映画の中で重要な要素となる映画音楽。2021年のクリエイターズセミナーは「映画と音楽の関係」についてトークイベントを開催。
監督のキャリアを振り返りながら、映画製作の中でどのように音楽・音響と向き合いながら作品を完成させていくか。若手映像作家に向けて、音の重要性から作品の完成度アップの方法について語ります。
※イベント内容・上映作品は予期せぬ事情により、変更になる可能性がございます。
映画監督
1979年生まれ。テレビドキュメンタリーの演出を経て、08年『ひゃくはち』で映画監督デビュー。
同作で、新藤兼人賞銀賞、ヨコハマ映画祭新人監督賞を受賞。12年『宇宙兄弟』でプチョン国際フ
ァンタスティック映画祭グランプリ、観客賞をダブル受賞。16年『聖の青春』で高崎映画祭最優秀
監督賞ほか映画賞を多数受賞。ほかに「パラレルワールド・ラブストーリー」などがある。
現在、金沢に移住して2拠点で活動。同地でのドキュメンタリー制作も精力的に行っている。
シネマファイターズ第4弾「昨日より赤く明日より青く」内の一編として「怪談満月蛤坂」が秋公開予定。
映画音楽・音響研究者
立教大学現代心理学部映像身体学科助教。専門は映画研究、聴覚文化論。特に映画の音に注目し、映画の映像ないし物語とさまざまな聴覚的要素――声、音楽、もの音、ノイズ、沈黙など――がどのような関係を結んでいるのか、われわれの映画体験にとって音が担う役割とは何なのかということに関する考察を重ねている。『映画音響論――溝口健二映画を聴く』(みすず書房、2014年)で第36回サントリー学芸賞〈芸術・文学部門〉受賞。共著に、『渋谷実――巨匠にして異端』(角尾宣信編、水声社、2020年)、The Culture of the Sound Image in Prewar Japan(edited by Michael Raine and Johan Nordström, Amsterdam University Press, 2020)、『AA 五十年後のアルバート・アイラー』(細田成嗣編、カンパニー社、2021年)など。