【イベントレポート】第3回キテミル川越ショートフィルム大賞上映&トークイベント開催!
埼玉県川越市とショートショート実行委員会は、2017年から川越市内の魅力ある地域資源を発掘し、映像による発信を行うことを目的として、市内で撮影をおこなった映像作品を対象としたコンテスト を開催しています。
6月に開催されたSSFF & ASIA 2019内では、「第3回キテミル川越ショートフィルム大賞」ノミネート作品の上映と表彰式を開催しました。
そのキテミル川越ショートフィルム大賞の地元凱旋イベントとして、昭和のレトロな雰囲気で人気の映画館「川越スカラ座」(運営:NPO法人プレイグラウンド)にて「第3回キテミル川越ショートフィルム大賞作品上映会」が実施されました。
過去3回に渡り、凱旋イベントの会場となっている川越スカラ座は、寄席「一力亭」として1905年(明治38年)に開業。1963(昭和38)年から現館名の「川越スカラ座」として、埼玉県の多くの映画ファンに親しまれてきました。
2007年に一度は休館を余儀なくされたものの、同年からプレイグランドが館名をそののままに経営を引き継ぎ再オープン。多くの映画監督からも愛される埼玉県最古の映画館として、川越の映画文化を支えています。
イベントの冒頭では、主催の川越市を代表して川合善明市長にご挨拶いただきました。
続いて、川越の魅力をお届けするため囃子連「牛若囃子連」に特別にお囃子の演奏を披露頂きました。賑やかなお囃子に合わせて獅子と傍目の面をつけた踊り手が舞う伝統芸能。この日、MCを務めたSSFF & ASIAフェスティバルディレクター東野は、初めて生で見るお囃子に「物語展開が、まるでショートフィルムのようでした」とコメントしました。
お囃子の後は、第3回の大賞作品『おわりはじまり』(一ノ瀬晶 監督)と奨励賞作品『作家の落としもの』(吉田岳男 監督)『とおりゃんせ』(柿沼伸良 監督)を上映しました。
上映後には、作品関係者の舞台挨拶が行われました。まずは、奨励賞作品『作家の落としもの』から吉田監督と主役の作家役を演じた坂城日日さん。『とおりゃんせ』から主演の久保宏貴さんが登壇し撮影中のエピソードを語りました。
坂城さんは、「撮影を通し、川越市の様々建物、グルメを楽しめ川越の魅力を実感しました」とコメントしました。
久保さんは、地元の川越を舞台にした作品で主演できた喜びをコメント。さらに、タイトルにもある童話「とおりゃんせ」の発祥とされる三芳野神社での撮影中、観光客が鳥居をくぐるたび「とおりゃんせ」の歌が自動で流れるという状況に撮影が中断するというハプニングを語り会場を沸かせました。
つづいて、栄えある大賞に輝いた『おわりはじまり』から一ノ瀬監督、主演の小林千里さん、夫役の大月秀幸さんが登壇し、受賞の感想や、撮影の様子などトークに花を咲かせました。
撮影期間についてMCから聞かれ、一ノ瀬監督は午前中から撮影を始めその日の夕方に撮影を終了したとコメントし会場を驚かせました。
夫役を演じた大月さんからは、「最後のシーンが酒屋だったんですが、夕方になると撮影している横で打ち上げの準備がされていて気もそぞろでした」と和やかな現場の雰囲気が伝わるエピソードを語られました。
最後に特別上映として、東京都とショートショート実行委員会が東京をテーマに製作したショートフィルム『ホセのトーキョー夢物語』の上映を行いました。
盛り沢山な内容となった「第3回キテミル川越ショートフィルム大賞上映会」は、過去2回の開催を超える盛り上がりとなりました。
これまでの大賞、奨励賞作品はYoutube「kawagoecitychannel 川越市チャンネル」にてご鑑賞頂けますので、ショートフィルムで川越の魅力を感じて頂き、魅力的な街、川越に足を運んでいただければと思います!
(ショートショート実行委員会・かくぼ)