横山勇人プロデューサー
また本作品には、銭湯絵師や廃業間近の銭湯の主など、中年や老年の登場人物が多い中で、あえて20代のフレッシュな高野有里監督が起用されました。高野監督は本作品が映画監督デビューとなりますが、銭湯絵師等の仕事について情報収集しながら想像を膨らませ、ベテラン俳優の方々の胸を借りるつもりでチャレンジしたと仰っていました。また監督からは「これからどんどん先輩たちを追い抜いて、良い作品を撮っていきたい」という今後の抱負も語っていただきました。高野有里監督
原桂之介監督
原監督は撮影の間、知英さんが役柄に深く入り込んだ姿しか見ていなかったため、本当にかっこいい男性としか思えなかったそうです。しかし撮影終了後に知英さんと会う機会があり、美しい女性としての姿に逆に驚いてしまったとのことでした。Yandy Laurens監督
またインドネシアでは子供が都会に出てお金持ちになると、田舎で貧しい生活を送る両親を呼び寄せて一緒に住むのが一般的になっているそうで、インドネシアの方々にとってはとてもリアリティのある状況設定なのだと分かりました。Ladyプロデューサー
映画祭もいよいよ6/26で終わりですが、是非最後まで足をお運びください!人種の坩堝であるLAの雑貨店を舞台に、アジア、スパニッシュ、黒人、白人間の銃撃戦を描いた『ロサンゼルス1991』。四半世紀前、ロス暴動が起こった頃の不穏な空気が漂う本作は、実話ではなく、アルゼンチンのグラフィクコミックがベースだそう。Miguel de Olaso監督は、自身がスペインのマドリッド出身だからこそ、この事件を客観的な視点で捉え、「人種が違っても、ひとつの人間なんだ」というメッセージを込めたと言います。ちなみに監督、バカンスで遊びに来るほど日本が大好きだそうで、機会があれば撮影をしたいと意気込んでいました。映画プロデューサーの皆さん、いかがでしょう??
少年の目を通じて、大人が持つ職業への偏見が浮き彫りになるスリランカの『蟹』。プロデューサーとともに登場したIshani Jayamaha監督は、「すべての子どもたちが夢に向かって進める道をつくりたい」と作品に込めた思いを語ってくれました。スリランカの映画製作事情に関する質問には、まだ男性中心主義の根強い制作現場のことや、オンラインでの資金集めについてお話しいただきました。
ボーイッシュな韓国人留学生ソヨンを中心に、セクシャリティが異なる3人の片思いを描いた『片想いスパイラル』。原桂之介監督は、LGBTという非常に難しいテーマを表現するにあたり、主演の知英さんと深く話し合いを重ねたそう。そして、「偏見ではなく、ひとりの人間の個性として描くことを大切にした」と話してくれました。
今年の原宿会場ラストプログラムには、個性豊かな日本の3作品『空気を読む。』、『absence』、『OCTOPUS』、障害のある子を“できちゃった婚”で授かった若いカップルに迫ったシンガポールのドキュメンタリー『クイン』、親戚一同の悲しみと可笑しみが去来するイラン版“お葬式『共に眠りを』から、監督・出演者の皆さん総勢8名が登場してくれました(なんと、怪優・我修院達也さんも参加!)。どの作品にも、作り手の実際の経験や考え、家族や友人への大切な思いが詰まっていることに改めて気づかされる、熱気あふれるアフタートークとなりました。プログラムにご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました!
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