河瀨直美監督の新作ショートフィルム『嘘 -LIES-』でSSFF & ASIA 代表、別所哲也が釜山国際映画祭に初登場!
2015/10/09
EVENT
10 日8 日(木)夜、河瀨直美監督の新作ショートフィルム『嘘 -LIES- 』が、『第20 回釜山国際映画祭(開催期間:10 月 1 日〜10 日)』のBH シアターでプレミア上映されました。
この作品は釜山国際映画祭と中国の大手動画サイトyoukuなどが共同で企 画、出資した「MN9 Project 」の一環で、河瀨監督以外にもタイのアピチャートポン・ ウィーラセータクン監督、中国のワン・シャオシュアイ監督、 韓国のイム・サンス監督が参加をしている他、新人監督4 作品を加 えて「カラー・オブ・アジア」 プログラムにて初公開されるものです。また同作は『 釜山国際映画祭』での上映後、中国の動画サイトyoukuで配信 される予定です。
『嘘 -LIES- 』は、 世界的な評価を受けるファッションデザイナーの哲也を主人公に、 天才が故の孤独や不倫、愛欲の世界を描いた作品。 アシスタントの愛の通訳を通して哲也が雑誌のインタビューに答え るにつれて、 彼の嘘や真実が浮き彫りになっていく様が映し出されるとの事。
主人公のデザイナーを演じるのはSSFF & ASIA 代表の別所哲也。デザイナーの通訳に徹しながら、 彼の言葉に心を掻き乱されるアシスタント役を尾崎愛が演じる。S SFF & ASIA の創立者であり、 短編映画の啓蒙を積極的に行ってきた別所哲也ですが、 意外にもショートフィルムに主演するのは初めて。
プレミア上映となった夜、超満員の会場で河瀨直美監督、 別所哲也、そして尾崎愛が登場し、それぞれ挨拶をしました。 作品の見所について河瀨監督は「今日の出演者は全員、 バイリンガル。 インタビューを通じて人々の嘘が見え隠れしてくるところです。」 とコメント。別所は「 日本で私は国際短編映画祭を運営する立場として、 壇上にたつことが多いのですが、今回、 こうして河瀨監督のショートフィルムに俳優としての立場で参加で きて光栄です。」と挨拶しました。
また、 今日の上映前には今のシンガポール映画界を引率する若手人気映画 監督、ロイストン・タン監督が別所哲也へあいさつに楽屋まで来てくれました!タン監督の新作『3688 A 』は「Window on Asian Cinema 」部門に入選していています。2001 年、まだSS FF & ASIA が「アメリカン・ショートショートフィルムフェスティバル」という名称の頃、インターナショナルプログラムでまだ無名のタン監督を映画祭で紹 介した経緯がありました。このたび、タン監督と別所は14 年ぶりの再会となりました。
各4 人の監督作品が終了するごとに大きな拍手が沸き起こりました 。この4つの作品は明日の夜にも再上映されます。
詳細は釜山国際映画祭ウェブサイトにて
映画祭の模様の写真
河瀨監督と別所
上映会場の様子
左から ルース貴絵リントンさん、尾崎愛さん 別所哲也、河瀨直美監督
予告編はこちらから
VIDEO
Photographed by LESLIE KEE
MN9 Project 短篇作品『嘘 – LIES – 』
2015年 / カラー / 22分 / 4:3 / DCP / 5.1ch
監督・脚本:河瀨直美
出演:別所哲也 尾崎愛 ルース貴絵リントン
撮影:藤井昌之
照明:太田康裕
録音:森英司
制作:組画
製作:youku.com/Busan International Film Festival
衣装協力:YOHJI YAMAMOTO Inc.
ストーリー:ファッションデザイナー哲也(52)に興味を抱く雑誌のインタビュア・ルース(シンガポール)が通訳に徹する哲也のアシスタント愛(34)を通じて、彼の根源を浮き彫りにする。彼の独自のデザインは常に世界に衝撃を与え続けているが、彼の言葉には真実と嘘が見え隠れする。次第に彼の嘘が真実を生み出し、愛の心を掻き乱す。
釜山国際映画祭ウェブサイト