本日のオールナイトスクリーニングでは、3D-Aプログラムの上映後、映像ディレクターの尾小山良哉さんが、3D作品の製作秘話や楽しみ方を語ってくれました!
尾小山さんは、CMやミュージックビデオの制作会社を立ち上げ、パナソニック ビエラやマクドナルドのCMをはじめ、浜崎あゆみや倖田來未の作品なども手がけています。
尾小山さんは今回、「夏の夜の出来事」というファンタジックなアニメーション作品を制作してくれましたが、こともと3Dではなかったこの作品を3D化したきっかけは、思いもかけない偶然からだったそう。 「実は、僕の会社で数年前から3D制作に取り組み始めていたんですが、社内の人間だけが閲覧できるサイトを使って技術情報を共有していたんですね。それが、あるとき不具合が起こって、3日間ほど一般に公開されてしまった。
まあ、公開されたところで、すぐにたどりつけるようなサイトでもなかったのですが、ちょうどそのタイミングでSSFFの事務局の方が3Dプログラムを立ち上げようと、毎日毎日ネットで検索していたらしく、たまたまひっかかってサイトを見てくれて、3D化しないかと声をかけていただいたんです。
3Dのような新しい技術はコストや時間がものすごくかかるので、いきなり長編というのはなかなか難しい。
だから新しいアイディアを試すのに、ショートフィルムというのは最適だと思いますね」 と説明してくれました。
また、3Dの魅力とこれからについては、 「僕は映画というものは、現実ではないことを、見ているあいだだけはその世界に入って現実のように感じることができるものだと思っています。 3D化することで、その映画の世界をよりリアルに感じることができるようになる。 それによって、“劇場に足を運んで映画を見る”ということが、より意味が深まったと感じますね」と語ってくれました。