SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2009

撮影はタイ（ドラマ部分）と日本（演奏部分）で行われた。
タイでの撮影期間は準備期間も入れてわずか１週間。
朝5時から夜23時まで、綿密なスケジューリングと、監督の撮影ディレクションによって、短い撮影時間を感じさせない内容に出来上がった。荒地をブルドーザーで整地する所から始め、グラウンドの作製、捕虜小屋のセット作製等、ゼロから大きな撮影スペースを作り上げた点が、普通のMUSIC VIDEOシューティングでは考えられないダイナミックな部分であり、この作品のリアリティを生み出した部分。

13分の楽曲は「メディアではO.A.しにくい」というマイナス要因がありながらも、逆に「13分だからこそできる表現方法があるはず」そして「13分の楽曲をしっかり味わってもらいたい」という想いから今回、ショート・ムービー仕様のMUSIC VIDEOを制作するに至った。歌詞の世界を直感的に表現する事ができ、プロモーションという本来の目的においても力のある作品になった。

制作期間は30日間。
2005年 エジンバラ国際映画祭（イギリス）-ミラーボール 招待上映
2005年 Onedotzero - J-star 招待上映
2005年 Resfest Japan Tour -Resmix Short 招待上映 など、映像作品として高い評価を得ている。

RIP SLYMEにとって、“あやつり人形”になってのムービー出演は初めての経験。
3方向から撮影した顔写真をベースに立体化。メンバーは人形の出来栄えに感動！
CM撮影に4日4晩。“あやつり人形の動きで、キャラクターの感情の動きをいかに表現するか” を最大のポイントに、“一生忘れられないような夏を手に入れよう” というメッセージが全体の印象として伝わるようこだわりの撮影。
構想期間は優に一年を越すタームで企画～制作された渾身の一作！！

楽曲の歌詞が、命を失った者と残された者、2人の人物の視点から書かれている点に着目。その局面に立たされた時の2人の感情のぶつかり合いを表現。楽曲がストレートに伝わる内容だった為、それに負けない物語を構成。
ストレートと言っても、ただ、出会って何かの事件、事故があって終わるストーリーにはならないよう、視聴者にいくつかのトラップ・伏線を仕掛けを考案。男を通して物語の世界を体感した時、視聴者がある驚きに出会う様を物語の構成を練った。

キマグレンの演奏シーンは情熱的に、一言一言、魂を込めた歌をシンプルに切り取ることで、ドラマを演じる役者さんのたたみかけるような感情のぶつかりを表現できるよう、演出。