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【イベントレポート】奥田瑛二さん、山田孝之さん、水川あさみさん、飯島寛騎さん、服部樹咲さん、小川紗良さん マーティ・フリードマンさん、渡辺真起子さん、河瀨直美監督、LiLiCoさん、別所哲也ほか 豪華ゲストがアワードセレモニー(グランプリ授賞式)に登壇!
2022.06.21
米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2022」は、2022年6月20日(月)にアワードセレモニーを明治神宮会館で開催いたしました。本セレモニーでは日本の映画祭では最多となる計5作品が翌年のアカデミー賞にノミネートされる、オフィシャルコンペティション supported by Sonyおよびノンフィクション部門、アニメーション部門の優秀賞の発表・授与を始め、他にも海外からも注目を浴びる「東京」の魅力を発信するTOKYO プロジェクトや、21年東京にて開催された五輪でカメラを回し、公式映画としてカンヌでも注目を集めた河瀨直美監督の登壇など、様々なゲストにもお越しいただき、本年も開催いたしました。
■最高賞「ジョージ・ルーカス アワード」はダニア・ブデール監督の『天空の孤高』が受賞!
本映画祭の最高賞である「ジョージ・ルーカス アワード」はダニア・ブデール監督の『天空の孤高(Warsha)』の受賞が発表されました。グランプリとなった「オフィシャルコンペティション supported by Sony」の優秀賞の他2作品とノンフィクション部門及びアニメーション部門優秀賞が、次年度の米国アカデミー賞短編部門にノミネート選考対象作品となります。グランプリ発表を経て、別所は、「ストーリーテリング、映像、演技のすべてにおいて素晴らしい作品。1つ1つの瞬間および感情がとても細やかに描かれており、観客を作品の世界へ引き込む圧倒的な美しさと力強さを持った作品であった」とダニア・ブデール監督へ賞賛をたたえました。
■セレモニーに華をそえる様々な分野の豪華ゲストが登壇!
本映画祭代表の別所哲也によるオープニング挨拶からセレモニーがスタート。本年は、フェスティバルアンバサダーのLiLiCoさんは、レッドカーペット前に設置したオンラインスペシャルトークスタジオから中継で登場。MCとして青木源太さん、望月理恵さんが登場し、会が進行されていきました。セレモニー中の壇上には、MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)シーズン4から、山田孝之さんと水川あさみさんが登場し、オフィシャルコンペティション supported by Sonyの審査員として、奥田瑛二さん、渡辺真起子さん、玄理さん、東京都と映画祭がコラボレーションして制作したショートフィルム『サムライソードフィッシュ』には、作品に出演している飯島寛騎さん、マーティ・フリードマンさん、パラアスリートの川原渓青さん、ホッピーハッピーアワードのプレゼンターには、第1回受賞監督による制作作品『犬島犬子』に出演した小川紗良さんが登壇。他にも、日本博主催・共催型プロジェクトとして映画祭が制作したショートフィルム「おかあの羽衣」に出演した服部樹咲さん、川島鈴遥さん、池田航さんや、映画監督の河瀨直美監督、Cinematic Tokyo(シネマティックトーキョー)部門では主催者の小池百合子東京都知事など、様々な分野の方々にゲストとしてお越しいただきました。
アワードセレモニーでは各部門優秀作品・プロジェクトなどを発表!
- Cinematic Tokyo(シネマティックトーキョー)部門
小池百合子東京都知事が登壇し、「受賞した監督の皆さんおめでとうございます。先日都庁で優秀賞について発表しましたが、このフェスティバルが、数多くの才能ある映像クリエイターを世界に送り出す“きっかけ”になれば良いなと思っています。そして、映画は人々の心の繋がりを深める力がございます。相手の個性や考え方を尊重しながら繋がることができる社会を目指して、アジアの豊かな伝統や文化、芸術に期待していきたいです。」と、本アワードへの思いを語りました。
- ノンフィクション部門&オフィシャルコンペティション supported by Sony
次年度の米国アカデミー賞短編部門にノミネート選考対象作品となる「オフィシャルコンペティション supported by Sony部門」の3部門
(インターナショナル/アジア インターナショナル/ジャパン)と、ノンフィクション部門、アニメーション部門の受賞発表ののち、ジャパン部門を受賞した吉田真也監督を壇上にお招きし、公式審査員を務めた奥田瑛二さん、渡辺真起子さん、杉野希妃さん、玄理さん、奈良橋陽子さん、樋口真嗣監督ら7名が登壇。同じく審査員を務めたパスカル・フォールさん、ハッサン・ファジリさん、ユン・ジェホ監督はオンライン中継で登場しました。審査をした感想を聞かれた渡辺さんは「審査は割とスムーズに進み、受賞した『迷惑なクマ』は静かだけど熱い思いが伝わってくるのを感じました。その地域の問題だけではなく、多くの人へ語りかける美しい作品になっていたと思います。審査員全員一致でこの作品を選出しました。」とコメント。ソニーグループ株式会社の小堀弘貴さんも登壇し、「家族や友人との様子だけでなく、移民や難民からの視点を含めたり、社会的に不安定な中で現実に起きている悲しい出来事から希望を見出す力強さを感じられる作品が多くありました。また、スマートフォンの作品では15歳の方の作品もあり、これからの更なる活躍を楽しみにしています。」と、応募してくれたクリエイターにエールを送りました。
- スマートフォン映画作品部門 supported by Sony’s Xperia
世界72の国と地域から応募のあった602作品のうち、15のノミネート作品から選ばれた受賞者を発表。審査員の奥田瑛二さんは、審査した感想を問われると、「スマートフォンでの撮影だということを微塵も感じさせない作品が数多くありました。例えスポンサーが見つからなくても、スマートフォンを駆使して撮れば、全く遜色ない作品が作れるのだと思えたくらいでした。映画制作者として徹底してリハーサルを行い、スマートフォンで全方位から囲んだような撮影をすれば、通常1億円かかるシーンもスマートフォンだけで完結できるのだと強く感じました。」と答えてくれました。
- サムライソードフィッシュ
東京の多彩な魅力をショートフィルムにして発信する「Cinema Sports Project (シネマスポーツプロジェクト)」として、東京都と映画祭がコラボレーションし制作したショートフィルム「サムライソードフィッシュ」。作品に出演した飯島寛騎さん、川原渓青さん、マーティ・フリードマンさんと、作品を手がけた洞内広樹監督が登壇。MCから、映画の後半に100mをワンテイクで全力で泳ぎきったことに関して触れられると、飯島さんは「作品に入る前にパラアスリートの様子を見に行き、“速さ”のみでなく“力強さ”、また“泳ぎ切る”という己との戦いを感じました。実際の撮影では、75m超えたあたりから体が痺れてきて、『やばいな』と思ったのですが『死んでもいいや』と思いながら泳ぎ切りました。今回、そんな“力強い”梶木エイスケ役を演じることができ、多くの皆さまに観てもらえることが大変嬉しく思います。」と、主演にかけた想いを熱く語ってくれました。初めて映画に出演したパラアスリートの川原さんは、「今回初めて映画に出演させていただいてすごく緊張していましたが、障害と葛藤する役柄は自分と重なる部分が多く、自分にしかこの役はできないんじゃないかと思って演じました。短編映画だからこそのフレーズや1つ1つの想いが脚本から感じられ、こんな熱い映画でこの役を演じられて良かったと思っています。」と、演じた感想について話してくれました。マーティ・フリードマンさんは、本作品が東京の魅力を発信する映画ということで、「東京は未来的な部分がありつつ、昔の魂を味わえる街だと思っています。そして、常に飽きさせない街であり、昔に対してのリスペクトを含めて全体的に絶妙なバランスが取れた街だと思います。」と、東京の街についてコメントしました。また、最後には藤岡真威人さんからビデオメッセージで「この作品が世界中の目に触れて、東京都やパラアスリートの素晴らしさが伝わればいいなと思います。」と、コメントを寄せました。
本作品は、映画祭YouTubeにて多言語で配信中です。
- HOPPY HAPPY AWARD(ホッピー ハッピー アワード)
「HOPPY HAPPY AWARD」では、プレゼンターとしてホッピービバレッジ代表取締役社長の石渡美奈氏とともに、ホッピー ハッピー アワード第1回受賞監督による制作作品『犬島犬子』に出演した小川紗良さんが登壇。「わたし自身がおじいちゃん・おばあちゃん子で、温かい気持ちで作品に携わることが出来ました。また、撮影をした岡山県の犬島は、建築や豊かな自然含めてとても素晴らしい場所でした。」と、笑顔で語ってくれました。また、石渡氏は、「当社2代目の社長が伝えていたのは、家庭があってこそいい仕事が出来るということでした。しかし今、社会では家庭を大切にするということが疎かにされているかと思います。そんな中、今回受賞作品を拝見して、家族の繋がりを瑞々しく描写した、今の社会に伝えるべきメッセージを持っている作品だと思いました。」と熱い思いをコメントしました。『犬島犬子』はショートフィルム専門のオンラインシアター「ホッピーハッピーシアター」で公開予定です。
- アニメーション部門
審査員を務めた筧昌也監督、真瀬樹里さんが登壇。真瀬さんは「長編映画と違う難しさは、限られた短い時間の中できちんと伝えたいことを凝縮して伝えられているか、またどこを引き算して作品にするかが、ショートムービーの楽しさだと考えています。今回の作品は、1つのエンターテイメントとして、最初からお客さんを惹きつけるテンポ感や最後まで世界観にひきつける吸引力を感じました。」と、審査の際に注目したポイントをお話しいただきました。また、審査員でアワード主催者のデジタルハリウッド大学学長の杉山知之氏は、ビデオメッセージで「今回は表現技術とアートディレクションが素晴らしく例年にも増して、甲乙つけがたかったです。コロナ禍が3年目になり全世界が不安定のなかウクライナでの戦争がおこったことで、社会問題をとらえた作品に大きく共感を覚えました。グランプリになり得る作品が10作品以上あり、様々な見方ができて考えさせられるものが多かったです。」と、総評を述べました。
- 日本博主催・共催型プロジェクト『おかあの羽衣』
日本博主催・共催型プロジェクトとして映画祭が制作したショートフィルム『おかあの羽衣』に出演した服部樹咲さん、川島鈴遥さん、池田航さんが、平一紘監督と共に登壇。本作が初主演の服部さんは作品に臨んだ意気込みとして、「私が演じたのは、世の中に嫌いなものが多くて不満だらけという役ではありましたが、反抗しながらも家族に対する暖かい感情があるので、そこを感じて頂けたらいいなと思いながら演じました。初主演ではありましたが、スタッフの方も温かく、あまり気負わずに肩の力を抜いて出来たので、みんなで作品を作り上げた感覚があります。」とコメントしました。『おかあの羽衣』は、映画祭YouTubeで配信中です。
- MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)
MIRRORLIAR FILMSシーズン4から、山田孝之さん、水川あさみさん、GAZEBO監督、伊藤主税プロデューサーが登壇。山田さんは、シーズン4に関して「ほとんどの作品はもう撮り終えていますが、9作品をどう並べていくかをこれから考えていく予定です。今までと変わらず、個性豊かな作品が沢山揃うことになると思います!」と、コメント。普段は演じる側の水川さんが初監督を務めたことに触れられると、「凄く貴重な経験でした。1番身近で知っていると思っていた“監督”という職業のはずなのに、こんなにも知らない部分があったのかという発見が多くありながらも、楽しんで務めることが出来ました。」と話し、自身の作品に関して「ある男性の日常をテーマにし、“日常に転がる喜びや悲しみは自分の受け取り次第で感じる世界が一変する”というストーリーです。ある男性というのを、1番気を遣わずに演出できると思った自分の夫、窪田正孝に出演してもらいたく、オファーしたところ快く受けて頂きました(笑)」と説明しました。最後に山田さんが「シーズン1から1年かけてひと段落しましたが、様々な人が参加してくれてショートフィルムの可能性を表現できましたし、僕らも改めて実感できました。新しいものに挑戦するということが、更に広まれば良いなと思うし、“映画人“の輪をもっと広めていきたいです。」と意気込みを語りました。
- 新プロジェクト『THE RHETORIC STAR(ザ・レトリックスター)』発表
株式会社Coin Post 代表取締役CEO 各務貴仁さん、映画監督の太一さんが登壇。暗号通貨を題材にした社会派サスペンス映画『THE RHETORIC STAR(レトリックスター)』について紹介。NFTを活用した映画制作にも取り組んでいる本プロジェクトについて別所は、「Web3.0時代の映画制作の形として注目している」とコメント。続いて、「今後も引き続き、SSFFとしてThe Rhetoric Starの皆さんと一緒にNFTを映画にどう活用していけるか、セミナーという形で皆様にご提案できればと思います。」と紹介しました。
- 新プロジェクト『講談社シネマクリエイターズラボ supported by ShortShorts』発表
講談社が「1000万円差し上げますから映画(ショートフィルム)を作りませんか?」というキャッチフレーズのもと、世界中から企画を募集し、
映像製作を行うプロジェクトを発表。本気で世界を目指すというコンセプトのもと、本映画祭がプロジェクトの運営をサポートします。登壇した講談社 代表取締役社長 野間省伸氏は「創業以来、小説家、漫画家をはじめとしたクリエーターを発掘し、支援し、育成し、一緒に作品作りをしてきました。近年テクノロジーの進化やSNSの利用発展と共に作品が作りのハードルが下がり、誰でも作品作りがしやすい世の中になってきたと思っていますので、昨年始めたゲームクリエイターズラボと同じように、新しい才能を世の中に出すことを支援できるのは、大変喜ばしいことだと感じています。」と、プロジェクトにかける思いを語りました。
- ジョージ・ルーカスアワード(グランプリ)発表・授与
グランプリ=ジョージ・ルーカスアワードとしてオフィシャルコンペティション supported by Sonyインターナショナル部門優秀賞受賞『天空の孤高(Warsha)』(ダニア・ブデール監督)の受賞が発表され、セレモニーのフィナーレには、公式審査員、MIRROR LIAR FILMSや各プロジェクトの皆さん、フェスティバルアンバサダーのLiLiCoさんが壇上に集まりました。別所は、「5000以上の作品と120の国と地域からこの映画祭に作品が集まったこと、改めてフィルムメーカーに御礼を伝えたいです。今日から25周年に向けて、動き出します!来年に向けて応援をよろしくお願いいたします!」と感謝の言葉を述べLiLiCoさんは、「哲也さんに誘われて約15年前から関わるこの映画祭、どんどん大きくなっていますね。25周年を迎える来年は、大きなパーティーが出来る世の中になっていると良いなと願っています!」とコメントし、アワードセレモニーを締めくくりました。
ベストアクターアワード(ジャパン部門)は千葉雄大監督『あんた』の伊藤沙莉さんに決定!
受賞理由:
内に秘めた感情が徐々に染み出るような繊細な演技から複雑な気持ちを一言で爆発させる力強い演技までキャラクターの感情をよりリアルに表現していた。
伊藤沙莉さんコメント:
千葉さんの作品でこの賞を頂けたことが本当に心の底から嬉しいです。あんたとあんたの関係性はとても素敵ですしそれを
描いた千葉さんも素敵です。有難く頂きつつ、この賞はシェアハピです。「あんた」を生んでくれてありがとう。
SSFF & ASIA 2022 アワードセレモニー概要
日時:2022年6月20 日(月)16:30 ~ 19:30
場所:明治神宮会館(東京都渋谷区代々木神園町1-1)
ゲスト(敬称略):
【登壇】 全体進行:青木源太、望月理恵 別所哲也(SSFF & ASIA代表)
【登壇】 小池百合子東京都知事(Cinematic Tokyo部門)
【登壇/中継*】 樋口真嗣監督、 渡辺真起子、奥田瑛二、杉野希妃、奈良橋 陽子、玄理、パスカル・フォール*、ハッサン・ファジリ*、
ユン・ジェホ監督*、ソニーグループ株式会社クリエイティブセンターブランドインキュベーショングループ統括課長 小堀弘貴
(ノンフィクション部門 & オフィシャルコンペティションsupported by Sony 発表、授与)
【登壇中継*】 奥田瑛二、杉野希妃、ハッサン・ファジリ*、ソニーグループ株式会社 小堀弘貴 (スマートフォン映画作品部門 supported by Sony’s Xperia発表、授与)
【登壇】 飯島寛騎、川原渓青、マーティ・フリードマン、洞内広樹監督(シネマスポーツプロジェクト『サムライソードフィッシュ』)
【登壇】 小川紗良、ホッピービバレッジ株式会 石渡美奈代表取締役社長(ホッピーハッピーアワード 発表、授与)
【登壇】 真瀬樹里、筧昌也監督(アニメーション部門)
【登壇】 服部樹咲、川島鈴遥、池田航、平一紘監督(日本博主催・共催型プロジェクト「おかあの羽衣」)
【登壇】 河瀬直美監督(東京2020オリンピック)
【登壇】 山田孝之さん、水川あさみ、GAZEBO監督、伊藤主税プロデューサー(ミラーライアーフィルムズ)
【登壇】 株式会社Coin Post 代表取締役CEO 各務貴仁、太一監督、別所哲也(新プロジェクト『ザ・レトリックスター』発表)
【登壇】 講談社 代表取締役社長 野間省伸、別所哲也(講談社シネマクリエイターズラボ supported by ShortShorts発表)
アワードセレモニーの様子はこちらよりご覧いただけます。