【レポート】第15回アシアナ国際短編映画祭(ソウル)で、SSFF & ASIAプログラ ムを上映!

【レポート】第15回アシアナ国際短編映画祭(ソウル)で、SSFF & ASIAプログラ ムを上映!

11月2日(木)から7日(火)まで韓国・ソウルでアシアナ国際短編映画祭(AISFF)が開催されています。本映画祭は俳優のアン・ソンギさんが実行委員長を務め、毎年開催されている映画祭です。13回目の開催となる今年は、シネキューブ光化門とインディスペースにて上映、過去最多となる125ヶ国から5452作品が出品され、コンペティションには31ヶ国から47作品がエントリーされています。

選考に残った多くが社会問題を取り上げている作品です。LGBTのトピックは韓国でも敏感で、それらの作品も多かったです。また、貧富の格差が広がる世の中において虐げられる社会的マイノリティーや弱者、難民の問題を作品の主題として取り上げた監督が多かったといえます。日本からはSSFF & ASIA 2017のジャパン部門にも入選をした「狂熱(三ツ橋勇二監督)」を含む2本のショートフィルムがインターナショナル部門に入選を果たしました。

そして5日(日)、メイン会場のシネキューブ光化門にてSSFF & ASIA 2017で上映された日本のショートフィルム全6作品が「The Collections of Short Shorts Film Festival & Asia」として特集上映されました。

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上映後、SSFF & ASIAフェスティバル・ディレクターの東野正剛より、SSFF & ASIAの19年の歴史や、AISFFとのコラボレーションのきっかけ、意義についてお話をさせていただきました。つづくQ&Aでは、「韓国では、大学の卒業課程で短編映画を良く制作しますが、日本でもそうでしょうか?」という観客からの質問に対し、東野は「日本は韓国のように国が運営する映画大学がありません。なので、日本では一般の大学の映画科や、専門学校での卒業作品のことになります。」と回答。
またSSFF & ASIAが毎年15本近くの作品をプロデュースしている事にも触れ、上映作品のひとつである東京都との魅力をショートフィルムで発信する目的でつくられた『Home Away From Home(真壁幸紀監督』など、作品の解説を行いました。

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残念ながら、真壁監督は今回、参加できませんでしたが、過去に一度、AISFFに参加されたことがあり、それを覚えている観客が「真壁監督のこの作品のコンセプトはなんだったのでしょうか?」と質問しました。

また、「一般的に良いショートフィルムとは?」との質問に東野は「明らかに長編と短編は違うアートだと思います。個人的には完成度が高く、(長編映画も撮れる器量を見せ付けるのではなく)短編だからこそ表現できる映画が良いと思う」と回答しました。

AISFFのグランプリほか各部門の優秀賞は、11月7日(火)に行われるクロージングセレモニーにて発表されます。