6/14 月曜日11:20〜からは表参道ヒルズのSpace Oでアジアインターナショナル&ジャパンプログラム5が上映されました。
作品上映後は『三崎家の設計』の藤本英志郎監督と『鶏』の空音央監督そしてキャストの曽我潤心さんにお越し頂きました!
今回の作品で藤本監督は監督・脚本・編集を務めたそうで、現在は舞台の演出や脚本にも関わり始めたと語られました。この作品を思い付いたきっかけは「夫婦がケンカをする話を作りたいと思った」からだと答えられました。映画と舞台の違いについての質問では舞台上でのミザンセーヌの重要さや『三崎家の設計』のストーリーが舞台化の可能性をお話ししていただきました。また今後もコメディは貫いていきたいジャンルだと語られ映像制作が大変な今現在でも作品を作っていきたいそうです。
『鶏』は空監督がたまたま読んでいた短編集のうちの一つ、志賀直哉の『十一月三日午後の事』を基にしており、映画化してみたいテーマに合致していたことがきっかけだそうです。ニューヨーク生まれの空監督はニューヨークを「離れると帰りたくなる」街だと語られました。キャストである曽我さんにオファーされた時のことを聞いてみると、他人事ではない社会問題が降りかかってくるニューヨークとそこで一生懸命にいきているヒロという役を演じたいと思ったと語られました。
15:40〜からはアジアインターナショナル&ジャパンプログラム6が上映され、『くしゃみ』の監督・高島優毅さん、キャスト・尾本卓也さんと武田成史さん、『The Supermission』の監督・ホーカエさん、撮影監督・山崎裕さん、プロデューサー・川崎博子さんが来場しました。
『くしゃみ』の高島監督は昨年コロナ禍で人々が必死にマスクを求めるニュースを見て本作の企画、脚本を執筆。1日のみの撮影というハードなスケジュールであったため、老人役には40代の役者を起用・特殊メイクで撮影したそう。またキャストの2名は“顔芸”のような表情づくり・演技を求められ、武田さんは翌日顔が筋肉痛になってしまったというエピソードも披露して頂きました!
『The Supermisson』のホーカエ監督は2019年に『月の兎』(SSFF & ASIA 2019 ジャパン部門入選作品)で一緒だった川崎プロデューサー、山崎撮影監督とともに登壇、本作の制作に至った経緯や作品のテーマについて話して頂きました。主演を務めた筒井さんに関しては、過去の作品を見て「いつか仕事がしてみたい!」と思っていたとのこと。また山崎さん曰く作品の舞台であるスーパーマーケットでの撮影では、特殊な照明を使用せずオリジナルの明かりだけで撮影したそう。さらに作中に登場する商品のいくつかは監督たちによるオリジナル商品。川崎プロデューサーからは作るのは大変だったが、手先の器用な監督は美術スタッフさんと楽しんで制作していたとお話して頂きました。
本日で表参道会場は最終日、17日(木)からはiTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズにて4日間の上映を予定しています。お楽しみに!!