Project 2

Discover Beauty

Discover Beauty

「Discover Beauty/美の発見」をテーマに、日本の「美」に着目しつつ、社会課題としての女性のエンパワメントの要素を含むオンラインでの「Discover Beauty シンポジウム」の開催と女性監督からの視点から「日本の美」を描くショートフィルムを集めた「Discover Beauty Program」を上映します。

Discover Beauty シンポジウム

映画シーンで活躍する女性の方々をお招きし、日米映画業界における女性制作関係者の参画情勢について語ります。また「美」については古代から現代までの日本美意識の構築に貢献した海外でも注目されてきた日本女性を振り返りつつ、映画業界でも女性参画が増えることによっての期待についてもトーク。
モデレーター:チュック・ベッシャー
パネリスト(予定):鈴木智香子氏、山崎エマ氏、LiLico氏

ショートバージョン (10:30)

フルバージョン (1:01:33)

Guests ゲスト

  • 鈴木智香子

    鈴木智香子:アートディレクター

    ブロードウェイのセットデザイナーを目指しカーネギーメロン大学演劇学部で舞台美術の修士号を得るが、映像美術監督になる為にハリウッドへ。数々のヒットテレビ番組と映画の美術を担当。2014年、米国テレビアカデミーよりドン・チードル主演「ハウス・オブ・ライズ」でエミー賞を受賞。最近ではマーベルの話題作、「ワンダヴィジョン」の美術監督を担当。
    ロサンゼルスで日本映画祭のプロデユースにも関わった。

  • 山崎エマ

    山崎エマ:ドキュメンタリー映像監督

    ニューヨークと東京を拠点とするドキュメンタリー映像監督。代表作は『モンキービジネス: おさるのジョージ著者の大冒険』『甲子園:フィールド・オブ・ドリームス』。
    神戸生まれ。イギリス人の父と日本人の母を持つ。19歳で渡米しニューヨーク大学映画制作学部を卒業後、エディターとして携わった作品はHBO、PBS、CNNや世界中の映画祭で放送・上映された。
    長編初監督作品『モンキービジネス:おさるのジョージ著者の大冒険』でクラウドファンディングで2000万円を集め、2017年ロサンゼルス映画祭でワールドプレミア。日本で2018年劇場公開。
    長編2作品目の『甲子園:フィールド・オブ・ドリームス』では夏の甲子園100回大会を迎えた高校野球を社会の縮図として捉えた。2019年にアメリカ最高峰のドキュメンタリー映画祭DOC NYCでワールドプレミア。2020年米スポーツチャンネルESPNで放送、日本で劇場公開。
    2019年にはNHK大河ドラマ『いだてん』の紀行番組を担当。その他、『#dearICHIRO』(Yahoo! Japan Creators Program)や『CHAYA 魂の番人〜エイリー舞踊団に捧げた半生』(NHK)なども監督。日本人の心を持ちながら外国人の視点が理解できる立場を活かし、人間の葛藤や成功の姿を親密な距離で捉えるドキュメンタリー制作を目指す。

  • LiLiCo

    LiLiCo:映画コメンテーター

    1970年スウェーデン・ストックホルム生まれ。18歳で来日、1989年から芸能活動スタート。 TBS「王様のブランチ」に映画コメンテーターとして出演、フジテレビ「ノンストップ!」、J-WAVE「ALL GOOD FRIDAY」など、出演番組も多数。
    イベントにも出演するほか、アニメの声優やナレーション、女優などマルチに活躍する映画コメンテーター。2011年ネイルクイーン協会功労賞受賞、2013年ベストジーニスト協議会選出部門受賞などファッションにも意欲的に取り組み、バッグやジュエリーのデザイン、プロデュースも手掛ける。

  • Chuk Besher

    鼈舎 アルセニ(ベッシャー・アルセニ):モデレーター

    女性エンパワメント活動家。(株)3ミニッツ、エグゼクティブプロデューサー。動画コンテンツ、イベント企画、広告企画のプロデュース等を担当。前職は日本コカ・コーラ。オリンピック、ワールドカップ、テレビ番組、CM楽曲のプロデュース、広告企画業務などの統括。現在、女性エンパワメント・ドキュメンタリーシリーズ、『Future is MINE』の企画・立案・プロデュースを仕掛ける。
    以前は政策スタッフとして自民党シンクタンクに勤務。その後、広告代理店グレイ大広戦略企画室長、OOHメディア会社の設立・経営、CNN日本語放送キャスター、米国の投資銀行Japan M&A担当、アジア財団日本代表等を歴任。
    コロンビア大学、国際関係・公共政策大学院(School of International and Public Affairs)の修士課程修了。日本学専攻。
    主な著書は『コロンビア大学院で考えた世界と日本』 (はる書房)、『グローバル経営時代の企業の危機管理』 (日経社)、『日本 出る杭考現学』 (月刊コラム)、など。現在、Tokyo Headline コラムニスト。

Program Discover Beauty プログラム

昨年のこの「Discover Beauty プログラム」は、「世界の美」から「日本の美」について考える作品をセレクションし、その内容についてオンラインのシンポジウムを行いました。今年は、社会課題としての女性のエンパワメントに焦点をあて、映画業界で活躍する女性監督の作品を集めました。女性監督からの視点から「日本の美」を描くショートフィルムをぜひお楽しみください。また、上記テーマに関連する「Discover Beauty シンポジウム」もぜひご視聴ください。

  • 祈り人

    祈り人

    監督:松田美由紀 早乙女太一
    日本 / 29:00 / ダンスムービー / 2021

    日本では古来より人々の幸せを祈るためや、自分の身代わりとして人形が作られ,象徴として祭られていました。

    「い の り」の語源は
    「い」は呼吸、生命であり 「のり」は事を宣べる。
    つまり、祈りとは、呼吸を響かせ、生き抜くことであります。
    心に火を燃やし呼吸を響かせ、自分自身と戦い、自分の行動を天に宣言する事なのです。

    人間の醜いものから、美しい人形が現れてきます。
    この人形は神の象徴でもあり、自分の願いの姿でもあります。
    人形は祈りのために、四季折々の自然の美しさの中で踊り狂い、風に舞う花の精、水の精、火の精を表現し、祭りに捧げる日本人の古来の姿を表現しています。

    Hiroki Inoue

    監督

    Miyuki Matsuda

    『金田一耕助の冒険』(‘79/大林宣彦監督)で女優デビュー。ドラマ『探偵物語』(‘79/NTV)、『北の国から』(‘81/CX)など、映画、TVドラマを中心に活躍。
    映画『二つ目の窓』(‘14/河瀬直美監督-カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品-)では抜群の表現力が世界から称賛される。
    アートディレクションを務め、制作に4年間の歳月をかけた『松田優作全集』を刊行、フリーペーパー『R』では5年間、編集長を務める。
    写真家としては、写真集『私の好きな孤独』刊行、雑誌『GENROQ』では7年間グラビアページを担当。他多数制作。
    また、映像監督として、近作に早乙女太一主演『祈り人』(‘21/Vimeoにて世界配信)がある。
    近年は、シンガーとして朗読など様々なジャンルを歌うライブパフォーマンスを行う。

    Hiroki Inoue

    監督

    早乙女太一

    1991年9月24日生まれ、福岡県出身。
    大衆演劇 劇団朱雀の二代目として4歳で初舞台を踏み、全国で公演を行う。
    03 年に北野武監督の映画『座頭市』に出演したことで、“100年に1人の天才女形”としてその名を広く知られることとなる。
    2019年に二代目座長として大衆演劇「劇団朱雀 復活公演」を行う。舞台では総合プロデュース、脚本、振付、演出を手掛けた。
    近年作品制作も精力的に行っており、昨年12月に「artKYOTO2020」にて、世界遺産二条城にて舞踊劇を披露。配信作品としては、文化庁「文化芸術収益力強化事業」早乙女太一プロデュース 「祈り人」 の映像作品を制作するなど活躍の幅を広げている。
    また、映画「孤狼の血 LEVEL2」が8月20日公開予定。

  • ウィール・オブ・フェイト~映画『無法松の一生』をめぐる数奇な運命~

    ウィール・オブ・フェイト
    ~映画『無法松の一生』をめぐる数奇な運命~

    山崎エマ
    アメリカ・日本 / 19:00 / ドキュメンタリー / 2020

    二度にわたる検閲、主演女優の原爆死。本作は、『無法松の一生』の知られざる数奇な運命を紐解くとともに、宮島正弘撮影監督の修復にかける想いと、コロナ禍での国境を越えた修復に密着したドキュメント。 ナレーションはリリー・フランキー

    Hiroki Inoue

    監督

    山崎エマ

    ニューヨークと東京を拠点とするドキュメンタリー映像監督。代表作は『モンキービジネス: おさるのジョージ著者の大冒険』『甲子園:フィールド・オブ・ドリームス』。
    神戸生まれ。イギリス人の父と日本人の母を持つ。19歳で渡米しニューヨーク大学映画制作学部を卒業後、エディターとして携わった作品はHBO、PBS、CNNや世界中の映画祭で放送・上映された。
    長編初監督作品『モンキービジネス:おさるのジョージ著者の大冒険』でクラウドファンディングで2000万円を集め、2017年ロサンゼルス映画祭でワールドプレミア。日本で2018年劇場公開。
    長編2作品目の『甲子園:フィールド・オブ・ドリームス』では夏の甲子園100回大会を迎えた高校野球を社会の縮図として捉えた。2019年にアメリカ最高峰のドキュメンタリー映画祭DOC NYCでワールドプレミア。2020年米スポーツチャンネルESPNで放送、日本で劇場公開。
    2019年にはNHK大河ドラマ『いだてん』の紀行番組を担当。その他、『#dearICHIRO』(Yahoo! Japan Creators Program)や『CHAYA 魂の番人〜エイリー舞踊団に捧げた半生』(NHK)なども監督。日本人の心を持ちながら外国人の視点が理解できる立場を活かし、人間の葛藤や成功の姿を親密な距離で捉えるドキュメンタリー制作を目指す。

  • 七五郎沢の狐

    七五郎沢の狐

    すぎはらちゅん
    13:45 / アニメーション / 2014

    函館東山の里山に棲む狐は、先祖代々七五郎沢の恵みを糧に暮してきたが、人間たちが医療廃棄物を沢に捨てるようになり、狩りをすることができなくなってしまった。やがて乳もでなくなり、子育てもままならず、母狐は里山を下りて人間の住む町へと向かった……

    この物語はアイヌ神謡(カムイユカラ)の手法を一部に取り入れ、アイヌ語で制作されました。

    Hiroki Inoue

    監督

    すぎはらちゅん

    1973年、神奈川県生まれ。フリーランス映像作家、歌舞伎解説者。
    1994年よりCGアニメーション制作に携わる。2008年、函館港イルミナシオン映画祭第十二回シナリオ大賞入選。一時、映像制作の現場を離れ、公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)のプログラムオフィサーとなる。2014年、アイヌのアーティスト達と共にアイヌ語による短編アニメーション映画「七五郎沢の狐」を発表し、世界各国で40の映画祭にノミネートおよび公式上映され、東京アニメアワードフェスティバル2015観客賞受賞、アルバニア環境映画祭短編最優秀賞、など複数入選する。2017年より歌舞伎の同時音声ガイドの解説者となり、現在BS-TBS「むかしばなしのおへや 〜伝えたい日本の昔話〜」監督・脚本を担当。

  • 津波そして桜

    津波そして桜

    ルーシー・ウォーカー
    アメリカ / 39:00 / ドキュメンタリー / 2011

    桜の花が咲く頃、東日本大震災の被災地も復興に向けて力強く歩み始める。日本の象徴的花である桜が持つ癒しのパワーと、人生のはかなさを詩的に綴ったドキュメンタリー。本作は、震災の年2011年9月に公開され、第84回アカデミー賞短編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた。

    Hiroki Inoue

    監督

    ルーシー・ウォーカー

    彼女は、魅力あるキャラクターたちを題材に、感情的かつ物語的に描写することで有名なドキュメンタリー作家で、過去にエミー賞を受賞した他、米国アカデミー賞においても2回ノミネートされた経歴を持ちます。他にも7つのエミー賞(うち1つ受賞)のノミネート、インディペンデントスピリット賞、DGA賞、PGA賞、およびゴッサム賞などの受賞歴があります。 米国の映画業界誌「ハリウッドリポーター」は彼女のことを「新しいエロール・モリス」と呼び、同じく業界誌の「バラエティ」は自己の作品を通じて観客を自分と一体化させる彼女のユニークな能力を賞賛しました。