多彩な「東京」の魅力を国内外に発信するショートフィルムを全世界から募集するコンペティション部門です。撮影地が東京である作品だけでなく、「東京」を感じさせる題材や、思い出の「東京」、イマジネーションされた「東京」などの作品を対象としています。SSFF & ASIA 2018では、世界68か国/地域より411本の応募から選ばれた、7本のノミネート作品と特別作品1本を上映しました。

2019年1月31日まで、SSFF & ASIA 2019の作品募集を行っております。クリエイターの皆さんのご応募をお待ちしております。

応募要項はコチラ

2018年度 Cinematic Tokyo部門 優秀賞

東京彗星 TOKYO COMET
東京彗星 TOKYO COMET

洞内広樹 / 日本 / 24:54 / フィクション / 2017年

「1年後、東京に彗星が衝突する」ことが発表される。学童疎開したショウは、ケンカ別れしたままの兄ソラを助けに、東京へとヒッチハイクする。

洞内広樹監督(左)と小池百合子東京都知事(右)

洞内広樹監督(左)と小池百合子東京都知事(右)

監督の受賞コメント
Q:優秀賞受賞のご感想は?

洞内:今回の受賞に驚き、感謝、喜び…そして勝手な使命感を感じています。 まず「驚き」ですが、災害大国に不安をモチーフにした作品だったので、まさかこの部門で受賞できるとは思っていませんでした。 次に「感謝」ですが、松尾プロデューサー、MOON CINEMA PROJECTはじめ力を貸してくれたみなさんへの感謝を改めてお伝えしたいです。そして「喜び」。単純にとても嬉しかったのもありますが、現在この作品を長編化するためにスポンサーを探していることもあり、提案時の武器となるという意味での喜びもありました。 最後に、「勝手な使命感」について。東京に大地震が来てしまったら、この映画の役目は一度終わってしまいます。いつ来るかわからない大地震や災害に備え家族と話し合ってもらうために、そして大切な人を今日大切にしようと思ってもらうために、この映画をつくりました。賞をいただけたことで、よりいっそう「この映画を多くの人に届けなければ」という使命感が強まりました。

Q:作品のどんなところに注目ポイントは?

洞内:「1年後、東京に彗星が落ちる」という発表がされたら(それはつまり大地震などの災害、その日付が確定していたとしたら)この国はどうなるのか?あなたは誰を想うのか?という「シミュレーション」であるところが見どころです。 また、ドラマとしては登場人物が行う選択にご注目いただければと思います。自主的に逃げるのか、それとも人生を諦めて東京にとどまるのか。「一緒に生きたい」と「もう、ひとりで死にたい」という想いがぶつかりあいます。そして、「スケール感」ですね。短編ではありますが、自分が理想とする大作と思って制作しました。普段は広告制作会社の監督として働いている私がCM業界で磨いてきた映像演出・編集術を全投入しました。 主演の大西利空さん、篠田諒さんの見事で繊細な演技はもちろん、ふだんは銀座のバー「HOLD ON」のマスターであり、本作が俳優初挑戦となる榎本”CHAMP”光永さんの演技にもご注目ください。

洞内広樹監督
Q:影響を受けた作品や製作者はいますか?

洞内:まずは、なにをおいてもジェームズ・キャメロン監督です。 小学生のときに劇場で『タイタニック』に出会って、映画監督になることを心に決めました。「逃げるのか、残るのか」という本作のドラマは、沈みゆく豪華客船の乗客に通じるものがあります。 そして、『シン・ゴジラ』。作品そのものに刺激を受けたのももちろんですが、なによりも庵野総監督たちによって高く高くトスされた、「本当におもしろいスペクタクル実写大作邦画」というボールが、誰にも拾われずに落ちていくのがハッキリとイメージできました。本当に勝手ですが、「このボールは僕が拾ってつなげなければいけない!」と強く思ったことを覚えています。 外せないのは、B’zです。 映像観賞体験としての高揚感とダイナミズムという意味で、私の表現の芯にはいつもB’zの楽曲やLIVEがあります。彼らがずっと与えてくれてきたPleasureを抜きにして、洞内広樹を語ることはできません。

監督 : 洞内広樹

1985年日本生まれ。中学2年で映画を撮り始める。法政大学卒業後、電通クリエーティブX所属のディレクターとしてキャリアをスタート。TVCMやMVのディレクターとして東京を拠点に活動中。

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018
ノミネート上映作品

  • トーキョーオーガフェスタ Tokyo AuguFesta

    日本 / 03:23 / ミュージックビデオ / 2018年

    盆踊り、阿波踊り、よさこい、水かけ、東京、夏。『和』に異質にも調和するEDMに乗せて、東京中の祭りを世界に向けて打ち上げる。

  • メタボリズム Metabolism

    フランス、日本 / 11:04 / ビデオアート / 2015年

    1960年代、東京の都市計画家・建築家たちは「未来都市を建てる」という共通のビジョンを掲げて、メタボリズム運動を展開した。

  • 東京彗星 TOKYO COMET

    日本 / 24:54 / フィクション / 2017年

    「1年後、東京に彗星が衝突する」ことが発表される。学童疎開したショウは、ケンカ別れしたままの兄ソラを助けに、東京へとヒッチハイクする。

  • 0711 トーキョー 0711 Tokyo

    ドイツ / 04:50 / アニメーション / 2018年

    祖母からのメッセージを見て故郷の東京を思い出すアキコ。すると、次第に今住んでいるドイツ、シュトゥットガルトの街と東京が交じり合い、思い出と外国情緒溢れる美しくも哀愁漂う場所へと変化していく。

  • 東京ロカビリーのJOHNNY Johnny Jeana - Portait of a Tokyo Rockabilly

    イギリス / 07:09 / ドキュメンタリー / 2016年

    「東京最後のロカビリー」と呼ばれたJOHNNYは都心で50年代アメリカを生き続ける。この映画は、日本のロカビリー文化を紐解くとともに、スーパースターになる夢に向かって突き進むJOHNNYの姿を追う。

  • FROM TOKYO TO TOKYO

    日本 / 03:50 / ドラマ / 2017年

    伊豆大島に住む若者たちの初恋。しかし、2人がずっと一緒にいることはできない。夢のため、つまりは就活のために1人で島を離れた彼女は、憧れた都会に興奮する。しかし、喧噪の中感じるのは孤独と不安ばかり。そんな中、新宿の交差点で、彼女はいつか見た恋人の姿を見つけるのであった…。

  • 僕の秘密の東京 My Secret Tokyo

    日本 / 09:59 / ドラマ / 2017年

    悲しい過去を持ち、大都会東京で孤独を感じていた台湾人の李は、高雄から観光にやってきた韓と出会う。不快な体験をして東京に不信感を抱いた韓を、李の「秘密の東京」へ連れていくことで、二人の関係も変わっていく。

  • シェイクスピア・イン・トーキョー Shakespeare in Tokyo

    日本 / 20:34 / フィクション / 2018年

    兄の仕事に同行して初来日したダウン症のベンは、途中で自分をかまってくれない兄から逃れるように、一人で東京探検に出かける。
    ベンは、シェイクスピアの知識と、即興で描くイラスト、そして持ち前のユーモアで、出会った人々の心をつかんでいく―。