【6月12日Sun会場レポート】表参道ヒルズスペースオー
2022.06.13
本日12日(日曜日)、3日目の開催を迎えた表参道ヒルズ スペースオー会場では、4つのプログラムが上映され、2つのプログラムにそれぞれゲストが登壇しました。
※2つ目の特別プログラム 特別賞受賞記念LINE NEWS VISION『上下関係』 特別上映イベントのレポートはこちら
Q&Aの模様はこちらから☟ご覧いただけます。
アジア インターナショナル & ジャパン6プログラムからは2組のゲストが参加。
まず、「The Voice Actress」から脚本・監督・編集を手掛けた高山杏奈さん、金魚役の高乃麗さんにお話を伺いました。
MCのDJジョンからこの作品を作るきっかけを聞かれた高山監督は、「実は主演の金魚役、高野は私の母で、ずっと声優をしているのですが、あんまり声優の映画がかつてなかったので、一緒になにか作れたらなと思いました。」とコメント。娘に監督されて、母親としてどうだったかを聞か
れた高乃さんは、「確かに。(娘=監督に)ここ、こうしたら?とか、ここは直したら?とか、はい、つい気になってしまうところはありました」と話し、会場から笑いを誘っていました。
また、高乃さんは「ゆで卵を食べるシーンがありまして、食べても食べても、監督が納得いかず、人生ではじめて23個の卵を食べることになりました」とコメント。この数には会場からもどよめきがありました。
「監督から言われて食べ続けましたが、もう二度とゆで卵は見たくもありませんね。」と付
け加え、さらに笑いを誘いました。
MCから、撮影期間を聞かれた高山監督は「1週間半ほどかかりました。撮影はコロナの前、まだ2019年でして、私がニューヨークの学校にいたので、その仲間と作りました。プロデューサーはNYU(ニューヨーク大学映画学科)の方です。現在、私はロサンゼルスと東京を拠点としています」とコメント。
MCより、高乃さんに「あの、嫌な感じのディレクターの人。本当にいるんですよね、ああいう人」と聞くと、苦笑いされた高乃さんは「まぁ、私も30年、声優をやっておりまして。スタジオにおける孤独感、例えば誰も私のおやじギャグを笑わないとか、独りぼっちである雰囲気なところがあり、監督と話をしてそういう孤独感をうまく出せたかと思います。で、ああいうディレクターはいらっしゃいますね」と笑いを誘いました。
最後にMCから監督に次回作の予定について聞かれた高野監督は「今、長編の台本を書いていて。海女さんについてのロマンス映画をつく
りたいです。」と話しました。
同じくこのプログラムからは、もう一組、「いくえにも」からプロデューサーの宮田幸太郎さん、脚本の山咲藍さんが登壇されました。
まず、宮田さんからこの作品が作られた経緯が話しました。宮田さんは、「このアクターズショートフィルムはWOWOWの30周年企画でして、5人の俳優が監督をするというものです。去年からスタートして、今年で10本作りました。ルールとしては、どの作品も予算は同じ、撮影は2日間、そしてどこかで監督(俳優)も出る(出演する)、というものです。」
どういう風に脚本が書かれたのか経緯をきかれた山咲さんは「まず、監督(青柳翔)から短いプロット、案を頂いてそれを脚本におこしました。ですので、特に原作があるものではなく、監督のアイデアとテーマをもらって、脚本には3カ月かかりました。撮影は2日でした。」とコメント。
さらにMCから宮田さんに、劇中に登場した電話ボックスが本物であったか聞かれ、宮田さんは「いや、あれはこちらがもっていきました。今、電話ボックスって意外とないんですよ。苦労しました」とコメント。さらに「ロケ撮影は去年10月頃で若干、(コロナは)落ち着いている時期ではありましたが、換気対策などをとりながら撮影しました。ポストプロダクションは毎日ではないですが、2,3週間かかっています」と話されました。また、MCから脚本の山咲さんには、自分が書いた脚本通りのイメージの作品になっていたか聞かれ、山咲さんは「正直、自分が書い
たものがどうなるか、想像ができない感じでした。今、この作品をご覧になった方もそうだと思いますけど、この作品は人によって感じることが違う。
それは、監督も意図していたところ。なので、私も出来上がりを全く想像できない感じでした。」と話されました。
MCから、俳優が監督することについて聞かれたプロデューサーの宮田さんは「俳優が監督ですと俳優によりそった演出になるので、役者がいきいきしていますね。10本つくりましたが、どれもそんな感じがします。」とコメント。
主演の村上虹郎さんについて、宮田さんは「監督の青柳翔さんから最初の指名でした。」と話し、MCから次回、村上さんが監督される予定があるかを聞かれると「それは、ご本人の意思ですね。でも去年、森山未来監督の作品に出演された永山瑛大さんが今回、監督をされたので、可能性はあるんじゃないでしょうか」と話しました。