折り込みつつ説明していきます。
たとえば、ブルーバックでアーティストを撮影する際、アーティスト本人は、最終的にどんな映像になるかイメージしづらいもの。 そこで、その場で静止画とブルーバック撮影の動画をAfter Effectsで合成し、アーティストに確認してもらうことにより、演技がしやすいように配慮していたとのこと。
また、今回はカメラを横にセットアップしてアーティストを撮影したそうですが、それは縦位置で撮影したほうが、横位置で撮影するよりもアーティストの全身を「寄り」で撮れるからなのだとか。
他にもためになるテクニックが満載で、大変中身の濃いワークショップでした!