スーパーマーケットの店員が考えた お客を喜ばせるためのハッピーサプライズ 「8周年ベストショートフィルムプログラム」
横浜みなとみらいのブリリア ショートショート シアターでは、オープン8周年を記念して、5月1日(日)から6月2日(木)の期間、劇場スタッフのセレクションによる8周年ベストショートフィルムプログラム「笑い編」・「感動編」を上映いたします。
「笑い編」でのピックアップ作品はイタリアの『ハッピーマーケット』。深夜営業中のスーパーマーケットで、退屈している従業員たちが、タッグを組んで、独身の男性客と女性客をくっつけようと奮闘する姿をコミカルに描いた作品。料理ができない男性客には無理やりロブスターを買わせようとしたり、料理は得意だけれど一緒に飲む相手はいない女性客にはシャンパンを押し付けたり。さらには、防犯カメラの映像を見ているスタッフは無線で従業員たちに指示して、棚卸しの荷物で進路を妨害したり、並ぼうとしていたレジを閉めてしまったり、何とか二人を引き合わせるために、あの手この手で誘導するとてもユーモラスな作品です。
その他、一匹の犬が恋のキューピットとなるハートフルなアメリカの作品『アドニス』や、育ち盛りの子供3人を相手にするパワフルなおばあちゃんの姿を描いたスペインの『おばあちゃん!』など、全6作品を上映します。
http://www.brillia-sst.jp/theater_program/86/
『ハッピーマーケット』(We Love Our Clients)
監督:Beppe Tufarulo / イタリア / コメディ / 2010 / 5:35
単調な毎日を繰り返すだけのスーパーマーケット。そこで店員たちは、お客を喜ばせるための企画を思いつく。単調な毎日にメスを入れ、ピンチを脱し、マンネリ化した仕事を活気づけようと奮闘する店員の姿を描く。
国境を越えた友情 少年の見つめる視線の先にあるものは・・・
「感動編」でのピックアップ作品は、2009年のパーム・スプリングス国際短編映画祭ノミネート作品『ディア・マイ・フレンド』。家族旅行から帰国した空港でドリブルをしていた10歳のコナー少年がトイレに行くとそこには3人の男が。男たちがトイレから出て行った後、個室の扉を開いた少年は何かを見つける。少年がトイレから出ると、サッカーボールが転がっていってしまう。それを拾って差し出してくれたのはトイレで出会った黒人の男だった。男は無言ながらにその目で何かを訴えかけてくる。コニーの両親は「早くいかないと」と言った様子で息子をせかすが、コニーは立ち止まり、再びトイレに戻る。
コニーは父親から渡されていた携帯電話を使ってある女性に電話をかけていた。その女性にコニーが伝えたメッセージは、
“地球が月を愛する以上に君を愛している”、“私は祖国のために正義を貫いた”、“遠い世界でまた会おう”という内容だった。
なぜコニーがそのメッセージを彼女に伝える必要があったのか・・・。少年のまなざしの変化の演技に脱帽してしまうイギリスの8分間のショートフィルムです。
その他、老夫婦の感動の愛の物語『わすれな草』、インドで定番の乗り物「リキシャ」のドライバーの青年を描いた『アマル』、悲しい過去を抱えた二人が希望を見出す『夜明け前』の全4作品を上映します。
http://www.brillia-sst.jp/theater_program/84/
『ディア・マイ・フレンド』(Transit)
監督:Chris Roche / イギリス / ドラマ / 2009 / 8:00
10歳のコナーは、両親と休暇から戻る空港で謎めいた男と出会った。この出会いは互いの人生に大きく影響しあう。少年が成長していく過程と、国境を越えて移動する人々を描いた作品。