6/19 土曜日、iTCOM@二子玉川では、11:20から「アジアインターナショナル&ジャパン8、」13:30から「ノンフィクション2」、15:40から「インターナショナル7」そして、17:50から「CGアニメーション3」が上映されました。
17:50-上映されたのは、CGアニメーション3。今回は、SSFF2021、CGアニメーション部門の上映会、最終日でした。
「オルゴール」「スカイパンク」「皿の種」「一本のペン」「哀しみの美しさ」「Visual ASMR」「雲の上から」「録音機のREC」「ある幸せ」「煩悩」「ナポ」の計11作品が上演されました!
親子の物語から、今は珍しい白黒アニメーションなど、本当にバラエティ豊かな作品が、世界各国から集まりました。
どの作品も、心に訴えかけるようなものが多く、見終わった後に深く考えさせられました。また、CGアニメーションだからこそ!の面白さも強く感じられるようになっています。
ご来場いただいたお客様も、頷きながらご覧になっている方が多く、CGアニメーションの良さや面白いさが伝わったのではないでしょうか?
15:40〜の今回は「インターナショナルプログラム」から6作品を上映。アジア、日本を除く世界中の作品を上映する本プログラム。世界各国のバラエティー豊かな作品が上映されました。
移民をテーマに描いたイタリアの作品「女王蜂」、浮気と夫婦を描いたアメリカのコメディ作品「夢の街-ウィチタ」、人生に不満を抱えた男と家政婦が対等にいがみ合いを始めるドイツ映画「行き届いた生活」、そしてBlack Lives Matterを連想させるコンゴ人移民の子として生まれたネイサン・エンザンガの青年時代までを描いたヒップホップ映画「enough.」など世界各国のバラエティー豊かな作品が上映されました。
中でも印象的だったのはベルギーのアニメーション作品「通行人」。ある夏の日に偶発的に交差する二人の少年の道筋を描いた本作品。同じ道を往復する構図の中で物語は大きく展開していきます。隅々まで目が離せないアニメーションならではの作品でした。
そして最後に上映されたノルウェーのコメディー映画「それぞれの習慣」。ノルウェーの小さな村にやってきた若い中国人がホームステイ先のホストに強いられた習慣とは…。異文化の体験そしてそれに対する反応がコメディータッチで描かれています。
上映後にはノルウェーにいるArmita Keyani 監督とZoomで繋がりトークセッションを行いました。
「撮影中俳優と同様スタッフもみんな裸だったんだよね?」という問いかけに対し、
「もちろん!」と答える監督。会場でも笑いが起こり、この作品から感じられる監督の明るい人柄が垣間見えました。
設定自体はコメディ仕立てであるが異文化に適応する上で誰しも一度感じる疑問や不快感などを丁寧に表現した本作品。
監督自身バックパックで旅をした経験があり、ホステルで仲間と話していたとき、その内の一人が携帯アプリで見つけたホームステイ先のプロフィールとの食い違いがあったというエピソードから着想を得て本作は制作されたとか。
作品のホームステイ先のホストを演じた方は実際にヌーディストという一面があったり、他2人の出演者はプロの役者ではなかったりと個性豊かな役者さんたちがリラックスできるよう環境づくりを工夫したと語りました。
これから様々な映画祭で本作品を上映していく予定なので監督の元に上映後の観客の反応はまだ届いていないそう。ぜひS S F Fに感想などをお寄せください!
ショートフィルムは短い鑑賞体験ではありながらも、作品テーマが壮大であったり作品にインパクトがあったりその余韻をたっぷりと楽しみ長く作品体験ができるもの。そういったショートフィルムの魅力を感じるプログラムでした!
iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズでの開催は明日6/20が最終日です!作品の上映、監督などゲストによるトークイベント合わせてショートフィルムをぜひお楽しみください。