アーカイブ2004

Short Shorts Film Festival 2004

【挑戦】“ショートフィルム”という一つのジャンルを映像文化の中で確立したい。

「 Short Shorts Film Festival」過去5年間のミッションとしてきたこの思いも、多くの映画人や企業によるショートフィルムの制作、劇場やインターネットでも公開などにより、着実に達成されてきました。 そして2004年、6年目を迎える「Short Shorts Film Festival」は、次なる5年間をセカンドミッションとして位置付け、新たな一歩を踏み出します。

全国 7都市8会場

日本国内の開催は、東京・福岡・名古屋・札幌・川越・大阪・函館、の7都市8会場にて映画祭を実施。また、去年に引き続きロサンゼルスとミャンマーでの海外開催もあった。

世界 57ヶ国、1400本以上の募集作品

年々増加を増す膨大な応募作品の中から、 63作品、22ヶ国が選考された。
この世界各国から集まった作品に加え、映画祭の国際ネットワークを駆使して、集められた海外話題作も紹介。


SSFF2004 一般プログラム

世界中から 1481本もの応募作品が集まりました。この膨大な、国際色豊かな応募作品の中から計62作品を、日米の実行委員会メンバーが「オフィシャルセレクション」として選考。アワードの審査対象となります。

インターナショナル・コンペティション部門(全 6プログラム49作品)

普段あまり見ることができない日本未公開の海外作品を中心に紹介。
[2004年の特色]

  • ドキュメンタリー・ショートショート~ 近年、長編映画で優れたドキュメンタリー作品が公開され、高い評価を得ています。ショートフィルムの世界でも本年度はドキュメンタリーの形式をとった意欲作が目立ちました。
    世界の優れたドキュメンタリー作品をチョイスしてお届けします。
  • チルドレン・ショートショート~ テロ、戦争、など、世界中で悲しいニュースが続いています。このような社会状況を反映してか、本年度応募作品の中には、子供をテーマにしたもの、また子供が主役の優れた作品が多く寄せられました。本映画祭では、未来への希望と平和への願いをこめ、「チルドレン・ショートショート」と題してプログラミングします。
  • ノンダイアログ・ショートショート~ 音楽、役者の動き、画面構成、映像効果・・・物語を伝える手法は「セリフ」以外にもたくさんあります。それはショートフィルムという短い世界だからこそ生きる表現方法かもしれません。ショートフィルムならではの手法を駆使した「ノン・ダイアログ (セリフのない)」作品に注目しました。

ナショナル・コンペティション部門(全 3プログラム13作品)

過去 5年間、日本発のショートフィルムを世界に紹介する場としても各国で注目を浴びてきた本映画祭。
ショートフィルムという文化になじみの無かった日本でも、この5年間で大きく状況が変化し、優秀な作品が多く生まれ、応募作の量、質ともに格段に向上しています。
そこで、6年目を迎えた「Short Shorts Film Festival」では、日本人の監督による「ジャパンショートショート」を強化。上映作品数を大幅に増やし、3プログラムで、計13作品を上映いたします。日本発の若き才能にご注目ください。また、3プログラムで4作ある、特別招待作品もどうぞお楽しみください。


特別プログラム

【マエストロ・ショートショート】 「 Short Shorts Film Festival」では、初年度のジョージ・ルーカス監督作品から始まり、毎年著名監督の初期作品を上映してきました。本年度は、本年度アカデミー賞脚本賞受賞でも話題となった ソフィア・コッポラ監督 の初期作品『 LICK THE STAR』を上映します。

【ギリシャ・ショートショート】

今年は、 4年に一度のオリンピックイヤー。 「Short Shorts Film Festival 2004」では、開催地アテネにちなみ、 ギリシャ発のショートフィルム をフィーチャーします。ギリシャフィルムセンターからご提供頂く、貴重クラッシック作品から現代作品まで、普段余り観ることのできないショートフィルムに是非ご期待ください。

SSFF2004 六本木ヒルズ オールナイトスクリーニング

本年度、ショートショート フィルムフェスティバルでは、 6月5日の開催に先立ち、ヴァージンシネマズ 六本木ヒルズにて、先行オールナイト上映が決定いたしました。
深夜0:00より翌朝5:30にかけて、本年度映画祭上映作品の中から計9プログラムを先行上映いたします。
一足早く、ショートフィルムの世界をお楽しみいただきました。

クロージングセレモニー

昨年度に引き続き、最終日最終回に、アワードの授賞式を含むクロージングセレモニーを開催。 受賞作品発表とともに、それぞれの作品クリップの再上映を行った。プレゼンターとして、本年度審査員一同が会場に集結した。


インターナショナル部門審査員

スタブロス・チャサピス (ドラマ短編映画祭実行委員長)
奈良橋陽子氏 (作詞家/演出家/映画監督/英会話学校 MLS会長/俳優育成アップス アカデミー芸術監督/キャスティングディレクター)
クリス・ペプラー氏 (俳優/ DJ)
SABU氏 (俳優/監督)
武田双雲氏 (書道家)

授賞式の合間には、「アニマトリックス」を手がけた、前田真宏監督と、映画祭実行委員長の、東野正剛によるトークショーが行われ、アニメーションという世界から見た、日本の映像トレンドなどについての話が繰り広げられました。


アワード

インターナショナル部門

ショートショートアワード Redd Barna/Terje Rangne
審査員賞 Dykk/Sirin Eide
審査員奨励賞 L'Homme sans tete/Juan Solanas
TFS審査員賞 Houdini's Hund/Sara Johnsen
オーディエンス アワード Silencio Profundo/Gustavo Loza

ナショナル部門

スーパードライアワードZERO/Hiroyuki Nakao
審査員賞 Last Captive / Naoko Tajima : ZERO /Nakao Hiroyuki
審査員奨励賞 Triangulation Point / Yuki Saito
TFS審査員賞 ZERO / Hiroyuki Nakao
オーディエンス アワード Triangulation Point / Yuki Saito


記念すべき第一回目の"アジア"に限定したショートフィルム祭

過去5年間、「ショートショート フィルムフェスティバル」は、日本において唯一のショートフィルムのショーケースとして開催されてきました。
第5回「ショートショート フィルムフェスティバル 2003」のレセプションにて、「東京都を拠点とするアジア映像文化のショーケースを設ける映画祭」を石原都知事により推奨され、2004年秋、記念すべき第一回ショートショート フィルムフェスティバル アジアが開催されました。
初回にも関わらず、たくさんのお客様にご来場頂き、ショートフィルムファン、そしてアジア映画のファンの存在を感じることができました。
SSFFAの今後の更なる発展にご注目下さい!


アジア16ヶ国/地域から400本以上の作品が集まりました!

初開催のSSFFAには、アジア16ヶ国/地域から400本以上の作品が集まりました!
その中から、招待作品も含め、選りすぐりの51作品を紹介しました。

SSFFA 2004 プログラムハイライト

アジアに限定された映画祭ですが、国々によって様々な色の作品が集まりました。
話題の韓国、香港の作品はもちろん、普段あまり見ることができないスリランカやパキスタンの映画などと、日本未公開の作品を紹介しました。


SSFFA 2004の特色

アジア・ショートショート

アジアのエネルギー溢れるショートの数々!背筋も凍るような幽霊・ショートショート(企画)とは対照的に、心地よい音楽が鳴り響く、東南アジア・亜大陸のショートフィルムを上映。
アジアフィルムメーカーの、幅広い文化・視点の作品を紹介しました。

ナショナル・ショートショート

ショートフィルムという文化になじみの薄かった日本でも、ここ数年間で大きく状況が変化し、優秀な作品が多く生まれ、応募作の量、質ともに格段に向上しています。
日本発の若き才能ある作品を紹介しました。

幽霊・ショートショート(企画)

韓国映画界で、今最も旬なジャンルといえばホラーです。
アート志向のものから、ダークホラーまで、新しい韓国のスタイルに注目が集まっています。多数の優れたな応募作品の中から、選りすぐりの6作品を紹介しました!タイ、マレーシア、台湾、香港、そして日本からも、怪奇ホラー、サスペンス、ブラックコメディー、ホームドラマと、バラエティに富む、斬新な幽霊・ショートショートを上映しました。

招待作品

(5作品:プログラムA~Eに各1作品づつ上映)
世界的に有名な監督、人気俳優、そして若い才能ある監督の作品を招待作品としてラインアップしました。
カンヌ国際映画祭、短編部門でパルムドールを受賞したレイモンド・レッド監督 (A Study for "The Skies")、アジアの人気歌手・俳優であるアンディー・ラウ監督、ジョニー・トゥ プロデュースの、アジアを代表するスターが集合したミュージカル・ショートショート(Love Under the Sun)、日本でも人気のチョウ・ユンファ主演の幽霊・ショートショート(Reappearance)、アメリカで大成功を果たしているベトナム出身のハム・トラン監督による、世界25カ国で賞を受賞した、戦争・ショートショート(The Anniversary)、そしてフィリピンの若手、トペル・リー監督によるアクション・コメディー(Bruce)を上映。

特別上映プログラム

The Bike BoyとZOOの上映
特別上映として、韓国の人気俳優ユ・ジテ(2004年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作「Old Boy」に出演)の初監督ショート「The Bike Boy」(2003年の釜山国際短編映画祭で観客賞を受賞)、今最も注目されている、若手ミステリー/ホラー作家、乙一氏原作の「ZOO」(短編映画集、せつない系ホラームービー)から、村上淳出演の同タイトル「ZOO」の2作品をプレミア上映しました。

クロージングセレモニー

最終日最終回に、クロージングセレモニーを開催しました。受賞作品の発表、それぞれの作品クリップの紹介や再上映を行いました。MCに福ノ上達也氏を迎え、本年度の審査員の皆様より各賞を発表されました。


審査員

一瀬隆重氏 (映画プロデューサー)
梅林茂氏 (作曲家)
フローラン・ダバディー氏 (ライター/パーソナリティー/俳優/モデル)
カリーナ・ラム氏 (女優)
レイモンド・レッド (監督)


アワード

ノン・ゴースト グランプリThe Life/Kim Jun-Ki
ゴースト グランプリ Pipio/Kang Man-Jin
アジアン ノン・ゴースト アワード Wanita Cosmos/Diffan Sina Norman
アジアン ゴースト アワード Radio Dreams/Yune Ji-Won The Hell/Yeon Sang-Ho

ナショナルアワード

ナショナル部門からは、一般作品そして幽霊にちなんだ作品から各1作品づつに賞を用意しておりました。ところが審査員の厳正なる審査の結果、アワード対象作品はなしという結果となりました。
対象作品のない中、奨励作品として2作品が上がりました。
ナショナル ノン・ゴースト エンカレッジメント My Life as a LCD/角田 真依子
ナショナル ゴースト エンカレッジメント VS/平林 勇