【レポート】『舟を編む』監督と”三太郎”が登壇! SSFF & ASIA 2017 in 大阪 2日目
2日目を迎えた大阪開催!台風の接近情報があり大雨暴風警報が出ていましたが、各回満員の来場者で賑わいました。お天気の方も上映終了までもちました!
この日は「キッズプログラム」「アカデミー賞プログラム」「カンヌプログラム」「cinema TEC!プログラム」「受賞プログラムB」の5プログラムを上映。朝の上映には昨日同様サブウェイさんご提供でモーニングのサービスがありました。
「キッズプログラム」はセリフのない短編アニメーションが中心のプログラム。こどもが声をあげて笑ってももちろんOK!親子一緒に楽しんでいただけたプログラムでした。2時間の映画では難しくても、短編だからこそ気軽に楽しめるのがショートフィルムの魅力。今回鑑賞いただいた子ども達の中から未来の映画監督が生まれるかもしれません。
さて、「受賞プログラムB」の上映後にはスペシャルトークイベントとして、『舟を編む』などで知られる映画監督の石井裕也さんと、携帯電話会社のCM”三太郎”で一寸法師役を演じる前野朋哉さんが登壇。寡黙なタイプの石井監督とひょうきんキャラの前野さんとの掛け合いが面白いトークショーが開催されました。
2人の関係は大阪芸大の先輩後輩関係。石井監督が卒業制作で制作した作品に照明助手として呼ばれたのが前野さんだったそう。制作中に役者に欠員がでてピンチヒッターとして前野さんが俳優も務めたそうです。
長編だけでなく、学生時代からショートフィルムを作ってきたおふたり。ショートフィルムの魅力について前野さんは次のように語りました。
「映画ができた手応えがあるのがショートフィルム。その気になれば1日で撮影できる形式です。撮る・上映する・楽しんでもらえる、という成功体験が最初の一歩で踏めたのがその後の映画人生にも生きましたね」
つづいて、2人は受賞プログラムBで上映された『水戸黄門Z』についてコメント。「水戸黄門」のパロディ映画ですが、石井監督と前野さんはどうにも違和感があるご様子・・・。「一重の俳優が多いんですよ」と前野さんがバッサリ。「映画って二重多めでできているんですよね。僕は一重ですけど」と言って笑いを誘いました。
話は映画における眼の表現について。舞台とは違う映画ならではのポイントが「眼で語る」ことです。
石井監督の最近の課題は「目の輝きをどう演出するか」だそう。曰く「眼の輝きは、その人が何を見ているかで決まる。それは簡単に演出できることではありません」。
ああ確かにそうだな、と感じた一言でした。それは役者に限った話ではないかもしれません。
みなさんの眼はキラキラしてますか?
さて、SSFF & ASIA 2017 in 大阪も残すところあと1日。
大阪、アツいです!