ショートショートとつながるクリエイティブコミュニティ「Moving Commmons(ムービング・コモンズ)」の第7回懇親会Creator’s Drinks #7「新時代の映画祭を語るナイト」が、2019年2月8日(金)にショートショート実行委員会のオフィスで行われました!
今回は、「夜空と交差する森の映画祭」代表のサトウダイスケさんがゲスト。同映画祭はオールナイト型の映画フェスとして2013年にスタート。離島や山間のキャンプ場を会場に、毎年テーマを設けて、ボランティアメンバーが運営をしている映画祭です。
そのトークイベントの模様を、レポートでお届けします!
(事務局・大橋)
まずは毎回恒例の、参加者の皆さまからの自己紹介と、好きな映画の発表タイム。
その後、ゲストのサトウさんから映画祭のご紹介や、映画祭を始めたきっかけについてお話頂きました。
特に印象的だったのが、サトウさんが映画祭を行う上で大事にしている「映画体験」、および「拡張」「文脈」「共有」という3つのキーワードです。夜空と交差する森の映画祭では、単純に映像作品を集めてスクリーンにかけるという「映画鑑賞」を超えて、「映画体験」の提供をコンセプトに掲げています。
「映画体験」とは、ただ屋外やユニークな場所で映画を上映することではありません。
例えば上映する作品に合わせて、スクリーンの周辺に装飾を施し、その映画が持つ世界観を「拡張」していくこと。また、スクリーンにたどり着くまでの道のりに演出を加えることで、お客さんが映画を観るまでの「文脈」をつくること。そして、毎年パンフレットを全く異なるコンセプトで制作することで、お客さんが持ち帰って友だちに「共有」したくなる設計をすること。
それらの全ての工夫が、「映画体験」を形作っていくのだと、良くわかる内容でした。
また夜空と交差する森の映画祭では、毎年まずは映画祭で表現する「世界観を」一つに決めて、そこから逆算して作品選定、パンフレットの制作、宣伝などの全てを進めていくそうです。ここまで世界観の統一にこだわりぬいた映画祭は、世界各国の映画祭でもなかなか類がないのではないかと思います。
イベントの最後には、「もし◯◯で森の映画祭をやったら?」というテーマで、参加者の皆さまにグループディスカッションを行い、様々なアイディアが飛び交いました。
今後もMoving Commonsでは、隔月でCreator’s drinksを開催していく予定です。
次回もぜひご期待ください!
実行委員会、ディレクター等
ショートショートとつながるクリエイティブコミュニティ「Moving Commmons(ムービング・コモンズ)」の勉強会兼交流会「Creator Drinks #6」が、2018年12月6日(木)にショートショート実行委員会のオフィスで行われました!
クリエイターの皆さんから頂いたご希望お応えし、今回のテーマは「国際共同製作を始める際に」。講師として、アスミック・エースからユニ・ジャパンへ出向し、数々の国際共同製作を支援する吉田佳代さんにご参加いただき、その魅力と実状を余すところなく語っていただきました!
(事務局 林)
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過去最多の36名が参加した今回のCreator Drinks。
日本でも数の増えてきた外国との共同製作に、参加者の熱意が伝わってきます!
まずは吉田さんの自己紹介から。フランスをはじめとする諸外国での生活経験や、ヘラルド・エース(現アスミック・エース)を立ち上げた原正人さんのアシスタントとして入社し「ニュー・シネマ・パラダイス」や「デリカッセン」を日本へ買い付けたお話、黒澤明監督の遺稿「雨上がる」の製作や「ヘルタースケルター」の海外販売など、お話は多岐に渡りました。日本と世界を繋ぐお仕事の幅の広さに驚きました!
さらに「合同製作の意義」や「合同製作の強みと弱み」などを語っていただきました。
今回は、「質問は随時挙手して」式。質問が出ないのでは…運営の心配も裏腹に、既に他の国との製作を経験した方、挑戦したいけど何から手をつかたらわからないという方などから、たくさん質問が出ました。
吉田さんは一つ一つに真摯に答えていらっしゃいました。
多くの海外映画祭で審査員も務めた吉田さん。
日本のクリエイターは、企画のピッチコンテストについて免疫がなさすぎると指摘されていました。
「なぜこの企画をやりたいのか」「どういったサポートが欲しいのか」など要点を明確に、現地の言語で話せれば世界は広がるとのことです。
カンヌ映画祭、ベネチア映画祭、ベルリン映画祭はそれぞれピッチコンテストがありますが、台湾や韓国、トルコの映画祭でも近年では多くのコンテストが誕生し、その門戸を外国人にも開いています。
日本人クリエイターも参加のチャンスです!
他にもあまり耳にしない「Europa Producers Club」についてもご紹介いただきました。資金潤沢なドイツをはじめとして、映画の名門フランスやイタリア、ポーランド、イギリスなどのプロデューサーが参加し、国を超えて製作をサポートする組織だそうです。
吉田さんは「河瀨直美や深田晃司監督など巨匠と呼ばれるクリエイターたちは、英語が話せなくとも話せる人と一緒に仕事することでチャンスを得ている」と語っていらっしゃいました。
講義のあとは、同じ会場で引き続き懇親会を実施!
吉田さんとの周りはもちろん、会場のいたるところで、人の輪が生まれました。皆さん自分の企画や他の参加者の企画など、情報交換を活発にされていました!
今回のCreator Drinks、本当に濃いイベントとなりました!また吉田さんをお迎えして開催する日も近いかもしれません。
次回も、クリエイターの皆さんのご参加をお待ちしております。
林ハキム
実行委員会、ディレクター等
10月30日(火)、東京・渋谷区のショートショート実行委員会のオフィスにて、ショートショートとつながるクリエイターコミュニティ「Moving Commons」が主催するイベント、Creator Drinks! #5を開催しました。
「Moving Commons」は、映画監督やカメラマンなど映像クリエイターをはじめ、グラフィックやサウンドなど多様なクリエイティブ活動を行うメンバーが集まるコミュニティです。ショートショート実行委員会が事務局となり、定期的に交流イベントを実施しています。
今回は、2016年からSSFF&ASIAが協力するご当地映画コンテスト「キテミル川越ショートフィルム大賞」をテーマにトークイベント兼交流会を開催。大賞作品の上映後、本コンテストの主催者である川越市広報室の大澤克彦さんと、大賞作品の監督・井上博貴さん(『宝池に寄り道を』)に登壇頂き、制作コンテストや川越の魅力を語っていただきました。
「キテミル川越ショートフィルム大賞」は、蔵造りの街並みが残り「小江戸」として知られる埼玉県川越市が主催する映画コンテストです。川越市内の魅力ある地域資源を発掘し、映像による発信を行うことを目的として、市内で撮影を行った作品を募集するほか、川越市としてロケの支援も行っています。大賞作品を発表する授賞式は毎年6月のSSFF&ASIAにて実施しています。大賞賞金は60万円!2019年1月末まで、第3回キテミル川越ショートフィルム大賞のエントリーを受け付けています。
エントリー方法はこちら
まず初めに、2017年に開催された第1回キテミル川越ショートフィルム大賞受賞作品の『宝池に寄り道を』を上映。川越市中心部にある熊野神社を舞台に制作されたラブストーリーです。境内の「銭洗い弁天」が物語のキースポットになります。川越市の歴史情緒ある街並みを背景に年上の女性に恋をする男性の淡い恋心が描かれ、「さすが、大賞作品!」と感じます。
『宝池に寄り道を』
つづいて、川越市の大澤さん川越市についてとコンテストと川越市についてご紹介いただきました。
大澤克彦さん
蔵造りの町並みや川越まつりなど、魅力ある歴史的・文化的遺産が市内に数多く残る川越市の歴史から、川越市での映画撮影のサポート体制として設けられた「川越ロケーションサービス」「川越ロケーションライブラリー」まで、これからコンテストに向け制作をスタートする参加者に耳よりな情報をお話し頂きました。
江戸の北方の守りとして松平信綱など徳川幕府の重役が藩主として着任した川越。歴史話には事欠きません。それだけではなく、地元の商店主たちが協議と努力を重ね今の景観が維持されているなど、都市計画部門に長く在籍されていた大澤さんならではの川越愛を語っていただきました。
また、フォトジェニックな街並みやインバウンドの勢力的な取り組みなどで多くの観光客でにぎわう川越市の最新のトレンドや流行りの食やショップなど、作品制作の脚本にあたるヒントとなるお話しもしてくださいました。
続いて、井上監督から『宝池に寄り道を』の製作のきっかけや、クリスマスの早朝に撮影したなど裏話などを語っていただきました。ロケーションには商店街なども利用していますが、地元の方々との交渉は川越市が間に入って調整し、スムーズに撮影で来たとのことです。
井上博貴さん
参加者の皆さんからも、川越市の歴史やロケーションについて多くの質問がでて、大澤さん・井上さんはひとつひとつ丁寧に答えていらっしゃいました。
トークセッションの終了後、交流会を実施しました。川越市さんのご厚意で川越市の銘酒「鏡山」と、全国規模でファンの多い「KOEDO」ビール、川越名産のお芋を使ったお菓子などをご用意頂きました。川越市広報室のみなさんと参加者のみなさんが、和やかな雰囲気で今後の制作やエントリーについてお話しをされていました。
大いに盛り上がったCreator Drinks! #5 今後も「Moving Commons」では様々なゲストをお招きしてのイベントを実施致します。ご興味のある方は是非、ご参加いただければと思います!
また、第3回キテミル川越ショートフィルム大賞 は、2019.1.31までエントリーできます!
これから制作をスタートする方もまだまだ間に合います!川越市さんのサポートをフル活用して取り組んでみてくださいね♪
皆様からのエントリー心からお待ちしております!
(ショーショート実行委員会 / 角保 凌)
募集要項・エントリー方法はこちら
実行委員会、ディレクター等
8月 3日 (金)の夜、World Theater Project 代表の教来石 小織さんをゲストとしてお招きし、Moving Commonsの第4回懇親会を行いました!
金曜日の夜にも関わらず、様々なジャンルのクリエイター、映像制作会社にお勤めの方、学生の方など、幅広いバックグラウンドを持つ皆様に参加して頂きました。
World Theater Projectは、カンボジア等の開発途上国の農村部を中心に、発電機と上映機材を持ち運び、即席の移動映画上映会を行っています。
開発途上国の子供たちは、両親や知り合いがやっている身近な職業しか、「将来の夢」の選択肢に入らないと言います。
そんな子供たちに、映画を通して世界中の人々の多様な生き方を見せることで、「生まれ育った環境に関係なく、子どもたちが夢を持ち、自分の人生を切り拓ける世界をつくる」というミッションを達成すべく、日々活動されています。
この活動をする中で、教来石さんが突き当たった壁の一つが、作品の上映権の問題です。
活動の趣旨に賛同してくれた権利保有者の方々から、何作品か上映の許可がおりたものの、上映可能な作品がまだまだ不足していると言います。
そんな状況を打開するため、World Theater Projectでオリジナルの作品を作ろうと考え、クラウドファンディングで資金を募って完成させたのが、『映画の妖精 フィルとムー』です。
この日のイベントの中では、この作品の上映会も行いました。本作品には、実は俳優の斎藤工さんも声優として携わっており、クラウドファンディングを通じて1,000万円近くの制作資金が集まったそうです。
またイベントの最後に、参加者の皆さんでグループディスカッションも行いました。
ディスカッションのテーマは、ゲストの教来石さんから「なぜ今の仕事に就いたのか」と、「映画が持つ力」の2点。
何らかの形で映画に関わっている、Moving Commons 参加者の方々。皆さん自身の仕事のやりがいや生きがいを問うような質問に、各グループで活発な議論が行われました。
今回のプレゼンテーションの中で、最も印象深かったのが、子供たちが映画を見るときの、本当に楽しそうな表情をしている写真です。
こんな表情を観るために、映画業界の人たちは日夜頑張って良い作品を作り、また完成した作品を届けているのだなと、改めて実感しました。
イベントの最後に、ゲストの教来石さんへの質疑応答の時間を設けました。参加者の皆さんからは、World Theater Projectに自分も携わりたいという沢山のお声を頂き、実際に活動を手伝うと宣言する映像クリエイターの方も現れました。
Moving Commonsでは、今後も定期的にこのようなイベントを開催して参ります。
皆様ぜひ奮ってご参加ください!
(ショートショート実行委員会/おおはし)
実行委員会、ディレクター等
5月18日(金)、東京・千駄ヶ谷のショートショートオフィスにてクリエイターコミュニティ「Moving Commons」の交流会「Creator Drinks」が開催されました。3回目を迎える今回は、映画監督など約20名のクリエイターが参加。さらに世界規模でクラウドファンディングを運営する「キックスターター」のスタッフがミニセミナーを行いました。
Creator Drinksでは毎回参加者のピッチタイムを設けています。
今回は、グラフィックアーティスト、屋外広告の専門家、映画プロデューサーの3人にご自身の活動を発表いただきました。発表にはそれぞれ質疑応答時間があり、集まったクリエイターと活発なやり取りをしました。(話すほうも聞くほうも両方勉強になっていた様子!)
休憩をはさんで、キックスターターのITTAさんとアンディさんが、キックスターターについてプレゼン。アメリカ発のサービスとして国境をまたいだ資金調達ができるところがほかのクラウドファンドとは違う点の模様。
発表後は、「クラウドファンディングを活用して実現したいアイデアは?」というテーマでグループワーク。参加者からは「日本製映画フィルムを復活させたい!」といったクリエイター愛あふれるアイデアが提案されました。
中締め後も参加者の皆さんの熱は高く、自由交流で夜は更けていくのでした。
ショートショートとつながるクリエイターのコミュニティ「Moving Commons」について詳細はこちら。http://shortshorts.org/moving-commons/
メンバー登録いただくと、次回交流会のご案内も受け取れます。
(事務局 大竹)
実行委員会、ディレクター等
ショートショートとつながるクリエイティブコミュニティ「Moving Commmons(ムービング・コモンズ)」の第2回懇親会「Creator Drinks #2」が、2018年3月16日(金)にショートショート実行委員会のオフィスで行われました!
今回は、株式会社ejeにてVR推進部執行役員を務め、自身もVRプロデューサーとして活躍する待場勝利さんをゲストに迎え、開催された様子をお届けします!
(事務局・夏井)
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まずはアイスブレイクとして名札に自分の好きな映画を書いていただきました。
そして自己紹介タイムでは好きな映画を通じて会話が弾み、メンバーのお互いの活動の話にみなさま熱心に耳を傾けていました。
その後のピッチタイムでは各々が自己PRや質疑応答を行いました!
CGアニメーターやモーショングラフィックの作品を得意とされる方や、VJの活動を基軸に映像制作を行われている方、VR作品のディレクションを行われている方など、多岐にわたる魅力的な活動を報告されていました。
その後は皆様お待ちかねの待場さんのトークタイム!
ゲームやエンターテインメント以外の領域でVR作品の可能性について熱く語っていただきました!
中でも興味深かったのは「復活!マリンピア松島水族館 VR体験イベント」のお話です。
マリンピア松島水族館は宮城県で88年間の歴史を持ち、2015年に惜しまれながら閉館した水族館です。
待場さんの所属するejeさんでは水族館の閉館前に360°撮影を行っており、2017年に仙台にてVRを活用した同水族館の復活イベントを行いました。そこでは水族館を懐かしみ、県内、県外から老若男女の多くの方がVRを体験しに来場されたそうです。当時の思い出が思いおこされ、VRでは表現のできない匂いまでも感じた、と体験者の方々は口にしていました。VRという視覚的な疑似体験の可能性に私自身も関心を抱きました。
トークイベント後の交流時間では、待場さんの周りには常にたくさんの人が。
今回はゲストが待場さんだった事もあり、VR映像のクリエイターや制作をされている方も多い印象でした。
そしてCreator Drinks #1で意気投合し、既に一緒に作品を制作されているクリエイターの方も。
今後もMoving Commonsが多くのクリエイター同士の交流の場となり、あたらしい公共財が生まれる場として広げてまいります!
参加者していただいた皆様どうもありがとうございました!
今回お越しいただけなかった方々も、次回はぜひお会いしましょう!また告知させていただきます。
次回はまさかのゲストが!! 乞うご期待。
(事務局・夏井)
実行委員会、ディレクター等
ショートショートとつながるクリエイティブコミュニティ「Moving Commmons(ムービング・コモンズ)」の第1回懇親会「Creator Drinks #1」が、2018年1月19日(金)にショートショート実行委員会のオフィスで行われました!
映像監督に限らず、学生、写真家や壁画アーティスト、プロデューサー、パントマイムなど多方面でご活躍される16名の方々にご参加いただきました!その様子をお届けします!
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まずはアイスブレイクとして名札に自分が好きな映画を書いていただきました!初対面同士でも映画を通じて会話が弾み、飲み物やお菓子をつまみつつ一瞬で和やかな雰囲気になりました。
その後のピッチタイムでは各々が自己PRや質疑応答を行いました!経歴やそれまで制作した作品などについて持ち時間ぎりぎりまで熱く語られていました。。!
例えば、ドローン空撮を駆使して素敵な地域PR動画を制作されている方や、建物の壁に個性的な絵を描くアーティストの方など、皆様本当に様々なバックグラウンドをお持ちで、お互いに興味津々に真剣に耳を傾けていました。
ご歓談タイムを挟み、今回は初回の懇親会ということで今後どのようにしてMoving Commonsを盛り上げるかというとについてディスカッションをしていただきました!
Moving Commonsは、「映像(Movie)の力で、心が踊るような感動体験(Moving)を生み出す。それを公共財(Commons)として社会に還元していく。」という意味が込められたプロジェクトです。そのコンセプトをもとに、クリエイターの方々がそれぞれの得意分野の観点からアイディアを出してくださり、大変有意義な時間となりました。始動したばかりですが、これからますますクリエイター同士が繋がり何かあたらしい公共財が生まれる場として広がってまいります。。!
参加者していただいた皆様どうもありがとうございました!
今回お越しいただけなかった方々も、次回はぜひお会いしましょう!また告知させていただきます。
(インターンM)