2017年に新設された「Cinematic Tokyo」部門。多彩な「東京」の魅力を国内外に発信するショートフィルムを全世界から募集するコンペティション部門です。撮影地が東京である作品だけでなく、「東京」を感じさせる題材や、思い出の「東京」、イマジネーションされた「東京」などの作品を対象としています。
SSFF & ASIA 2024では、世界39の国/地域から集まった188本の応募作品から選ばれた、6本のノミネート作品を上映します。
2024年度 Cinematic Tokyo部門 優秀賞 / 東京都知事賞
東京流星群Tokyo I Love Yous
俵 海太 / 0:21:42 / 日本 / ドラマ / 2022
東京で暮らす芹澤あきらと橘みずき。
二人は花火と流星群が見える夜に約束をする。
遠くない未来に、この光が過去になっても、
まだ続く輝きに小さな願い事をかけた。
星を見上げる度に思い出す、叶えられなかった二人の会話劇。
監督の受賞コメント
作品のおすすめポイント
「東京流星群」のおすすめポイントは「光」です。
光は秒速30万kmという速さで進みます。
登場人物が願いをかける星々は、こちらに光が届くまで何年もかかるほどの距離があります。
その星の光と、未来の二人が重なり合う時間を今作はテーマとしています。
星を表した舞台照明、高速道路の街灯、東京の空撮などの「光」に注目して頂けたらと思います。
そして攻めた表現でも受け入れて貰えるのが、ショートフィルムの醍醐味かと思います。
心象風景として、十代のシーンを舞台で表現した事が、新しい試みかと思います。
出演者2名の過去、現在、未来を「光」がつなぐ内容となっています。
ご自身が影響を受けた作品や監督について
是枝裕和監督です。
学校をさぼって「幻の光」を劇場で観て以来、毎作品を劇場で拝見しています。
見過ごされそうな事を掬い上げる視線や、日常にある豊かさ、機微に触れる作品はいつも嘘を感じません。
ドキュメンタリーなどTVの番組制作をされていた事も、大変恐縮ではありますが、出自が私と近く共感を感じています。
監督:俵 海太
カメラマンとして15年のキャリアがあり、短編映画監督として本作が2本目のオールドルーキー。
現在は長編映画撮影に向けて準備中。
ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2024
Cinematic Tokyo 部門ノミネート上映作品
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とろろそばと私~媽媽的味道~TOROROSOBA TO WATASHI
江連健司 / 0:21:12 / 日本 / ドラマ / 2022
美玲(メイリン)は留学し3年目の夏をえる。
彼氏の直人は東京の大自然、高尾山デートに美玲を誘う、登山のご褒美は名物とろろそば屋さん。女将さんは私の名前を知っていた?
リモート撮影による台湾の映像も醍醐味。 -
Satomi
Rayner Wang / 0:11:38 / 日本、アメリカ / ファンタジー / 2023
完璧なパフォーマーの素質をもっているMayumiの唯一の問題は舞台が怖いということだ。タレントショーのオーディションに失敗した後、大好きなアイドルと思いがけず出会う。そのアイドルとはなんと生きているアニメだった。20世紀末に起こるある内気な女の子の魅惑的な物語。
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きまぐれFamily Affair
永岡俊幸 / 0:23:36 / 日本 / ドラマ / 2023
親戚の結婚式に来た岩田家。父・母・娘2人、各々が最後の家族旅行だと感じている。東京・八王子市の街を女たちはきまぐれに彷徨い、父は一人取り残される。果たしてこの家族旅行の顛末は...
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Tonari
Ben Tarquin / 0:16:30 / 日本 / エクスペリメンタル / 2023
東京とサンフランシスコを行き来するダンサーは、鏡に映った自分の姿に命を吹き込まれ、自分探しの旅に出る。「TONARI」は、物語、ダンス、ジャズ音楽を通して、人種と混血の本質を探求する、異文化や世代を超えた作品である。
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交cross
稲井耕介 / 0:01:30 / 日本 / ビデオアート / 2019
年齢もバックグラウンドも違う、普通に暮らしていたら交わらない2人が、「もの」を通じて、心が交差する様子を表現した。
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東京流星群Tokyo I Love Yous
俵 海太 / 0:21:42 / 日本 / ドラマ / 2022
東京で暮らす芹澤あきらと橘みずき。
二人は花火と流星群が見える夜に約束をする。
遠くない未来に、この光が過去になっても、
まだ続く輝きに小さな願い事をかけた。
星を見上げる度に思い出す、叶えられなかった二人の会話劇。
この度は優秀賞を受賞する事ができ、大変嬉しく思います。
まずこの場をお借りして、出演者の伊藤白馬さんと瑞生桜子さん、そして座組みの皆さんに改めてお礼を言わせて下さい。
みんな、どうもありがとう!
これからも皆と共に映画制作を続ける上で、今回の受賞はターニングポイントとなりました。
次回作も「東京」が題材になります。
今作を超えるように、日々励んでいきたいと思います。