映画祭に出品する意味とは?今年受賞した監督からコメントをいただきました!
映画祭に出品することは、なかなか難しいと思っていませんか?ショートショートフィルムフェスティバル & アジア2015年の受賞監督にSSFF & ASIAに出品しようと思った理由、映画祭に出品する意義について聞いてみました!
自分の作品が自国だけではなく、その他の国でも上映されることはとても貴重な体験。映画祭に出品する意義はさまざまですが、全監督世界を見据えていました。そんな監督のコメントに注目です!
Jossie Malis監督
CGアニメーション部門優勝賞受賞者
2013年に前作の『燃料マシーン(Bendito Machine IV)』が地球を救え!部門にノミネートされていたこともあり、今年最新作を公開し、またこの素晴らしい映画祭に絶対参加したいと思って出品しました。ありがたいことに、今年はCGアニメーション部門だけでなく戦争と生きる力プログラム supported by赤十字でも上映されることになり、感謝も2倍。さらに今年は映画祭にゲストとして初めて来日することが出来ました。素晴らしい街と映画祭を経験でき、私の人生で最高な旅のひとつになりました。また必ずSSFF&ASIAに戻って来たいです。
受賞作品:ベンディート・マシン V – 引金を引け!作品詳細
Marleen van der Werf監督
地球を救え!部門 優秀賞(環境大臣賞)受賞者
私は本作は日本人にも理解してもらえるのではと思い、日本での上映を希望していました。このフィリーンの不思議なファンタジーの世界は日本のスピリチュアルな文化にも通じるものがあると考えていたからです。また環境の脆弱性の大切さについても日本の皆さんに伝えたかったのです。
Emily Driscoll監督
地球を救え!部門 J-WAVEアワード受賞者
動物学的ライティング協会の短編ドキュメンタリー『蛍のいる風景』を日本のスタッフと一緒に九州・横浜・東京で撮影したことは忘れがたい経験になりました。魅力的なゲンジボタル・ヘイケボタルをカメラにおさめようと一緒にがんばりましたし、写真家大原氏、大場博士、福井県の住民の方にも大変ご協力頂きました。また、田んぼで初めて蛍を見る子供たちや蛍の名前が源平合戦に由来していて、さらにそれが「源氏物語」で描かれていることなど、日本文化における蛍の重要性について知りました。さらに蛍の光の会話を邪魔しないための暗闇の確保や蛍そのものの保護など日本中での様々な努力を見ることができました。
これら日本での撮影、日本人の蛍や自然を大切に思う気持ちを知ったことこそが、SSFF & ASIAへ出品した理由です。SSFF&ASIAはドキュメンタリーやアニメ、物語と幅広く様々なジャンルやスタイルのショートフィルムを取り上げています。そのような映画祭でこの映画を上映でき、さらにはJ-waveアワードまで受賞できたことを本当に嬉しく思います。
受賞作品:蛍のいる風景 作品情報
藤原伊織監督
ミュージックShort部門 UULAアワード受賞者
日本では未だ、長編こそが「映画」であり、短編はあくまで「自主映画」というのが一般的な認識ではないでしょうか。映画や放送業界の中にも、映画祭の主催者側の方ですら、ショートフィルムを新人や若手監督の登竜門的なものとみなしている人が多いのが現状で、それを寂しく思うことも少なくありません。長編と短編では作劇方法も違いますし、演出も異なります。映画というくくりは同じでも、全くの別物です。私は常々、自分の作る映画は芸術ではなく娯楽でありたいと心掛けています。その意味でも、今はネットなどでも気軽に楽しめるショートフィルムの方が、私の目指す映画のスタイルに適しているようにも思います。国内外のショートフィルムの中には、長編の大作映画よりも数段面白く、感動させられるものも数多く発表されています。少しでもそれらの作品に近づきたい。そして、ご覧下さった方が長編とは異なる魅力や可能性を感じるようなショートフィルムを作り続けていきたい……というような、分かったような分からないような講釈を、できれば10年後くらいには日本を代表するショートフィルムの監督として徹子の部屋で語れるようになることを夢見て出品しました。
受賞作品:しおり 詳細
山岸聖太監督
ミュージックShort部門 シネマチックアワード受賞者
○○の原作を映画化というような見出しが付く場合のほとんどが、その原作は小説や漫画です。
個人的にですが、MVを作る際に僕は「歌詞」を原作として捉えていて、歌詞を解釈し、そこから新たにストーリーを作るという様な事をやりつづけています。
それこそ今回の「生きてゆく完全版」はMVを撮るというよりは、短編映画を撮る気持ちで向き合っていた作品です。その作品が映画祭で上映され、賞まで頂く事になるとは…。本当にうれしい出来事です。
もちろん楽曲あってのMVですが、映像作品としてひとりでも立っていられるような、そんな強度を目指して毎度毎度制作しているので、こういった機会はとてもありがたいですし、何よりとてもおもしろかったです。今回の出品が、今後のKANA-BOONさんにとって、そして自分自身にとっても何かのきっかけになる事を期待しています。
受賞作品:生きてゆく 完全版 詳細
ARATA監督
ミュージックShort部門 シネマチックアワード特別賞受賞者
ミュージックビデオの可能性、素晴らしさを、このような場所を通じて、世の中にアピール出来るのは、とても貴重な事だと思います。プロ、アマチュアの境界線も無く、誰にでもチャンスがあるという意味でも大変素晴らしい映画祭だと思います。
参加できてとても光栄です。
受賞作品:疾走れ!ミライ
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