『エミリー』のCaroline Harvey監督にインタビュー!フェリシティ・ジョーンズとの出会いとは?監督とプロデューサーの違いとは?
アジア最大級 米国アカデミー賞公認国際短編映画祭がおくる ”シネマミュージアム”-秋の特別上映会監督特別インタビュー!上映プログラムの一つであるハリウッドスターショートフィルム プログラム 『エミリー』の監督であるCaroline Harvey氏に今回の作品の見どころについてお伺いしました。
本作品は『博士と彼女のセオリー』で一躍有名になったフェリシティ・ジョーンズが出演している作品。『博士と彼女のセオリー』では、スティーヴン・ホーキング博士の元妻であるジェーン・ホーキング氏を献身的に演じた彼女ですが、今回は、男性を誘う肉食女子を演じます。淡々と肉食女子を演じる彼女は必見です。
① 制作過程はいかがでしたか?
制作の時は、とにかくこの作品に息吹が吹き込まれる過程を見るのが本当に楽しかったです。シンプルなストーリーながら、セリフと演技に頼った強いメッセージを持った作品だと思います。役者たちが脚本のセリフをどのように読み解いて演じるのかを見ることはとてもエキサイティングな作業でした。
② フェリシティ・ジョーンズと出会ったきっかけは?
私と彼女は長年にわたる友人同士なのです。初めて会ったのは、私がアンソニー・ミンゲラ(『イングリッシュ・ペイシェント』)の制作チームで働いていた2007年のことです。それから主に演劇のプロジェクトで一緒に仕事をしていました。私はこの作品『エミリー』を彼女のために書いたのです。彼女は本当に素晴らしい俳優です。私は彼女のような若い女性が、すべての行動が計画通りに行われ、そして誘惑される側ではなく誘惑される方になる役を演じてほしかったのです。彼女が初めて脚本を読んだとき、とても気に入ってくれて、プロデューサーとしても参加したいと言ってくれました。そのおかげで彼女と、あらゆる制作の過程で一緒に働くことができたのです、それはとっても楽しい作業でした!
③あなたはSSFF & ASIA 2009 グランプリ受賞作品『ラブ・ユー・モア』 ではプロデューサーでした。『エミリー』で初監督を務めましたが、プロデュース業と監督業の違いは?なぜシフトしようとおもったのですか?
– 『ラブ・ユー・モア』はいまでもよい思い出です、多くの才能ある人たちから多くのことを学ぶことができました。監督業にスイッチしたのは、俳優、撮影監督、プロダクションデザイナーや衣装担当のスタッフなど、多くのスタッフとより距離を近くおき、より作品のスタイルを追求したいと思ったからです。また、プロデューサーとして、スタッフの車の駐車場を探したり、更衣室が撮影現場の近くにあるか考えたり、スタッフにコーヒーや紅茶がきちんと用意するために走りまわったりする必要もなくなりました!(笑)
④ 日本のお客様に一言!
ショートフィルムを作ることは、すごくユニークなことです。それは長編映画と変わらないぐらい多くの才能あるスタッフ、映画制作が好きという純粋な映画への愛情でほぼ無償で参加してくれます。そのようなスタッフに囲まれての制作は本当に素晴らしい経験でした。日本は私が長年常に影響を受けてきた国であり、そのような国の素晴らしいイベントで上映されることを本当にうれしく思います。はるか遠い国のお客様に私たちの作品を見てもらえることがとても幸せです。『エミリー』(そして『ラブ・ユー・モア』も)をサポートしてくれて感謝します!楽しんでください!