映画祭5日目の初回プログラムには、
「Dark River」のGuo Jing(郭敬)監督と主演のLu-pinさん、そして「Breath」の Eui-kyun Kim監督が登壇しました。
Guo Jing監督ははじめに
「本作はアジアの感受性というものを風景を通して伝えたいと思いました。なので 風景の写し方に大変気を使いましたね」と説明。
抑えた色合いの中に、とうとうと流れる暗い川(ダークリバー)。
作品では、川を“人の心にある痛みを洗い流してくれるもの”として描いたとのことでした。
一方、作品の中ではストレートロングの黒髪で、物悲しい表情の女性を演じていたLu-pinさんは、まったく別人のような金髪のショートカットで登場。
「今回の作品では、オーバーリアクションではなく、内から出る演技を求められたので何度もリハーサルを重ねました。
撮影日数は4日間でしたが、初日はキャメラはまったく回さず、監督がキャストを連れてロケ地をすべて歩き、現場の空気を吸わせてくれたのがありがたかったです」
と話していました。
続いてのQ&Aは、「Breath」の Eui-kyun Kim監督。
人は生まれてから選択せざるを得ない運命であり、それが近しい人の死であったならどういうことか、というのを描きたかった、という「Breath」。
6分57秒の間に息が止まるほどの緊張が描かれていました。
その中にも母性というものを表現したとのことで、まさにショートフィルム、という作品でした。
「Dark River」のGuo Jing監督(写真中央)と主演のLu-pinさん(写真右)
「Breath」の Eui-kyun Kim監督