映画祭20周年企画始動。フランス・パリにてジャパンショート満員御礼で上映!
2018/02/18
CREATORS
2月5日(月)、フランスの首都パリのシネフィル達が集まる聖地であり、映画文化の中心地であるシネマテーク・フランセーズにおいて、SSFF & ASIAからの推薦する比較的近年の優秀な日本のショートフィルムが5本上映されました。
http://www.cinematheque.fr/seance/28551.html
シネマテーク・フランセーズ(仏語Cinémathèque française)は、フランス政府が大部分出資する、パリにある私立文化施設(1901年法に規定された)で、映画遺産の保存、修復、配給を目的とし、4万本以上の映画作品と、映画に関する資料、物品を所有する場所です。フランソワ・トリュフォー監督の処女作「大人は判ってくれない」の原題である「Les 400 Coups」を店名に持つビストロ・カフェも併設されています。
このイベントは、今年20周年を迎えるSSFF & ASIA 2018の最初のキックオフイベントとして、シネマテークにおいて日本のショートフィルム上映を行い、現地映画業界人にSSFF & ASIAの認知度を上げると同時に、過去のSSFF & ASIAで入選をしたパリ在住の監督達との交流を更に高め、映画祭とのコラボレーションの可能性の道、ネットワークを更に広げるために行われました。
上映された作品は、(上映順通り)平柳敦子監督の「Oh Lucy!」、平林勇監督の「663114」、長久允監督の「そうし て私たちはプールに金魚を、」、河瀬直美監督の「嘘」、そして真壁幸紀監督の「Home Away From Home」でした。
月曜日の午後7時にも関わらず、上映前にはすでに100席近いチケットはぼ完売。比較的、日本のサブカルチャーが好きな若年層が多いのかと思いきや、驚くことに年配のお客も半分以上、来場されました。さすが、フランスの映画の都でもあるこのパリには常連で、シニアのシネフィルが多くいるようです。
上映前には、このシネマテークで長年に渡り、プログラム編成を担当している、ベルナール・パイアン氏がご挨拶。その中で、「Oh Lucy!」の長編版が現在、パリで絶賛公開中という事も伝えられ、SSFF & ASIAフェスティバル・ディレクターの東野正剛を紹介しました。東野は来場客に挨拶をし、簡単な映画祭の歴史とこのシネマテークでの上映の実現と、来場された大勢の観客にお礼を伝えました。
上映が始まると、劇中、観客からは笑ったり、ある作品では「キャー」と悲鳴を上げる人がいたり、各作品ごとに拍手があったりと、みなさん、反応がすこぶるよく、満足さていたようでした。上映後の一般客の感想でも「Oh Lucy!で日本の社会、得に本音と建前を感じた」、「俳優のクオリティが高い」などいろいろとお話をして頂けました。
90分のプログラムで、あっという間に終わりましたが、パリでのジャパンショート上映は大成功に終わりました。その後、近くのバールでパリ在住のSSFF & ASIA監督達と遅くまでショートフィルム談議に興じたのは言うまでもありません。
また、機会を設けて、このシネマテークに新しいジャパンショートを紹介すべく戻ってきたいと思います。皆さん、来年に「au revoir/オールボワール(また会いましょう!)」