米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(略称:SSFF & ASIA)2021は、1999年に本映画祭がスタートした6月4日を、2018年より「ショートフィルムの日」として記念日登録しています。
23回目の開催を迎える今年、未曽有のパンデミックを経てしても、世界のフィルムメイカーたちの作品が6000点以上も集まり、離れていながらも、様々な方法でコミュニケーションを深める模索を続けてきた中で、改めて「映画の力」を感じているSSFF & ASIAは、新たな世界を切り開き、世界とつながるショートフィルムを応援する、Global Spotlight Award(グローバルスポットライトアワード)の設立と、第1回目のノミネート5作品を発表いたします。
【ノミネート作品】
①ペドロ・アルモドバル監督 ティルダ・スウィントン主演『The Human Voice』 (スペイン)
アルモドバル監督初の英語作品。ヴェネツィア国際映画祭で初上映され、世界中の批評家から大絶賛された、ロックダウン下に撮影された。原作はジャン・コクトーによる戯曲『人間の声』。主演はベテランのアカデミー女優、ティルダ・スウィントン。
https://www.youtube.com/watch?v=G3lGM39dKuY
②ビリー・アイリッシュ プロデュース『NOT MY RESPONSIBILITY』 (アメリカ)
昨年3月に開始したワールドツアーのためにプロデュースされた、ネット上での体型批判やいじめに対する抗議のメッセージが込められた作品。新型コロナウイルスの影響でツアーが中断し再開見通しが立たない最中、ビリーがショートフィルムをSNSで全編公開し、大きな話題となった。
https://www.youtube.com/watch?v=ZlvfYmfefSI
③トラヴォン・フリー監督・脚本『Two Distant Strangers /隔たる世界の2人』(アメリカ)
「ブラック・ライブズ・マター」を題材にして制作された作品。
NBA選手のケビン・デュラントやマイク・コンリーがエグゼクティブ・プロデューサー、人気ラッパーのJoey Bada$$(ジョーイバッドアス)主演。2021年 第93回米国アカデミー賞短編実写部門受賞。https://www.youtube.com/watch?v=j-67K-KwHbA
④ダレン・ストローガー監督 ジュード・ロウ&ラファティ・ロウ出演『THE HAT』 (イギリス)
昨年ロックダウン中のイギリスで全編スマホで撮影された、ジュード・ロウと息子の初共演作品。
ザ・フーのギタリストであるピータータウンゼントのオリジナル楽曲が使用されている。プレミア公開による収益はティーンエイジ・キャンサー基金とティーン・キャンサー・アメリカへ寄付された。
https://www.youtube.com/watch?v=MbFUA4Z3ouM
⑤ウォン・カーウァイ監督『One-Tenth of a Millimeter Apart』(香港)
音楽や映画・映像業界をはじめ、世界中のあらゆる分野で活躍する方々がオンラインプラットフォームなど多様な形で発表をして注目を集めた5作品がノミネートしました。
自身の映画会社(ジェット・トーン・フィルムズ)30周年を記念して作られたドキュメンタリーショートフィルム。
『花様年華』や『2046』など、監督の歴代映画の制作背景を描いた作品で、今年4月の香港国際映画祭でプレミア上映された。
https://www.youtube.com/watch?v=bYRFLKqqcyo
【Global Spotlight Award (グローバルスポットライトアワード)とは】
まだ日本には馴染みのなかったショートフィルムを紹介する映画祭として1999年にスタートした本映画祭。時代の変遷と共に変革を続け歩み続け今年で23年目を迎えます。
観客としての映画・映像体験の選択肢が広がったのはもちろん、今や誰もがあらゆるデバイスを通して自身のクリエイティビティや感性、問題提起を世界に向けて発信し共有し合うことが出来るようになりました。
その計り知れない可能性に改めてスポットライトを当て、ショートフィルムが切り開く世界が繋がる道を応援したいという思いで本アワードを設立しました。
5作品の中から選ばれる受賞作品は、映画祭初日のオープニングセレモニーにて発表いたします。
<ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2021 オープニングセレモニー>
2021年6月11日(金)16:30 ~ 19:00 会場: LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
*本イベントは世界に向けてLIVE配信を予定しています。https://shortshorts.org/2021/ja/openingceremony/