【レポート】9月20日(日)SSFF & ASIA 大阪 2015
グランフロント大阪、ナレッジシアターにて開催中のSSFF & ASIA大阪2015。開催2日目のレポートです。6月の東京開催における受賞作品を集めたプログラムでは、『帰ろうYO!』でいばらきショートフィルム大賞を受賞した松本卓也監督が登壇。本作はラップ×ヒューマンビートボックスが奏でる愛と友情の物語。コメディのセンスも抜群で上映中は客席からも笑い声が飛び交った。また、受賞の賞金100万円は自主制作の監督にはとてもありがたいと語り、自身で即興のビートボックスをその場で披露するなど会場を盛り上げました。
大阪独自となるイタリア映画祭プログラムでは、イタリア映画を海外にプロモーションする組織、イスティトゥート・ルーチェが、2014年に創立90周年を迎えたのを記念して、気鋭の作家たちに短編の制作を委嘱した作品が上映され、映画プロデューサーの日下部圭子さんがアフタートークに登壇。日下部さんはベネチア映画祭で実験的な作品を集めた「オリゾンティ部門」で審査員を務めイタリア映画の普及にもつとめてきた方。ムッソリーニ政権下でとられたプロパガンダ映画や記録映像が、こうした形で鑑賞できるのは貴重な体験であると語りました。
そして、現”在”美術家 / DOMMUNE代表の宇川直宏氏によるアフタートークでは、ショートフィルムに時代がマッチしてきたと語り、1969年に制作されたカナダのアニメーション映画『Bambi meets GODZILLA』、1929年の日本のアニメーション『瘤取り爺さん』を紹介。ショートフィルムの構造やコミュニケーション方法をTwitterを例にしつつ、物語は書き換えられながら伝わっていくものであり、いまは一億総批評家の時代であるといったトークを展開していただきました。
SSFF & ASIA 大阪 2015は9/23(水・祝)まで開催中。シルバーウィークの予定をまだ決めかねているかたはぜひ、グランフロント大阪、ナレッジシアターへ!上映は無料!