SHORT SHORTS による「ART × SHORT FILM ギャラリー」

SHORT SHORTS による「ART × SHORT FILM ギャラリー」

1月9日から解体予定マンションに展開されるアートゴールデン街に期間限定で登場!

森村泰昌さん、束芋さんら全12名のアーティストによるアート映像作品が集結

1月15日(水)にはLiLiCoさん×束芋さんのトークイベントも

ビジュアルボイスは、国際短編映画祭ショートショートフィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA) を企画・運営し、年間を通じて世界のショートフィルムを配信しているオンライン映画館「Brillia SHORTSHORTS THEATER ONLINE (BSSTO)」と共に、老朽化のため解体が予定されている東京のカルチャーシーンの中心地「渋谷」「恵比寿」「代官山」の中間点に位置する10階建の賃貸マンション、セゾン代官山を舞台に展開されるアートイベント「アートゴールデン街 by NoxGallery x Superchief x Brillia」に参加。

 1月9日(木)~28日(火)の期間限定で「ART× SHORT FILMギャラリー」を展開します。

  解体予定のマンションの1階・2階をデジタルアート・ギャラリー、3階以上の住居区画等をアーティストによる表現の場として活用し、最先端のアート、音楽、テクノロジーが発信される本プロジェクトでは、2階部分に「ART × SHORT FILM ギャラリー」をオープンし、これまでにSSFF & ASIAにノミネートした作品の中でも、アーティスティックな世界観を映像で表現する作品や、森村泰昌(もりむらやすまさ)さん、束芋(たばいも)さんといった世界的にも名前が知られるアーティストの映像作品のほか、TikTokやYouTubeで発表した『渦で描いてみた』動画が世界中で注目を集める神谷佳美(渦を10年描いてる人)(かみたによしみ)さんといった多様で個性的な世界観を表現するアーティスト総勢12名による映像が集結します。

 壁面に取り付けられた10機以上のモニターで各作品(ショートフィルム)が視聴できるほか、作品群をつなぐかのように部屋全体に描かれる神谷さんによる渦のアートと共に「ART ×SHORT FILM]の世界に浸っていただきます。

 期間中の115日(水)にはBSSTO7周年イベントとして、映画コメンテーターのLiLiCoさんとアーティスト束芋さんによるトークイベントが開催されるほか、参加フィルムメイカー/アーティストがギャラリーよりライブ配信を行います。

 更に、2月にはBSSTOでアートショートフィルム作品の配信も予定されています。

■日時: 2025年1月9日(木)~1月28日(火)  開館時間 12:00-22:00

   ※9日、10日は招待制  ※一部、作品により公開時期が異なる場合がございます。 

■会場: 〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西二丁目5-1 セゾン代官山

    アートゴールデン街 by NoxGallery x Superchief x Brillia 内で展開

■展示内容:2ー3ページ目を参照

■チケット https://artsticker.app/tickets/54023

動く電気服2010(田中敦子のために)

森村泰昌の記録(アーカイブ映像)

撮影・編集 岸本康/日本/2011/4:20

*ノーダイアローグ

2010年に高松市美術館で開催された「モリエンナーレ」に際し制作された田中敦子の《電気服》をテーマにした作品の展示風景を2011年の巡回地のふくやま美術館で撮影した記録映像。高松市美術館のコレクションである実際の田中敦子《電気服》をまとい、パフォーマンスに合わせて点灯をさせた映像作品は《動く電気服2010》(田中敦子のために)Electric Dress in Motion (For Atsuko Tanaka)と名付けられた。ふくやま美術館の展示では同作品の対面に金山明の模型自動車で描かれたドローイングが配置された。

田中敦子の《電気服》(1956年)は、電球と電球管が多数使われており、現在では同じものが入手困難であることと、電球や電球管への着色をメンテナンスを含めて作家本人と夫の金山が行っていたことなどから、現在では点灯や点滅をさせる時間を制限して展示されるようになった。そのため森村作品の《動く電気服2010》は、その輝きを映像に記録しているという点でも貴重な田中とのコラボレーションであると言える。

veni-imo: TABAIMO teleco-soup, 2011』

監督・岸本康/出演・束芋/日本/2012/26:00

*日本語・英語字幕 

「veni-imo」は2011年、ベネチア・ビエンナーレの選出作家として日本館に展示された束芋のインスタレーション作品「teleco-soup」の制作記録である。

「teleco-soup」と題されたインスタレーションは、高床式の日本館の建物の屋内と屋外を一体化するように設えられ、18台のプロジェクターと鏡によって巨大な映像作品となった。ビエンナーレに向かって制作に翻弄する束芋とそのメイキング、そして会場風景を本人のインタビューを交えて収録している。本作は美術のオリンピックとも言われるベネチア・ビエンナーレに挑んだ11ヶ月の記録である。

映した音という整理品の分配を巡って/I visit where Visualized sounds were given out.

青木真莉子 Marico AOKI/日本/2014/7:16

この作品はある古民家の屋根裏、古い木箱の中で暮らしている魂たちの物語。大きな手が石を洗い、毛むくじゃらはうたたねし、小さな兄弟は踊りくるい、夜になるとシャーマンが笛を吹く。奇妙でどこか愛らしい魂たちの物語。

田中和人(アーティスト・ラン・スペース soda ディレクター)推薦

Image courtesy of the artist and MUJIN-TO Production

『Lost Highway (Sweded)』荒木悠      Yu Araki

2018/22:00

*シングルチャンネルHDヴィデオ、カラー、サイレント

スウェーデンに本社を構えるボルボ・ジャパンと美術手帖の共同企画「VOLVO ART PROJECT」のコミッション・ワークとして発表。デヴィッド・リンチ監督の映画「ロスト・ハイウェイ」(1997年)を リメイクしたサイレント作品。タイトルの「Sweded」は、ミシェル・ゴンドリー監督の『僕らのミライへ逆回転』(2008年)に登場し「身近なもので作る海賊版の短編映画」を指す。そのクオリティの怪しさから苦し紛れに“スウェーデンからの輸入版”を意味するようになった造語であり、のちにYouTubeを中心にインターネットミームとなった。映画ファンたちがDIYでコミカルに作るのが一般的だが、荒木のsweded filmは、原作に忠実なカメラワークでミステリー・多重人格・記憶喪失などの題材を扱う一方、知人である素人役者たちの真に迫る演技と、手持ちの小道具を駆使する創意工夫、関東平野をLAの砂漠に見立て、ハリウッドと栃木県の庶民的な景観を対照させたりと、スリルと滑稽さを共存させる映像となった。

田中和人(アーティスト・ラン・スペース soda ディレクター)推薦

『Art Journey – Life with the murals in Berlin Germany』

DAISUKE OKAMOTO /2024/15:22

2023年、ドイツ・ベルリンにアート、特にストリートアートと壁画を見に行ってきました。そして

現地の方々との交流を経て壁画を作成してきました。

この物語は、私のベルリンでのアートの旅の記録になります。

『Sexual Gas Mask Healing』

金村修  Osamu KANEMURA / 2022 / 21:31

自閉症児の人がどんな風に現実を見ているのかを再現した自閉症シミュレーターの映像を見て、映像の数々の技法はこれに近い感覚を観客に与えるために考えられたのではないかと思った。遠近法が破棄された彼らの視覚は、突然もののある部分がクローズアップで現れたり、近くのものが遠く見えたり、ある色にだけ反応してその色だけが強調されたりというように、現実の世界が断片化される。遠近法の統御が壊れた彼らにとって目前の世界は無秩序な洪水のように現れる。クローズアップという映像の技法は、現実を断片化するカメラの機能を再度人間の知覚に受け入れやすくするために作られた技法ではなく、知覚の秩序を破壊するためにそれらの技法を使用された。『国民の創生』でのリリアン・ギッシュのクローズアップが当時の観客を困惑させ、リュミエールの『列車の到着』が観客をパニック状態に陥れたのも、それは観客の知覚の秩序が破壊されたからではないだろうか。現実の世界は、自閉症児の見ている世界に近いのかもしれない。関連性が放棄され、断片が浮遊している世界。映像や写真は現実の再現や人間の知覚の秩序に奉仕するためにあるのではなく、現実の世界を引き裂き、混沌の世界を召喚するために存在する。

田中和人(アーティスト・ラン・スペース soda ディレクター)推薦

MEAT /ミート 監督:木村タカヒロ 

日本/2009/17:04/アニメーション

“肉で出来ている人間は、肉を愛でながら肉を叩き、蹴り、引きちぎり、焼き、喰らい、肉を排泄しながら肉を欲す。肉は脳。肉は涙。逃げる肉。踊る肉。悶える肉。肉は生きている。奴らは死んだ。希望行きのバスは逆戻り。永久連鎖の肉物語。

PAS /ステップ 監督:Frédérique Cournoyer-Lessard

ケベック/2015/14:00/エクスペリメンタル

ローズは、生涯をかけて情熱を注いでいるダンスを通して、周りの人間とのコミュニケーションを図ろうとする。

『Structure 監督:成田 琉夢

日本/2023/3:00/エクスペリメンタル

現在、再開発が進んでいる北海道・札幌都心の風景を構成する物体の色、光を“構造”として切り取り、表現したショート・エクスペリメンタル・ドキュメンタリー・フィルム。

サイクルパス/Cyclepaths 監督:Anton Cla

ベルギー/2023/12:53/アニメーション、エクスペリメンタル

老婆が買い物袋を持っている。

銃を持った子供がスクーターに乗っている。

鳥が飛んでいる。

街が崩壊していく。

パーティーは盛り上がってる。

ヒステリシス/』HYSTERESIS』 監督:Robert Seidel

ドイツ/2021/5:05/エクスペリメンタル

「HYSTERESIS」はロバート・サイデルによる抽象画のプロジェクト・マッピングと、クィアのパフォーマーのツキが見せる力強い振付によって、変幻自在な構成を密接に作り上げている。双方の表現の間に生まれるずれをまとめるために機械学習を用いることで、本作品では意図的にAIの考えを破壊し、この歴史的な瞬間にヒステリーとヒステリシスの視覚的な言語が持つ熱狂的かつ繊細なまばゆさを露わにしている。

『Sleep Singing』監督:Bradley Porter

イギリス・日本/2022/15:40/ミュージカル

ダンサーに憧れているミッキーは、努力して勤勉な生活を送っているにも関わらず、踊れない日常に不満を覚えていた。そんな中、街で見かけたミロが自身のために踊る姿に惹かれ、ミッキーも自分のために踊れるようになりたいと思うようになる。そして、たったひとつの朗報が、すべてを変えていく。トム・ブロムリー(ロス・カンペシーノス!)のオリジナル音楽と歌詞で彩られる物語。

ART × SHORT FILMギャラリー」の空間に渦のアートを展開

神谷佳美(渦を10年描いてる人)

アーティスト

様々なテーマを【渦】で表現し続けて10年。

TikTokやYouTubeで発表した『渦で描いてみた』動画が世界中で注目を集め、総再生回数は5600万回を突破。

2023年には第8回『インフルエンサー・アワード・ジャパン』ENTERTAINMENT部門で最優秀賞を受賞。