上映・配信プログラム

Jafar Panahi

1992年ジャファル・パナヒは彼の初短編フィクション映画「The Friend」を制作。その後アッバス・キアロスタミの「オリーブの林をぬけて」でアシスタントに起用された。1995年、アッバス・キアロスタミ脚本で初長編映画「The White Balloon」を監督し、カンヌ国際映画祭でカメラ・ドールを受賞。1997年、”ダイレクト・シネマ“ドキュメンタリー「The Mirror」を監督し、ロカルノ国際映画祭で金豹賞を受賞。Panahiの作品には、イランにおける自由の欠如や社会的不平等への抗議の意味が込められている。「The Circle」（ヴェネチア国際映画祭2000にて金獅子賞受賞）、「Crimson Gold」（カンヌ国際映画祭2003にてある視点部門審査員特別賞受賞）、「Offside」（ベルリン国際映画祭にて銀熊賞受賞）はイランでは禁止され、上映することができない。Panahiはイラン政権に抵抗し続けているため、反体制的な映画監督と見なされている。2020年、カンヌ国際映画祭の正式審査員に招待され、イラン政府により刑務所に入れられた。映画を制作、執筆、プロデュースすることを禁じられたPanahiは、フィルムメーカーMojtaba Mirtahmasbの助けを借りて長編ドキュメンタリー映画「This is not a Film(2011)」を監督。本作は、イランでの映画制作を振り返るビデオ日記形式で制作された。その後、密かに「Closed Curtain」を撮影し、2013年、ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞。2015年、ベルリン国際映画祭で「Taxi」を発表し、これが2010年以来初めて自身で制作できた作品となる。20年間映画制作を禁じられたにも関わらず、Jafar Panahiは密かに撮影を続け、2018年「Three Faces」が第71回カンヌ国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞した。