2022年のメキシコを舞台とした架空のショートフィルム 『水の番人(Guardians)』
2016年05月29日
『水の番人(Guardians)』
Luis Ernesto Arteaga Cote/メキシコ/8:43/モキュメンタリー/2015
2022年。メリダを始め、メキシコは深刻な水不足に悩まされている。国内で最も水が豊かだった都市は、なぜ干上がってしまったのか?水の番人たちは事態の原因と、水を持つサルヴァドール・カヌル一家の状況を調査する。
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自分一日に使う資源の量はどれくらいか知っていますか?
おおよそ300リットルで、お風呂の4杯分と言われています。
また自分が一日に使う電気はどれくらいの量でしょうか。
そして一日にどれくらいのガスを使っているのでしょう。
さらに一日に使う紙の量はいくらでしょうか。
一日に使う木材の量は?
お金の原材料の金銀銅は?
プラスチックに使われる石油の量は?
コーンスープのコーンは一日にどれくらい消費されているのでしょう?
片手に持っているスマートフォンの中にあるマイクロチップにはどれほどの鉱山が使われているのでしょうか。
陶器のお茶碗にはどれほど土が使われているのでしょう。
一日に使われる塩の量は?…
現代の私達はあらゆるものを資源とし、生活の糧にしています。
最低限の衣食住だけではなく、それを豊かにする為に追加されるモノにも資源を多大に使っています。
どうしてここまで資源を使うようになったのでしょうか。資源は余水の如く出続ける訳ではないのに。
『水の番人(Guardians)』は、2022年のメキシコを舞台とした架空の映画です。とてもリアリティーのある描写で水不足が描かれていました。映画を見ていると、未来の話だということを忘れてしまいそうになります。環境問題の一つである水不足は長い間叫ばれている事ですが、問題は拡大し続けています。2022年は2016年現在から6年後です。その頃にはもっと被害が大きくなっているでしょう。
映画の中では、水ついてのレッスンが行われるシーンがあります。水の配給が必要な人達のために開かれたものです。配給者である家族が独自に開いているもので、みんなで水について学んでいます。
このシーンはとても印象に残りました。他人事にはせず、、みんなで学ぶ事がとても大切なんだと改めて気づかされました。大学生の時、研究として水再生センターへ見学に行ったことがあります。そこでは水の循環を説明する模型がありました。小学生のツアーがメインの場所でしたが、資源の貴重さと循環システムの大切さを改めて学んだ機会でした。私自身も小学生ぶりにそういう場所に行ったので、忘れていることだらけで、恥ずかしさと申し訳無さを抱きました。他にも小学生の時に学んだ大切な知識を忘れているに違いないと思い、たまに図書館で本を探したりしてもう一回勉強し始めています。
皆さんもこの映画をきっかけに、環境問題について忘れている事、知らない事をみんなで勉強していきませんか?私達人類は、地球のガーディアン(番人)の一員でもあるのですから。
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