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【6/17 Sat 会場レポート】二子玉川ライズ スタジオ & ホール 会場3日目!

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2023.06.18

土曜日の本日は気温も上がり、二子玉川は人が多く出ていました。

本日一番目のプログラムは、「イベント ショートフィルム バリアフリー上映会~ Cinema is Inclusive ~」が行われました。

視覚聴覚障碍者向け音声ガイドと、日本語字幕ガイドが付いたバリアフリーの上映イベントは、映画祭でも初めての試みです。

SSFF & ASIAが東京都と製作したショートフィルム、『妻の電池切れ』と『サムライソードフィッシュ』の2作品が上映されました。

音声ガイドがついた作品を観たのが初めてだった人も多かったと思います。

※両作の音声ガイド版はこちらよりご覧いただけます。
ショートフィルム『サムライソードフィッシュ』本編(音声ガイド版)
ショートフィルム『妻の電池切れ』本編(音声ガイド版)

上映2作品の監督、八幡貴美監督と洞内広樹監督がゲストとしてご登壇いただきお話しをお聞きしました。

手話通訳及び要約筆記のバリアフリー対応でトークをお届けしました。

まず、『サムライソードフィッシュ』の洞内監督は、もともと視覚情報なしでも分かるよう台本を作ったつもりだったが、実際に音声ガイド版を見て、感情が増幅される気がした、とコメント。音声ガイドが邪魔になることなく、絵の一部として言葉が入ってきた。事実だけを伝え、感情を入れないような作りになっているのに、それでいて冷たくならず映画の感情に沿っていて感動した、とお話しいただきました。

続いて、『妻の電池切れ』の八幡監督が登壇されました。

制作にあたって、東京都のサステナブルな要素を入れ込むにあたっていくつかアイディアを出した中で、夫婦としての電池、エネルギーを東京のエネルギーにかけあわせたとのこと。東京に住んでいるからこその、寂しさや魅力を描きたかったそう。

また、外国人の方はネオンに憧れて日本に来る人も多いので、ネオンは東京の魅力の一つだと思い、作中にも多く登場させている。エンディング曲がストーリーを補足するような内容になっているので、併せて楽しんでほしいとコメントをいただきました。

 

2つ目のプログラムは「キッズプログラム」でした。

バギーを持ち込んでいただけるスペースを設け、完全暗転にせず、子どもたちを受け入れる上映体制になっています。

上映作品の中から『ソーシャルカメレオン/The Social Chameleon』の監督Alex Rossさんにご登壇いただきました。

メインのカメレオンは監督自身を重ねているそうで、自分がどこのグループに所属してるのか、ずっとわからなかったときの気持ちを表現したとのこと。初めて監督した本作品は、約10分だが、3年半かけて制作された。クラウドファンディングを活用したりしながら、インドのチームがCGを担当するなど、世界中の多くの方が参加し完成した、と語ってくださいました。

参加者からも多くの質問があり、丁寧にお答えいただきました。

最後には監督に日本で食べていただきたい食べ物を会場のみなさんに聞いてみたところ、ジャパニーズご飯!寿司!といったおすすめが飛び出しました。

 

3つ目のプログラムは、「インターナショナルプログラム 2」でした。

その中から『Esperanza/エスペランサ』のShruti Parekh監督がご登壇くださいました。

ストーリーの着想は、トランプ大統領が就任して以降アメリカからカナダへ移民する人が増えてきた状況があり、当時ジャーナリストであり、その現実を映画にしたいと思ったとのこと。

来場者からは多くの質問があがりました。

「最後の彼の涙の意味は?」という質問に対しては、「確かに複雑なエンディングでした。やはり、アメリカでは移民の方が多いので移民同士でも助け合えるか助け合えないかといった、喉を切られるような思いになる状況が多々ある。主人公の葛藤の複雑さを演出したかった。」と回答。

また、「タイトルに込められた意味は?」との質問には、「もし自分の子供ができたら、エスペランサ(=希望)という名前をつけたいと思っている」と回答。

また、「希望」という名前をタイトルにした理由は、タクシー運転手であれ、乗客であれ、移民はみんな何かしらの希望を持っており、移民の共通した思いだと考えている、とのこと。作品を通して、今のアメリカは安全とも言えない場所になってきている、アメリカンドリームを実現する場所とも言えない状況になっていることを伝えたい、と締めくくりました。

 

4つ目のプログラムは、「アジアインターナショナル&ジャパン プログラム 5」でした。

『水の中で育てられた子どもたち/Raised in Water』プロデューサーのMasumi Sogaさんにご登壇頂きました。

Sogaさんは、本作のJanus Victoria監督と、日本とフィリピンの合作で長編の制作を予定しており、その前に同じく日本とフィリピン合作のショートフィルムを作ることになったと、制作の経緯を紹介。監督が本で“ジャッピーナ”の存在を知ったことから本作品のテーマにしたそう。古舘寛治さんが大変難しい役を見事に演じて下さったとコメントされました。

 

続いて、『Shall we love you?』から監督の田中晴菜さん、加藤真琴役の森川錦さんにご登壇いただきました。

監督は、作品制作のきっかけは名古屋のギャラリーでの展示に向けて作ったことが始まりで、キャストは映像でも舞台でも活躍されている方をオーディションで選んだ、とお話されました。森川さんは、撮影にあたりミスできないというプレッシャーはあったが、舞台を経験している人が多かったのもあり、半分は舞台のような気持ちで望みましたとお話頂きました。

 

最後に『この街で生きた/Leave Behind』監督の中川龍太郎さん、製作総指揮の塚本貴一さんにご登壇いただきました。

中川監督は、現在よりも過去のほうが鮮明に覚えていることがある、という発想から、自分が育った街を舞台にした作品を制作したとコメント。塚本さんは、はじめは内々で作って楽しめたらと思っていたが、こうして発表することができてよかったし、今後もまた別の作品を仲間で制作していきたいと意気込みをお話されました。

 

明日は、本会場の最終日です!

その後は、ユーロライブ、表参道ヒルズ スペース オーと続きます!ぜひリアルな上映会場での映画祭の熱気を感じてください。会場でお待ちしています!

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