6月4日表参道ヒルズ スペース オー会場 上映プログラムレポート
2016年06月05日
スペース オー会場2日目は、「戦争」、「ファッション」、「CG」の3プログラムを上映。本日のMCは、横浜会場でもお馴染みの若林理紗が担当!
「戦争と“生きる力”プログラムsupported by 赤十字-1」
時は、1919年フランス。彫刻家のポールは、村の慰霊碑に戦死者の名前を刻んでいる。やがて、“慰霊碑に誰の名前を刻むか”という村民たちの揉めごとに巻き込まれ、自身の戦争の記憶が浮かび上がっていくーー。
そんな“記録”と“記憶”にまつわる作品『英雄たち』。
Stéphane Landowski監督は、WW1を題材にした理由は、フランスではWW2よりも被害が大きい戦争だったからだと言います。また、監督の曾祖父が彫刻家をしていたことも、アイデアのきっかけになったそう。
「戦争の敵は、前後(他国)だけではなく、横(自国内)にもいるということ」、そして「国のために殉死した人でも、未だ政府から認められず、報われない人がいるということ」を伝えたかったそうです。
「ファッションショートプログラム」
有名ブランドがプロデュースする“ファッションショー”ならぬ“ファッションショート”!右脳で感じる新感覚のショートショート体験です。
うら若き乙女の“秘密の趣味”が、ラブレターのやりとりを重ねる中で明らかになっていく、キュートでホラーな『Je te veux』。平野絢士監督は、「清純さ」と「怖さ」という女性の二面性を浮かび上がらせたかったそう。
フェルメールの絵画のような美的感覚を持つこの作品、著名なファッション写真家ニック・ナイトが主宰するファッションサイト「SHOWstudio」が設立したファッションフィルムアワードのファイナリストや、ルーマニアのトランシルヴェニア国際映画祭で最優秀賞を受賞するなど、国際的にも高い評価を受けています。
「CG・アニメプログラム-2」
日本ならではの手描きアニメのCGを駆使した『01001001.』は、ゴミ捨て場に放置されたロボットの悲哀を叙情豊かに描いています。
佐藤悠監督は、初作品である本作に、自分が好きな世界を思いっきり詰め込みたいと考えて、ロボットアニメに、『大脱走』や『ウエストサイドストーリー』といったお気に入りの名作映画(監督はまだ24歳です。念のため)のイメージを組み合わせたていったそう。観客ひとりひとりが、思い思いに想像を巡らせることができる、“余地”のあるストーリーを狙ったと言います。
「ハリウッドに負けない、日本ならではのCGをつくっていきたい」と、若々しい夢を語ってくれました。
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