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25周年の祝祭の年がついに開幕!米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭 『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023』 高良健吾さん、玉木宏さん、中川大志さん、野村萬斎さん、土屋太鳳さん、 安達祐実さん、 LiLiCoさん、ほか豪華ゲストがオープニングセレモニーに登壇! 初監督の玉木さん「本当は、監督に専念したかったのですが、渋々出演しました。笑」
2023.06.07
米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023(SSFF & ASIA)」は、映画祭開催に先駆け、2023年6月6日(火)にLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて、オープニングセレモニーを開催。世界120の国と地域から集結した5196点の作品と特別上映作品を含めた全5215点以上の作品の中から選出された約200作品がオンライン会場と都内5カ所の会場で楽しめる映画祭のスタートを告げるとともに、プロジェクト紹介や、Shibuya Diversityアワード、U-25プロジェクト、MILBON BEAUTY AWARD、J-WAVE SOUND OF CINEMAアワード、グローバルスポットライトアワードの5つの賞の受賞発表を行いました。
アクターズ・ショート・フィルム第3弾 トークセッションでは、アカデミー賞につながるライブ アクション部門のジャパンカテゴリーにみごとノミネートされ、俳優でありながら映画監督にも初めて挑戦した高良健吾さん、玉木宏さん、中川大志さん、野村萬斎さんがそろって登壇。土屋太鳳さんはオンラインでLIVE出演し、初挑戦した監督業についてや、制作した作品についての想いを語りました。
高良さんは、「面白かったのも苦労したのも脚本。いつか自分でやりたいと書いてみたこともあったが、やはり、自分で脚本を書くのは難しいと思いましたし、今回は制作に半年かかりました。」とコメント。
玉木さんは、監督業をやって「頭の中に浮かぶ100個の単語をあげて、その中からメッセージ性になりそうなものを繋げてストーリーにしました。自分の中のイメージをスタッフに共有するのは難しかったですが「楽しい」ばかりで、いつまでも撮影をしていたかったです。監督という立場に専念したかったのですが、アクターズは少しでも出演しないといけない決まりがあって、渋々出演しました。笑」とコメントし、会場の笑いを誘いました。友情ストーリーをテーマに制作した中川さんは、「ストーリーは実体験ではないですが、3人の男の子が出てきます。実は、この3人は、あの時代を過ごした“あいつら”というのを思い浮かべて企画書をかきました。同世代で作品を作りたいと思って、メンバーを募り、言葉遣いも含めて、今の若者を生々しく表現することにこだわりました。」と、自身の作品についてコメント。 脚本も自身で書いたという野村さんは「今回は撮影場所として交差点を選んだので、車が通るたびに『ちょっと待った!』と止めたり、スリリングな部分もあって楽しかった。最後の最後、みんなが片付けている中、深夜にひとり舞うシーンを撮ることになり、2日という限られた時間との戦いだった。」と思い出しながら語りました。
監督脚本にも挑戦した土屋さんは、「すごく幸せな時間でした。役者が普段踏み込めないキャスティングなども参加させていただいて勉強になりましたし、スタッフさんに改めて尊敬の気持ちが大きくなりました。(有村)架純ちゃんはすごく難しい役なんですけど、この繊細で難しい役を全身で表現するには、この人しかいないと思って、架純ちゃんしかいないと思ってオファーしました。」と、実際に有村架純さんにオファーした時の話も思い出しながら、笑顔でコメントしてくれました。
また、「I SCREAM FEVER」 プロジェクト発表には、監督の千原徹也さん、出演の安達祐実さん、南琴奈さんが登場。フェスティバルアンバサダーのLiLiCoさんから、思春期真っ盛りな年ごろの娘を持つお母さん役を演じた感想を聞かれると、安達さんは「わたしも実際、高校生の娘がいるので、何となく普段の感じを取り入れながら演じれましたし、私が演じた人物は、なんか憎めない魅力を持ってる人だなと思ったので、楽しみながら演じました。」と、答えました。主人公を演じた南さんは、「作品の中で、安達さん演じるお母さんから「好きな人にはそばにいるうちに愛情表現をしたほうがいい」というセリフがあるんですけど、本当にその通りだなと思いまながら演じました。」と作品への想いを語りました。
また、オープニングセレモニーを締めくくるグローバルスポットライトアワードには、、新・韓流四天王の⼀⼈とされる韓国の⼈気スターソ・イングクさんが監督、主演するショートフィルム『TRAP by SEO IN GUK』が輝き、「僕なりに想像を膨らませて、逃げ出そうとする主人公を描いてみました。後半にはアクションシーンが少し入っているのですが、その部分を辛さを表現する感じで撮影できたので、とても満足しています。映画祭を通じて多くの方に作品を見てもらいたいです。」と、VTR出演で喜びのコメントを寄せました。
ショートショート フィルムフェスティバルは、1999年に産声をあげ、今年でインターナショナルカテゴリーが25周年、アジア・ジャパンカテゴリーが20周年を迎える祝年となります。代表の別所哲也は、「祝年となる今年は、これまでに培ってきたフィルムメイカーや、サポーターとのネットワーク、コミュニティ、映画祭としての歴史と知見を重んじながらも、『解き放て!』 「UNLOCK」 をテーマに、日本から世界に向けた映像文化発信を目指していければと思います。」と意気込みをコメントしました。
MCを別所と一緒に勤めてきたLiLiCoさんは、「今日が始まりですからね。映画祭はこの先も何があるかわからないので、注目してくださいね!」という開幕への想いをコメントし、本セレモニーは幕を閉じました。
※本セレモニーのアーカイブはYouTube(https://shortshorts.org/2023/opening-ceremony/)にて視聴可能です。
ぜひ、ご覧ください。
★U-25プロジェクト 優秀賞 『DOCOOK』(DOCOOK)
監督:羽部空海 /04:24 / 日本 / アニメーション / 2023
ある夏の日、留守番をすることになった少女は家中のものを使って…
★Shibuya Diversity Award 『マルゴの妹』(Margot’s Sister)
監督:Christine Doyon /17:00 / カナダ / ドラマ / 2022
学校生活になじめずにいるティーン目前のマルゴにとって、知的障害を持つ妹が放課後のプログラムに現れたのは問題だった。初めは他人のふりをしてやり過ごそうとするマルゴだったが、ある出来事がマルゴの考えを変えることとなる。
★J-WAVE SOUND OF CINEMA AWARD 『ワイルドサモン』(WILD SUMMON)
監督:KARNI ARIELI & SAUL FREED /14:38 / イギリス / アニメーション / 2023
人間の姿をした天然鮭のドラマチックな生涯を追った自然史ファンタジー。
ナレーションは歌手で女優のマリアンヌ・フェイスフル。
★MILBON BEAUTY AWARD 『さようならまでの時間』(LIVE TILL I DIE)
監督: Åsa Ekman / 23:46 / スウェーデン/ ノンフィクション / 2022
ストックホルム郊外の国営の老人ホーム。祖母の死を嘆き続ける心優しい介護福祉士モニカと、家族のいない99歳の入居者エラの間に、深い絆が生まれる。
高齢者介護の難しさと可能性を描いた、人生を肯定する感動作。
★グローバルスポットライトアワード 『TRAP by SEO IN GUK』(TRAP by SEO IN GUK )
監督:ソ・イングク / 12:58 / 韓国 /エクスペリメンタル/ 2022
芸術とは時に多大な集中力を要する表現方法だ。本作では主人公が内向的なプレッシャーと自分自身から逃げ出そうと想像力を駆使する。芸術家は自身が創り出す世界の住人であるが、時として恐怖は己をも破壊してしまうのだ。