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言葉を越えて

耳の聞こえないダンサーと天才ミュージシャンの恋。二人は唯一の共通言語である音楽で心を通わせていく。

カナリア

早朝、霞のかかった牧場。髙橋巌(塚本晋也)は、牛舎でいつもどおり牛の世話を始める。そこへ遅れてやってくる亮(TAKAHIRO)。「無理して来なくていい」と声をかける巌だが、亮は返事もせず黙々と作業を手伝う。 作業後、二人のいるコンテナまで、別棟の牛の大きな鳴き声が響く。お産が近いのだ。気になり足を運ぶと、そこには雌牛を見つめている楓(夏帆)の姿が。亮は声をかけようとするが諦める。 その後、自分のとったある行動が原因で巌と衝突してしまった亮。感情のはけ口を見つけられず、閑散とした街をひとり彷徨う。再び牧場に戻り、ハンマーを手にして向かった先は、昼間に楓が見つめていた雌牛の前だった…。

Our Birthday

アメリカ留学時代の友人と起業し、成功している若き社長の戸倉奏は、同じ誕生日であるパティシエの梨香と出会い運命を感じ惹かれ合う。誕生日に結婚の約束を交わすが、梨香は突然離れてしまう。梨香を失った喪失感から心を閉ざしてしまった奏。翌年の誕生日、全ての誘いを断り一人帰宅した奏は、真っ暗なはずの部屋でキャンドルに照らされた梨香の姿を見つけた。二人の誕生日に永遠の愛を誓う奏だが…。

KUU

深い谷。音を立てて激しく流れる川。 何モノかから逃げる様にさまよい歩くアン。 ボロボロのアンは対岸に人を見つけ、助けを求めようと思うが「自分とは違う人々」ではないかと感じる。 アンの対岸にいたハナとテンは、アンが「自分達とは違う人々」なのか、身体を使ってアンに対話を試みる。 アン、そしてハナとテンは、全身全霊で相手の存在を理解し認めようと対話を続ける。

幻光の果て

漁師のヨシヤは未経験の花田を雇い、共に働くことになる。ある日、花田が船に置かれた折れたサーフボードを気にしていると、ヨシヤは突然、サメを目撃したと船を走らせる。不審に思った花田は「本当にサメはいたのか?」と問うが、ヨシヤは取り付く島も無い。数日後、漁師仲間のカオルがクジラを見に行こうと二人を誘うのだが、その最中にもヨシヤはサメを目撃する。戸惑う花田とカオルをよそに彼は魚影を追い続けた。
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