AJ-Cプログラム質疑応答の前半は、「Z046」の Shao-Jen Chen美術監督と、
「太陽の石」の遠藤潔司監督、主演の高岩彩さん、河南花奈さんです。
写真左:「Z046」の Shao-Jen Chen美術監督
さっそくラブホテルを舞台にした「Z046」の Shao-Jen Chen美術監督に質問が上がります。
「作品中のラブホテルは実際のラブホテルですか?また、小道具を足したりせずにそのまま使ってますか?」との質問。
それに対し美術監督は
「台北のほとんどのラブホテルをチェックしたけど、なかなか意に沿うものが見つからず、ようやく閉店予定のラブホテルを見つけて、格安で借りました。内装は絨毯から家具にいたるまですべて(!)替えました」と、作品作りへの姿勢を伺わせるコメントでした。
誰にも気づかれないような小道具・美術作りをしたい、というShao-Jen Chen美術監督。「Z046」はアジア独特な映像と相俟って、まさに職人技でした。
続く、「太陽の石」Q&Aには監督のみならず、子役の高岩彩さん、河南花奈さんもいらっしゃいました。非常に美しい映像の本作品。会場からは技術的な質問が相次ぎます。
特に驚きのコメントが
「台詞のない中、子役さんたちへの演出はどのようになさったのですか?」という質問に対して。遠藤潔司監督いわく、
「ワンカットごとに何テイクも撮り直し、その都度話し合いながらやりました。
「太陽の石」の遠藤潔司監督
特にラストはどうしても撮りたい、という映像が自分の中にあって、67テイク撮りました。これは主に自分が未熟なため、回数が増えてしまったのですが」とのこと。
美しい映像と斬新な撮影手法、心と記憶に残る作品でした。